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#シロクマ文芸部さん初投稿です。〈ぼくたちは透かされた桃の花びらの輪に乗って〉
シロクマ文芸部さん初投稿です。よろしくお願いします。
お題「布団から」はじまる文章。
布団から頬を出してすやすや眠る。
頬は薄い透明の桃色を纏い、一枝に一つだけ選ばれ燦々と太陽の光を浴び育った桃のように、ぱんっとふくらんでふんわり丸く、毎日休まずに浴びた光を頬の中にたっぷり溜めているので寝返りを打つ度にぷにっと形を変えキラッキラッと光るのです。
次第に布団の外にはみだした腕や腿、手のひらや足の
八潮男之神の決断35(小説)(エッセイ・燐光。とんぼ)
エッセイ・とんぼ < 燐光 >
この小高い場所にくっきりと立ち並ぶ数本の木の中には
緑色や黄色、青色をした燐光がしっかりと分散し円にもなり、そこら中に上等な生地で誂えた花柄のレースのカーテンのような風にもなり、こちらの方にも降り注ぐのであります。
光線は境目を追う前に次から次へとせまって、どんどん遠くの方にまで進んで、一秒間に地球を7周半するという速さがどのくらいかわからないまま、瞬く間に、私や子
倭人は暢草を献じる33(小説)(エッセイ・とんぼ)
エッセイ・とんぼ < 静なる美しき世界 >
先週は一週間で20度も気温が下がり、私はまんまと風邪を引いてしまいました。
さらに、ずっとそのままにしていた体のあちこちに痛みが…。
子供達の行事や年越しの支度とやる事は沢山ですが
思うように進みません。
それでも昨日は注文していたお正月の子餅や鏡餅を何とか取りに行きました。
皆様はお変わりありませんか。
一段と冷えた日の朝、粉雪が舞いました。
粉雪
倭人は暢草を献じる32(小説)(エッセイ・とんぼ)
エッセイ・とんぼ < 万の言の葉 >
「万両」
サクラソウ科の常緑小低木。
高さ約1メートル葉は互生し、長楕円形で厚く、光沢がある。
夏、葉腋に白い小花を下向きにつける。
果実は球形、赤く熟して冬から春まで保ち、観賞用。
季節冬。(広辞苑より)
万両という言葉の響きからも縁起の良い植物と言われているそうです。
財運や徳の高い人などの意味もあり景気がよくお正月のお飾りにも使われていますよね。
庭に
倭人は、暢草(ちょうそう)を献じる31(小説)(エッセイ・とんぼ)
エッセイ・とんぼ < 可憐で崇高な蕾たち >
今朝は、6時半頃新聞を取りに行くため窓を開けると、夜の間雨が降ったようで辺りは濡れていて昨日より暖かい空気に触れました。これは直ぐに伝えなければと、朝ごはんを食べ終わり着替えをしている下の子に、今日は少しあったかいよ!と伝えると、直ぐ様「長袖体操着はいらない!」といって置いて行きました。このやり取りが可愛いんです。
とにかく下の子は暑がりで
倭人は暢草(ちょうそう)を献じる30(小説)(エッセイ・とんぼ)
エッセイ・とんぼ 〈 椿 ほころぶ気配 〉
写真は庭の椿を一輪、飾らせてもらいました。
わずかにほんのり甘い香りがします。
実際鼻を近づけても香りはしないのですが。
庭や向こうに見える公園の遊歩道、身近でも至るところで彩りが姿を消してゆく中冬の間美しく咲き誇る椿。
椿の木には白と赤の蕾が次々に膨らんでいますね。
花びらと花びらがしっかりとつぼんでいて、触ってみると分かると思いますが蕾はぎゅっと硬
「 モミジとリュウノヒゲ 」 (エッセイ・とんぼ) (小説) 倭人は、暢草(ちょうそう)を献じる29
< モミジとリュウノヒゲ > とんぼ
子供達が登校した後、テレビで全国の天気予報をチェックしながらも頭では来年は辰年だなとまったく別のことを考えていた。
テーブルには一面や地元のニュースを読み終わった新聞を開いたまま、龍にまつわる色々な事をネット検索していると「リュウノヒゲ」の画像が目に入った。植物...。
あれ?これは我が家の庭でも年中青々と茂っている葉っぱではないかな。
一人胸が高鳴った。