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よるのひとりごと

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徒然なるままに、日常や思ったこと、考えたことをゆる〜く書いていく日記のようなエッセイのような雑文のような。冷やかしでもいいんで読んでやってください。これでも文章を書く練習。気が向…
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#小説

最近読書とnoteが忙しく、Notionが使いこなせない社会人の日記

最近読書とnoteが忙しく、Notionが使いこなせない社会人の日記

寒そうな木の横で花とかが咲きはじめている。空がまるで青の絵の具でたっぷりと水に含んだように淡く澄んでいる。湿気を含んだ風が音として流れてくる。風光る、春の足音が聞こえてくる霞だった。

こんな日には外にでかけて読書しよう。高円寺か下北沢か神保町か…。いつも行先に迷う。基本、カフェで読書するために行先を選んでいる。その日は神保町に行くことにした。行きつけの眞踏珈琲店というカフェで、「水瑠璃」という水

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なぜ高校生が主人公の物語が多いのか

なぜ高校生が主人公の物語が多いのか

アニメ、マンガ、小説、ライトノベルと、創作における展開上の都合というものがあると思う。

人物設定から舞台設定など、物語の展開の都合上、考え込まれて創られているのだと観ていてわかることがある。

アニメ・マンガを例に考察してみよう。まず人物設定だ。
圧倒的に高校2年生の帰宅部の主人公が多く散見される。その理由として考えられるのが

高校1年の入学から卒業までを描くというのはなくはない。そのかわり、

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読書や小説に対する思いを書いてたら3,000字になったので読んでくれ

読書や小説に対する思いを書いてたら3,000字になったので読んでくれ

文章を書くとき、今はnoteというプラットフォームを使っている。今はnoteがあるだけで、べつにはてなブログでもいいが、「なんとなくで使いやすい」というのが大事。noteよりも使いやすい、なんてものがあったらそっちに乗り移る予定である。

しかし、文章を書くとき苦手なことがある。それは自分の思想を書くときである。もっとわかりやすくいえば「なにが好き」で「なにが嫌い」かをテーマにしたときだ。好きなも

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読書はこころに化粧を纏うようなものである

読書はこころに化粧を纏うようなものである

午前5:25、外はまだ暗い。
朝日に向かう列車はまだ静かなとき、僕はいつも本を読んでいる。それはまるで身を包む衣のようにまとっているようなもの。オレンジと群青色がまじる車窓を眺めながら、本を読んで悦に浸るのが好きだ。本の向こう側にある自分のこころを見つめる時間が必要である。それによって安寧が保たれる。そわそわと落ち着きがなくなったり、心ばえを感じたりするもするが、本によって満たされる度量は計り知れ

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あなたの積読を増やす(かもしれない)、積読にさせたい本30冊。

あなたの積読を増やす(かもしれない)、積読にさせたい本30冊。

積読は、入手した書籍を読むことなく自宅で積んだままにしている状態を意味する言葉である 。

タイトルだけ見てめちゃめちゃ読みたくなる本、ある。しかし今買っても絶対読まない本がある。それでも買って読みたくなる本はどうせ買う。どう?手元にほしくない?(悪魔的笑顔)

以下、僕がもってる本のAmazonのリンクを淡々と貼るが、僕はAmazonアソシエイト参加者ではないので、気軽にリンク踏んでほしい。本当

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読書のすべてを電子書籍にした結果、積読をしなくなった。

読書のすべてを電子書籍にした結果、積読をしなくなった。

年始一発目の記事となる。まずは昨年、たくさんの人に記事を読んでいただけて、僕のnoteにおける執筆生活は感に堪えないものとなった。2024年も変わらすnoteで記事を書いていくし、「誰にでもわかるような文章で、誰かの印象に残るような」文章でみなさんにお届けしたい。どうでもいい日記から、普段感じていること、すこしふざけてみたり、たまには利益になりそうなことを書いてみたりしたい。自分の書きたいことを書

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『吾輩は猫である』は時代が違えば異世界転生ものになっていたかもしれない

『吾輩は猫である』は時代が違えば異世界転生ものになっていたかもしれない

小説のタイトルは本の顔である。

一見すると「どんな内容の本」なのかわからないが読み終えてからそのタイトルの意味を知ることとなる。しかし、これには重大な欠点がある。「買って中身読むまで内容がわからない」ことだ。映画はトレーラーで内容は把握できるし、マンガも1話を無料配信していることが多く試し読みが可能だ。アニメやドラマはもちろんテレビで流れている以上、無料で視聴できる。しかし、小説にはそれがないの

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小説読んでいていつも気になることが2つや3つある。

小説読んでいていつも気になることが2つや3つある。

小説を読んでいて本筋から外れてどうでも良いことが気になってしまう。それは作品の面白さに直結するものではなく、僕が勝手な妄想をしているだけである。それってあなたの感想ですよね?やそれはただの深読みでは?と言われてもなんのそ。上等だ!!!

