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自分はPdMになりきれているのか。
はじめにキャリアのファーストステップである大手SIerに在籍していた頃は、そこまで強く感じることはなかったですが、事業会社のPdM、そして、現在のStartup StudioのPdMなど、マルチな業界・役割を担当した経験を背中に背負った上で、改めて「PdM」というロールで立ち回っているあらゆる方々と対峙した時に、場合によって違和感を感じる局面に出くわすことが出てきました。
「ユーザーエクスペリエ
ChatGPTで製品要求仕様書(PRD)のたたき台を作成する
はじめにおおよそ1ヶ月ほど前に「PdM業務でChatGPTを活用する」と題して、新規事業立ち上げで時折活用するビジネスアイデアの可視化フレームワークである”リーンキャンバス”を作成するということにトライしてみました。
今回の記事でも大枠の考え方は変えずに進めようと思いますが、作成する対象としてはプロダクトマネジメントの要素が凝縮されたPdM業務の根幹とも言える”PRD”のたたき台をChatGP
プロダクトニーズを測る2つの視点と4つのユーザーリサーチ
はじめに自身のアイデアをベースに起業を目指したり、新規事業を立ち上げて事業化を目指したりする中で、ユーザー(想定ターゲット)の声を聞いたり、ユーザーを取り巻く市場・環境の調査を実施することは重要になります。特にプロダクトマネージャー(PdM)にとって”ユーザーと会話する”ことは、今後どのようにプロダクトを作り上げていくかのインサイトを得る上で非常に重要なプロセスになります。
今回は、このプロダ
PdMとしての専門性に関する考察
はじめに先日、「プロダクトマネージャーに必要な3つの職能について」という記事を書かせていただき、その中で「求められる3つの職能」について述懐させていただきました。今回は、この3つの職能のうち「自分の専門領域を持っていること」という点について、考察を深めていきたいと思います。
なぜ、自分の専門領域を持つことが重要なのか一般的にPdMは「プロダクトの成功に責任がある」と言われております。その責任を
PdM業務でChatGPTで活用する
はじめに生成AI、LLM、自然言語処理という言葉が界隈を賑わせている今日ですが、ChatGPTという新たなツールがOpenAIから発表されてから、我々の生活(主に仕事においての生活)を変えることが不可避になっている状況と私自身は捉えております。これは、2007年にiphoneが登場して以来約15年振りのパラダイムシフトと言えるかもしれません。
そんなことを踏まえながら、私自身はというと、Mic
MVP検証後のネクストアクションについて
はじめに2022年10月より始動した新規事業の検証に関するプロジェクトですが、アイデア検討〜MVP実証実験まで約1年の歳月をかけて取り組んできたものがちょうど節目を迎え、ポジティブな結果も相まって、MVP検証の次の取り組みについて議論を重ねるタイミングに来ましたので、その考察の内容を以下に認めておこうと思います。
前提私自身は、このプロダクトの起案者をサポートするStartup StudioのP
プロダクトマネージャーの自己成長をセルフマネジメントする方法について
はじめに私自身、プロダクトマネージャー(PdM)に求められるテクニカルスキル、および、それに対する現時点のスキル、そして、求められるテクニカルスキルを習得するためのOJT、OffJTを通じたスキル習得方法を整理したい想いを兼ねてから持ち続けており、それを実現するための1つの仮説に思い至ったため、以下に整理しておきたいと思い筆を執りました。
仮説というのが、以下の通りです。
プロダクトマネジメン
プロダクトマネージャーに必要な3つの職能について
はじめにプロダクトマネージャーの職能については、そこここで語られております。私自身も僭越ながら過去の記事「プロダクトマネジメントの守」の中で様々な方が提唱しているプロダクトマネジメントの基本となる要素についてまとめさせていただきましたが、プロダクトマネージャーという職種に期待される業務領域が広かったり、企業によって求められる能力が異なっていたりします。
このような状況を踏まえて、私自身の"スター
プロダクトマネジメントの”守”
はじめにこんにちは、Startup StudioでProduct Managerとして働いているnaniwanです。プロダクトマネージャーとして、早4年が経過しようとしており、実際のプロダクトマネジメントの実務経験と様々なプロダクトマネジメントに関する文献の読み込みを行なっていく中で、私個人の基準ではありますが、プロダクトマネジメントの基本となる要素を一つの”型”として整理していきたいという想い
サービスブループリントのすヽめ
はじめにこんにちは。Startup StudioでProduct Managerをやっているnaniwanです。
今回は新規サービスを検討する上でとても頻繁にお世話になっている”サービスブループリント”について、話していきたいと思います。
サービスブループリントとは?サービスブループリントは、1984年に当時銀行役員であったリン・ショスタック(G. Lynn Shostack)氏がHarvar
「専門家」でいるべきか、「仲間」でいるべきか
Startup Studioで受注する案件の多くは、大手企業様の新規事業案件が多く、その場合、大手企業の起案者の方と私たちStartup Studioとの間でパートナーシップを結んでプロジェクトを進めていく形になります。
大手企業様の方は、新規プロダクト開発のノウハウが乏しいという課題感から委託することが多いです。そして、私たちとしては、アイデア開発、UX/UI検証、MVP実証実験・検証などを一
自分の原点(ルーツ)を探してみる
「Another sky(アナザースカイ)」という言葉を聞くと、とある番組ととある曲名が真っ先に思い浮かびます。
いずれもすごく面白い番組であり、感動する曲なのですが、私は、それ以上に「アナザースカイ」という言葉のフレーズと「もう一つの空」という言葉の意味に対して非常に魅力を感じております。
前者の日本テレビ系列の「アナザースカイII」というテレビ番組は、ゲストの今を構成するに至った原点(ルー
自らの経験から思う他者とのコンフリクト解消のコツ
仕事の中で人を説得する時に必ずと言っていいほど立ちはだかる壁が、タイトルにも記載している「他者とのコンフリクト(衝突)」で、各ステークホルダ(利害関係者)との間に立つ役割にある方は、この壁にしばしば頭を悩ませてしまうことが多いかなと思います。
私自身もプロダクトを司る会社のプロダクトマネージャーという役割を1年半経験する中で営業側・マーケサイドや開発サイドとのコミュニケーションをとることが多いで
怖いところにしか成長はない。
タイトルの言葉を聞いて、ピンときた方もいるかもしれませんが、先日日本テレビで放送された「アナザースカイII〜世界の学校SP!〜」の中での山崎育三郎さんの言葉です。非常に印象的でした。
簡単に経緯を説明すると、
当時16歳の山崎さんは、アメリカのノース・カウンティ・ハイスクールという高校で留学をしておりました。
ミズーリ州のボン・テアという小さな町の中にある高校ですが、ボン・テアという町自体の