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法律

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記事一覧

労基法を考える

労基法を考える

はじめにみなさんは労働基準法を聞いたことがあると思います。その法律がどういった法律であるかもご存知だとも思います。みなさんは、労働基準法は守られていると思いますか?それとも、蔑ろにされていると思いますか?この法律で労働者が守られていることは確かですが、この法律がうまく機能していないのが実情です。今回は労働基準法がなぜ、うまく機能していないかを考えていきたいと思います。

理念倒れにさせるな労基法労

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裁判所について考える

裁判所について考える

はじめに以前に三権分立について取り上げました。そのときに国会や内閣は選挙で選ばれた政治家で構成されています。これは国民の声を法律に反映させ、それを運用していくためにそのようなシステムになっています。しかし、三権の1つである裁判所だけはそのシステムでありません。裁判所は裁判官で構成されており、最高裁長官も内閣の指名に基づく天皇の任命であり、その他の判事についても内閣の任命となっています。今回は裁判所

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ピンボケした議論

ピンボケした議論

はじめに岸田内閣が特別職の公務員の給与を増額する法案が可決されました。この法案について、国民に負担を強いるのにも関わらず、自分たちは懐を温めるのかと批判されています。最近の岸田内閣の迷走ぶりを見ているとそう言われてもおかしくありません。しかし、こういった批判は的外れで何の意味のない批判です。今回はなぜ、このタイミングで特別職の公務員の給与増額をしたのかについて書いていきます。

法律が大事な公務員

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賠償を求めます

賠償を求めます

はじめに法律に関する話題の第二弾です。定期的に上げようと思っていますと以前書きましたが、あの記事を書いた時点で、一回きりになるかもしれないと僕自身思っていました。しかし、何とか第二弾を書くことができました。実は第三弾をどうしようか考えていて、何の構想すらも浮かんでなく、今回で途切れてしまうかもしれません。今回は国家賠償請求について書いていきます。前回の行政不服審査との関連についても書いていきます。

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死刑について考える

死刑について考える


はじめに日本にはさまざまな刑罰が存在します。その中で一番重い刑が死刑です。死刑については様々な議論を巻き起こしています。EU加盟国とアメリカの一部の州では死刑が廃止されており、日本が死刑を執行するたびに抗議しています。日本は死刑を導入していて、欧米より遅れているかのような印象を与えられることがありますが、果たしてそうでしょうか?今回は非常に重たいですが、死刑について書いていきたいと思います。

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行政への不服申立て

行政への不服申立て

はじめにこれから定期的(頑張って月1)に法律ネタを上げていきたいと思っています。というのも、行政書士の資格を取ったのに、それらしい記事を特に書いておらず、これでいいのかなとふと思いました。別に行政書士として活動しているわけではありませんが、今後その可能性がないわけではないので、そういった話題も入れておいた方がいいのかもしれないと思い、定期的にこういった内容の記事を書こうと思いました。今回は行政の決

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法を守る

法を守る

はじめに以前に何度か触れている話ではあるのですが、外国人がある犯罪に手を染め、逮捕・起訴されると不当逮捕であったり、外国人差別であったりと言われることがあります。その結果、釈放されたり、嫌疑不十分で不起訴になったりすることがあります。証拠が不十分であれば、起訴しても有罪に持って行くことは難しいですが、十分な証拠があっても、起訴しないケースもあります。今回は第二の大津事件が起こったとして、検察や司法

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一票の格差是正は必要なのか?

一票の格差是正は必要なのか?

はじめに今住んでいる世界は平等だと思いますか?おそらく。ほとんどの人は不平等が多いと思われるはずです。なんで、国会議員は特別扱いされて、一般市民は冷遇されるのかと思われたり、外国人留学生に10万円を給付するのに、日本人学生には援助をしないのかと思われたり様々あるはずです。小さなところで言えば、なんであいつは上司に気に入られているのかであったり、顔が良いばかりいい思いをしやがってであったり、至る所に

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75歳の日本国憲法

75歳の日本国憲法

はじめに
今日で日本国憲法が施行されて75年が経ちました。11/3に憲法が公布されて、ちょうど半年後に施行されたことになります。ちなみにですが、11/3は明治天皇の誕生日でもあり、新憲法の公布は明治天皇の誕生日に合わせることで、旧憲法の時代が終わったことを告げるという意図でGHQが行ったともいわれています。そして、憲法が施行されるちょうど1年前に東京裁判が開廷されました。何かと占領下に行われた日付

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甘い話にはご用心

甘い話にはご用心

はじめに今年の4月から成人年齢が20歳から18歳に変更されます。以前もこの内容について書きましたが、今回はその内容を掘り下げていきたいと思います。以前は、未成年者は守られている存在で、怪しい契約であっても、親がストップを掛ければ、契約はできませんが、成人すると親の同意なくできてしまうと書きました。そして、法律に関する教育も必要であるとも書きました。今回は18歳と20歳の差と法律上の成人にどういう意

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法の体系

法の体系

はじめに明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。新年一発目は法律の基礎的な部分について書いていこうと思います。今までは事例を取り上げて、これにはどういう法律が適用されるかについて書いてきました。法律にも順位があり、それに従ってルールは作られています。社会の授業で法律と条例どちらが、順位が上かなども習ったはずですが、イマイチよくわからないという方もいらっしゃるはずです。そんな方に

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入管法改正はそんなに酷いの?

入管法改正はそんなに酷いの?

はじめに外国へ行くと必ず外国人専用の入国審査ゲートに通されます。入国審査時に何をしに来たのか、どれぐらい滞在するのか聞かれると思います。そこでしどろもどろしながら答えると怪しまれることもあります。入国審査というだけあって、その国に入国していいかどうかを審査されています。たいていの場合、日本人であれば、入国審査で引っかかることはありません。ビザのいる国でビザを忘れてしまったり、入国に必要な手続きを怠

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権利と法

権利と法

はじめに「○○の権利を求めて、私は戦い続けます」というスローガンを掲げて活動されている方や団体をよく目にすると思います。歴史を振り返ってみると、このような運動を通して、与えられた権利もあり、まさに命がけだった時代もあります。目に見えない権利というものが与えられるとはどのようなことなのでしょうか?権利は誰かが与えると決めることができるのでしょうか?そもそも、権利とはいったい何者なのでしょうか?今回は

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こういう手段もありますよ

こういう手段もありますよ

はじめにいじめ問題がよく話題になることが多いです。しかし、学校の隠ぺい体質が取り上げられるだけで、法律的な話をすることはあまり多くありません。いじめの被害者は泣き寝入りし、加害者は何事もなかったかのように過ごしていることが多いでしょう。学校や会社を相手取り、裁判を起こす話をよく耳にしますが、刑事裁判ではなく、民事裁判で争われるケースが大半です。実は学校や会社を刑事裁判で裁くことも可能です。さらに加

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