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✨✒️創作のヒント🎨✨

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#絵画

絵事常々 -制作のながれ② 紙の張り方-

絵事常々 -制作のながれ② 紙の張り方-

こんにちは。
大型連休はせっせとアトリエに詰めていました。
コツコツ描き進めています。
今回は前回の投稿に続き、制作の流れについてです。

転写から着彩に進めていこうかと思っていたのですが
よく考えると「水張り」工程を軽やかに端折っている…
「制作の流れ①」の最後、水張りは乾かし中の画像だけなので
今回は水張り=紙の張り方についてです。
それでは早速。

1.水張りをする理由
絵を描く際にパネルに

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絵事常々

絵事常々

皆さんはふだん休日どのようにお過ごしでしょうか?
私は定職に就いており、だいたい月9~10日ほど休日があります。
今日もお休み。お休みの日はだいたいアトリエで過ごします。

というのも、大学卒業後から共同のアトリエを借りています。休日はほとんどそのアトリエ。今日は久しぶりに休みの午前中を自宅で過ごしています。

アトリエでは絵画制作、社寺建築あれこれや文様の編纂など。社寺建築のことも遅々たる進みで

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絵事常々 -制作のながれ①-

絵事常々 -制作のながれ①-

こんにちは。
暖かくなってきて体の動かしやすい季節となって参りました。
ぼちぼち温めていた大きめの作品制作にとりかかっております。
今回の制作と並行して、どんなながれで描いているかのご紹介をしていこうかと思い立ち、筆をとった次第。気長にお付き合い頂ければ。

それでは早速。

1.エスキース~小下図つくり絵を描き出す前に、どんな絵にしようかなぁと考える工程です。

人によってどんな風に作るかはあり

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巨匠の中の巨匠、レンブラントとはどのような画家か

巨匠の中の巨匠、レンブラントとはどのような画家か

 「絵の横道」21回目

初めて会った人と絵について話す時に相手が
「私はレンブラントがスキです」と言えば…
「この方は相当絵がお好きな方だな」と私は思います。

レンブラントはやはり一般的には玄人好みの画家なのです。

女神ミネルバを描いた上の絵は「夜警」程ではありませんが大きな作品です。しかし、実際にこの絵の前に立つと、この絵は実寸より遥かに大きく感じます。絵の魅力がそう感じさせるのです。

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ニュートラルな絵画と主張する絵画

ニュートラルな絵画と主張する絵画

マガジンを増やしました。

芸術系のもので、画家や芸術家やその作品に関してのエピソードを集めたものです。


実は絵画も好きで、いや元々はそうではなかったのですが、過去に画廊に勤めていた事があって、20代後半になった頃に、知識など何一つないくせになぜか興味が湧いて、試験を受けたら受かってしまったのです。

入社してしてすぐに3ヵ月間、みっちり研修を受けて、仕事だと割りきって学んでみ

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画家として活動していく方法4選とちょっとした経済事情のお話

画家として活動していく方法4選とちょっとした経済事情のお話

こんにちは、画家のTAKUYA YONEZAWAです。

画家ってどうやってステップアップしていったらいいんだろう?

そんなことを考えたことはないでしょうか。
ぼくは、あります。

野心はあまりない方ですが、たくさんの人に作品を届けたいという思いは強くもっています。

画家として活動していく中で、いろんな作家さんと出会ってきました。
みなさん、色々な道を辿って作家活動を続けていらっしゃるようです

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絵を描くということ。

絵を描くということ。

絵を描くのが大好きな娘。
普段は女の子を描いています。

最近は
キラキラの目を描けるようになったり、
デッサンのような弱い線で描くことも
身につけてきているようです。

ただ、
それはいつも小さな絵。

ノートやコピー用紙の裏紙など
6歳の小さな手の範囲の
小さな紙の世界に絵を描いています。

小さい紙に描くことに問題はなく、
大きな絵に描きたいと言うことは
ありませんでした。

そこで、
夏休

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「偉大なるセザンヌ-何故少年の右腕はこんなに長いのか?」 絵画入門

「偉大なるセザンヌ-何故少年の右腕はこんなに長いのか?」 絵画入門

 「絵の横道」19回目

これは、セザンヌ最高傑作と言われる「赤いチョッキの少年」です。
この油彩は少年の右腕が実際より大きく描かれている事でも有名です。

セザンヌは、何故右腕をこんなに大きく描いたのでしょう?

実は、ここに絵画が古典的なものから現代絵画に変わって行く秘密が隠されているのです。

さて、ちょっと下の絵をご覧下さい。
これは、フランスハルスというセザンヌを遡る事250年程前のオラ

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「私のメアリーカサット」 母と子の名画を残した印象派の女性画家

「私のメアリーカサット」 母と子の名画を残した印象派の女性画家

 「絵の横道」20回目

下の3枚の絵をご覧下さい。
これは、僕の好きなメアリーカサットの3枚の油彩です。

<「麦藁帽子の子供」1886年 Wikipediaより転載>

こちらは、母親と娘のボート遊びの図です。

<「サマータイム」1894年頃 Wikipediaより転載>

どちらの絵からも慈愛のような優しさが伝わって来ます。
麦わら帽子の絵からは、筆触そのものからも少女を愛おしむメアリーカ

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絵はいつ完成するのか?

絵はいつ完成するのか?

 「絵の横道」一回目

<絵と文/もりおゆう>

新しいシリーズ「絵の横道」です。

僕の好きな画家や、絵に関する格言、小話などをご紹介していこうと思っています。絵にまつわる色々な雑談を楽しんで下さいね。
ずっと読んで頂ければあなたの絵画インテリジェンス向上も間違いなし?!一回目は、僕の持論で恐縮ですが…

<絵は人が見る事によって完成する>です。

例えば、僕はこのnoteで「僕の昭和スケッチ」

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