と、大上段に構えているが、ただの読書好きの一般人なので、評論するつもりはなく、「僕が小説を読んでいていつも気になること」だと思ってこの記事はお読みいただきたい。あ

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小説の「読み方」について、僕の考えを話したい。

小説の「読み方」について、僕の考えを話したい。

「はい、これが擬人法ですよー」

国語科の教員は、黒板に淡々と「擬人法」と書く。まるで書きなれたかのように指先に持ったチョークがカッカッと音を立てている。それが擬人法である事実はあるにせよ、擬人法によって小説の読み方がどのように変わるかまでは、教員の指導に差が出る教科である。

書き手の主張や思想があり、明確な答えがあるのが評論。読み手の解釈によって作られるのが小説。と、ここでは仮定しておこう。

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隣の芝生が青いかじゃなくて空が青いかを見よう

隣の芝生が青いかじゃなくて空が青いかを見よう

隣の芝生は青い。

青、ないしブルーというのは実に多彩なニュアンスをもつ語である。

青く澄んだ瞳
雲ひとつない青空
ブルーに染った湖
透きとおるくらい青い海

のように青が使われる表現には大概ポジティブなニュアンスを含む。「海」や「空」といった身近なものを連想することから、上記のような関連語や表現がみられる。このように、言葉によって定義づけできるのはなかなか難しい語である。

また視覚的にも「や

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太宰治が好きすぎるから語らせてくれ

太宰治が好きすぎるから語らせてくれ

好きなものを話すときは相手を選んだほうがいい話

好きなものの話、推しの話など、自分の好きなものを理解してもらうのは、自分の話術はもとより、理解してもらうほうが難しい。

すごく昔、読書会のイベントに行った際、「最近何にお金使いました?」という話になり、ある1人が「YouTuberの〇〇さんの生配信に1万円スパチャしました!」と言って驚愕したのを覚えている。スパチャの文化があるのは知ってはいる。お

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初心者に優しい(たぶん)小説の書き方について

初心者に優しい(たぶん)小説の書き方について

ここ最近で思ったこととその他諸々(読まなくていいです。飛ばしてください)4月になりましたけど特に言うことは無い

3月終わりに近づくにつれ、「4月からの社会人にむけて」と、SNSで活発に発信されていますよね。社会人経験が豊富な皆さまは、自分の失敗を糧に、良きアドバイスを送っているのだろう。当時の僕だったら

「そんなのわかってるっちゅうねん」

誰かの仕事論を聞くより、四書五経を読んでいるほうがい

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【小説】「夜の街の片隅で」(後編)

【小説】「夜の街の片隅で」(後編)

※前編はこちらから

石田と旅行の約束してから2週間が経ち、4月になった。

僕は昔からいろんなところに1人で行くことが多い。1人でいろんなところに出かけるひとのことを「おひとりさま」と呼ぶらしい。1人で旅行したことを言うとと「え、1人で?」と驚かれる。1人での旅行は僕にとって特別でもなんでもなく普通のことだ。なぜ1人で出かけることが多いのか考えてみた。まず、周りの友だちが結婚して子どもがいるので

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【小説】「夜の街の片隅で」(前編)

【小説】「夜の街の片隅で」(前編)

3月の中頃の13:00、僕は京王線の明大前駅で少し微睡んでいた。桜の蕾が少し顔を出し、ひねもすのたり、春風が滝のように僕の体をつきさし、春のそよめきが聞こえてきた。地面から伝わってくる感覚が柔らかい。自分の体が少しだけ浮いている日だった。耳元で僕はあいみょんを流しながら大学時代の友だちの石田を待っていた。卒業してから連絡はとっていたし、Zoomで定期的に顔合わせしていたが、直接会うのは卒業してから

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