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【展覧会レポ】タカ・イシイギャラリー「ダン・グラハム」

【約2,500文字、写真約15枚】
六本木にあるcomplex665内のタカ・イシイギャラリーで「ダン・グラハム」を鑑賞しました。その感想を書きます。

※この展覧会はすでに終了しています。

【この投稿で伝えたいこと】
❶タカ・イシイギャラリーは写真に特化した画廊、❷展示内容に好き・嫌いはあっても、ギャラリーは気軽に通うと良い、❸六本木に行く際は、是非complex665に寄るべし(3つのギャラリーの展示替え期間は要確認)。

展覧会名:ダン・グラハム
場所:タカ・イシイギャラリー
おすすめ度:★★☆☆☆
会話できる度:★★★☆☆
混み具合:★☆☆☆☆
会期:2024年5月28日(火) – 6月22日(土)
休館日:日・月・祝祭日
開館時間: 12:00 – 19:00
住所:東京都港区六本木6-5-24 complex665 3F
アクセス:六本木駅から徒歩で約3分
入場料(一般):無料
事前予約:ー
展覧所要時間:約5〜10分
展覧撮影:全て可能
URL:https://www.takaishiigallery.com/jp/wp-content/uploads/DG-Press-Release-J.pdf


▶︎訪問のきっかけ

シュウゴアーツ小山登美夫ギャラリーに行った別日に寄りました。

▶︎「ダン・グラハム」感想

入り口のサイン

アメリカの先駆的な作家ダン・グラハムの本ギャラリー2度目となる個展を開催いたします。グラハムはコンセプチュアル・アートの特筆すべき数々の発展のなかでも、第一線を行く作家でした。音楽や建築、人類学、占星術など広い領域を探究し、文章、パフォーマンス、建築的パビリオン、映像といった制作形式をとり人々の生活に挑発的なアイデアをもたらしました。

プレスリリースより

ダン・グラハムは 1942 年イリノイ州アーバナ生まれ。50 年間、キャリアのほとんどをニューヨークで過ごし、2022 年に他界しました。

展示数は約10点とコンパクトな展覧会でした。所要時間は5〜10分だと思います。キュレーション全体から、あまりメッセージ性は感じませんでした。

展示室の様子
《Clinic for a Suburban Site》

このグニョーンと映る鏡の作品は、東京都現代美術館の屋外で見たことがあります。

《有孔スチールとカーブしたハーフミラーの三角形》(画像引用

この鏡の作品は、予期せぬ反射と覗き見的な要素を生み出し、同時に自分自身を観察し、他者を観察することができます。ギャラリー内にある3つの模型は、2022 年に発表されたグラハム最後の作品だそうです。

作品のまわりを歩いてみると、そこに映り込む自分の姿が歪んで見えるのです。止まって眺めるというより、歩きまわってみることが大切です。一部が木目調なのは、以前に山口県立美術館で制作したときから始まった試みです。格子状のフォルムは、日本の障子のような雰囲気を思い浮かべながら生まれたものです。

グラハムのインタビューより

会場内にギャラリーやアーティスト、作品の説明はありませんでした(受付にあったかも?)。ダン・グラハムの展示作品は捉えどころが難しいため、何らかの説明が欲しいと思いました。なお、HPやリリースに丁寧な説明がありました。

《Site View of Two Tract》

▶︎タカ・イシイギャラリーとは

入り口ドアにあるロゴ

タカ・イシイギャラリーの代表は石井孝之1963年・東京)。ロサンゼルスでペインティングを学んだ後、美術作品のディーラーとしての活動、帰国後の1994年、東京・大塚(今は六本木)にタカ・イシイギャラリーを開廊。

基本的な重点を写真に置きながら、前衛的な国内外のアーティストとともに多彩なプログラムを四半世紀にわたり展開してきました。

(ギャラリーで取り扱う作品を選ぶ基準は)自分の目で見て作家と話して実際見てやっていけるかどうか、長く付き合っていけるかどうかですね。

石井孝之のコトバ

ギャラリーは、六本木に2箇所(2011年、2016年)、品川(2021年)、前橋(2023年)、京都・四条烏丸(2023年)の計5箇所あります。

収蔵する主なアーティストは、荒木経惟森山大道、畠山直哉など日本を代表する写真家に加え、五木田智央、法貴信也、川原直人、村瀬恭子らの画家、荒川医、木村友紀、前田征紀、竹村京。同時にトーマス・デマンド、ダン・グラハム、スターリング・ルビー、ケリス・ウィン・エヴァンスといった国際的に評価の高い作家などです。

シャッターを押した瞬間が焼き付いて写真になるって一番難しく究極だと思うんですよね。(略)それって突き詰めると、撮影者の人間性や生活の表れそのものだったりするので、それが見えるのが面白いです。

石井孝之のコトバ
荒木経惟 写狂老人A@東京オペラシティアートギャラリー(2017年7月撮影)

今回の展覧会「ダン・グラハム」は取っ付きにくいと感じました。しかし、直近の展覧会で、勅使河原蒼風野口里佳森山大道石元泰博など、私の知っているアーティストもありました。六本木などに行く際は、是非、チェックしておきたいギャラリーだと思いました。

日本のコレクターにはまずは日本のマーケットを大切に、予習をして考えて作品を買うことをおすすめしたいです。日本にはじつはいい作家がたくさんいて、作品を自分の目で見て気に入って、応援するみたいな方法が健全なのではないかと最近思います。

石井孝之のコトバ
テラスの様子

内装設計はブロードビーン(complex665の1階にショールームがあります)、テラス植栽はセコイア・ワークスが担当しています。

テラスには出ても良かったか確認すべきでした(出てみたい

▶︎まとめ

入り口

いかがだったでしょうか?今回の展覧会は取っ付きにくい感じがしましたが、それもまた一興だと思います。写真に特化したタカ・イシイギャラリー含め、complex665に初めて行ったことで「ギャラリー」とは何ぞやと少し理解できました。complex665には3つのギャラリーが入っています。それぞれは独立した運営のため、展示替えの日程も異なります。行く前は事前に確認して行くようにしましょう(私は2回行くハメになりました…)。

▶︎今日の美術館飯

★3.2/蝋燭屋 プレミア (東京都/六本木駅) - 痺れ麻婆まぜそば (¥1,200)

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