思いつき短編:毛人様
1台のシルバーのセダンがとある村へと向っていた。
助手席には経験豊富な先輩刑事と、刑事課に入って間もない新米刑事が運転をしている。
時折くぐもった音で無線機から話し声が聞こえるが、まるで興味がないかのように現場へ急ぐ。
到着した時にはお昼を少し過ぎていたーーーー。
現場は数台のパトカーが止まっており、立入禁止の規制線が張られていて、二人の警察官が立っていた。
セダン車は数メートル手前で停車し、車から二人は外へ出た。
とても澄んだ空気に心地良さを感じながら辺りを見廻すと、蒼青