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🎩名探偵クノウの苦悩:あらすじ
犯人がわかる特殊能力がある久能(クノウ)さん。
その能力を活かそうと探偵業を始めましたが、久能さんはポンコツ過ぎてなかなか上手くいきません。
そんな久能さんのお話です。
1話
2話
3話
勘弁してよ、鈴原さん。『禁煙』|サクッとショートショート
それは職場の昼休みの出来事だった。
オレと同僚で楽しく雑談をし、同僚が「僕の弟が先週から禁煙を始めたんですよ」と言葉を切り出すと、オレの横でお菓子を貪っていた鈴原さんが、食べていたお菓子を口の周りに沢山付けながら、オレたちの会話に入ってきた。
「弟さんすごいですね! 私なんて、なかなか禁煙ができないんですよ! でも、弟さんのやる気を聞いて、私の心にも火が付きました。」
そう言うと鈴原さんは前
思いつき短編:赤子の家
扉を超すたびに自分がおかしくなっていくのを母は感じていた。
そもそもおかしな世界に迷い込んでいるのだから無理はないのかもしれないが…。
だからといって人型の意思疎通のできるパンを食べてしまったのはなんとも複雑な気持ちだ。
これは、罪を犯したことになるのだろうか…。
回復した身体で次の部屋へと向った。
地下室だった。
青白い蛍光灯と緑色の光があちこちで光っている。
透明のガラス瓶の中に
思いつき短編:死→MISSION
私のもとに手紙が届く、内容はこうだ。
MISSION:大統領の娘、救出作戦
エージェントはテロリスト集団の住む食品工場へ向かう為に他のエージェントと落合う。
まず最初、一回自殺する。
その後即座に復帰したあと、車に乗り込み二人でテロリスト集団の一員である男性をつけて身柄拘束する。
そこでもう一度、自殺をする。
再び復帰したら身柄を拘束した男性から持っている情報をすべて聞き出し、本部へ送
思いつき短編:最新のスパ
この間、久しぶりに小学生の頃から仲の良かった友人に喫茶店で合った。
私の働いている喫茶店にたまたま入店してきていらっしゃいませと言って顔が合った瞬間にお互い気がついた。
友人はピシッとしたスーツを着こなして、昔と雰囲気が変わった。
なんか女性のカッコ良さが出ている。
「どうしたの!?すごく見違えたね!!」
肌は艶と柔らかさがあり、シワ1つない。
話を聞いてみると、とある最新のスパへ通っ
思いつき短編:パンの家
今度はどんな場所なのだろう、色んな思考が脳裏で生まれてくるがもう意識は保てず、眠りについてしまった。
目が覚めると、そこは布団の中だった。
暖かさのある薄暗い寝室で寝かされていた。
子供たちは!?、と当たりを見るとすやすや寝息をたてながら眠っていた。
一度、安堵するも一体誰の家だろうか。
見ず知らずの人をこんなに介抱するものだろうかと母が考え込んでいると目の前のドアが開く。
身構えてい
思いつき短編:蜂蜜の社
地図にも載っていない村・地域・集落は意外にも、多く存在していたりする。
それらは閉鎖的で独自の信仰や奇習がある。
その中で軍八村は蜜蜂を信仰の対象としている。
この村が飢饉に襲われ、次々に飢え死にする中空が急に雲に覆われそこから淡く優しい陽の光の柱が降り注いだそうな。
そこから蜜蜂の大郡が飛来して今の村の社に住み着いたという伝説がある。
神社にある社は、とてつもなく大きな養蜂場の蜂の巣の
思いつき短編:牛乳の家
今いるこの建物は、元は小さなビジネスホテルだったらしい。
朝方なのか、夕方なのかは同じ薄暗さなのでわからない。
恐る恐る、歩き回る。
扉があるところは、今と違う場所に行かないように鉄パイプのようなもので破壊してから中へ入った。
ーーーーが、特にこれといったものは発見できなかった。
最後に、3人は地下にある電気制御室へ向った。
薄暗くて不気味だ。
電気制御室の前につくと、扉があったがこ
思いつき短編:自殺村
俺らが大学に通っているときの話だ。
大学が比較的大自然に囲まれているところにあり、地元の人達とも交流が多く、よく森の中のゴミ拾いのボランティアや除草作業などをやっていた。
夏休みのその日も仲間と集まってゴミ拾いや除草作業をしていた。
ある程度、時間や範囲を決めて作業をしていたのだが、いつの間にか辺りが薄暗くなって夕暮れになっていた。
森の中の夜は危険だ、野生動物が、特に熊なんかに襲われでも
思いつき短編:続毛人様
山の中は林業が盛んなためか意外にも整っており、刑事の足取りを邪魔するものがなかった。
それでも足跡を見つけるのは容易だった。
なぜなら、その足跡の部分だけ土や植物が枯れていたからだ。
どんどん、どんどん、奥へ進んでいく。
景色は変わって、人間の手が加わっていないありのままの山中へ入った。
変わらず足跡は目立つが、刑事の額には汗が滲み、疲労が出てきた。
一体どこまで続いているんだと愚痴を
思いつき短編:事故不動産
チリンッチリンッチリンッーーーー。
店内に来客用ベルの音が鳴り響いた。
二人の男女カップルが来店したようだ。 「いらっしゃいませ、今日はどんな物件をお探しで?」
上から下までピシッと決まった接客社員が対応する。
「あの、なるべく駅の近でーーーーー」
客が色々条件を述べた。
どんなに苦しい条件を言われてもニコニコして話を聞いている。
一通り聞き終わると、3件のお部屋を提示した。
思いつき短編:迷う家
それは、都市開発中の住宅地の中にポツンと立っている。
周りは土地の買い手がまだ見つからず、空き地となっていた。
いや、もしかしたらもはや買い手は見つからないかもしれない。
なにせ、その家の周辺以外はもう、家が立っているから。
それだけ曰く付きだということだ。
黒ぐろとした瓦屋根はひび割れが起きており、隙間からは雑草が生えている。
白壁も少し黄ばんでいて、つる草が壁を登るように茂る。
思いつき短編:毛人様
1台のシルバーのセダンがとある村へと向っていた。
助手席には経験豊富な先輩刑事と、刑事課に入って間もない新米刑事が運転をしている。
時折くぐもった音で無線機から話し声が聞こえるが、まるで興味がないかのように現場へ急ぐ。
到着した時にはお昼を少し過ぎていたーーーー。
現場は数台のパトカーが止まっており、立入禁止の規制線が張られていて、二人の警察官が立っていた。
セダン車は数メートル手前で停車し、車
思いつき短編:増殖死
今日も俺は朝を迎える。
スマホでセットしてあるアラームで目が覚めた。
朝起きてまずやること、それは昨日の自分の死体を片付けること。
なるべく小さく、細かくして目の前に広が る海にばら撒く。
どいうことか詳しく説明をすると、俺の肉体は朝起きてから24時間つまり1日しかもたないのだ。
でもとついうわけか、目が覚めると昨日の 自分が隣で横たわり、俺は今日1日の肉 体を得ているのだ。
めんどう