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終わりゆく資本主義・ポスト資本主義を考えるマガジン

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#思想

「いくらでも豊かになって良い」は貧困がなくなってから

グローバリズム、資本主義を象徴するような言葉「いくらでも豊かになって良い」。昨今ではスピ系の本やサイトなどでも見られることがあります。聞いていて心地が良くなる言葉で、欲望を無限にかきたてられるような、そしてそれを肯定してもらえるような感覚になり、この言葉に触発される人もいるのかもしれないなぁと感じます。「豊かさ」にもいろいろありますが、この場合は金銭面での意味合いが強いのではないでしょうか。「いく

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「需要と供給」論ともっと大事な倫理観

私は経済についてはまるっきり素人ですが、「需要と供給」について思うことがあったので書きたいと思います。経済至上主義に傾きすぎな現代において、モノやサービス等を売ること、利益を出すことが最優先という思想が蔓延していて、「需要と供給」が一致していれば何でもアリだ、それが資本主義だ、的な考えを耳にすることもあります。私はいくら「需要と供給」が一致していてもダメなもんはダメでしょうと声を大にして言いたいと

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テクノロジーの発達と「識別力」「倫理観」

先日、日曜日に行った読者様との対談感想記事の続きになります。(前回の内容についてはスカイプ対談&自分を知ることの大切さの記事をご覧ください。)対談相手のAさんはIT、テクノロジーの分野と英語に長けた方でしたので、必然的にそういった話題が多くなりました。私自身も以前からAIやネット系の記事を書いたりしており、ITやテクノロジーの発達と社会構造の在り方の変化には常に注目しています。Aさんも私も、テクノ

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必要性と利益主義の歪みがもたらしたもの

以前から様々なテーマを取り上げてきましたが、やはり私が一番興味があることはこの世のしくみ・構造とじゃあどうすれば良いかという解決策を考えることなんですよね。そのためにためになりそうな思想や哲学に触れたり、宗教について調べたりということを日々やっています。今私が勉強しようと思って読んでいるのが、以下の2冊です。サーカーの思想〈1〉進歩的活用理論(プラウト)―資本主義とナショナリズムを超えて(松岡光喜

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「スピ系」と欲望の渦に巻き込むしくみ

ここ数日もずっとこの世のしくみや今までなんとなくアヤシイと思っていたことについて独自に情報収集をしていました。あまりに夢中になって没頭してしまっていたので昨日はnoteの更新すらできず(笑)、他人のあれこれもどうでもよくなり、興味のある対象に集中するってこんな感じなのか…と感じた次第です。私自身、スピリチュアルや目に見えない世界の情報収集をずっとしてくるなかで、「引き寄せの法則」や「ワクワク」、チ

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「雇用のための過剰生産現象」を感じる今日この頃

またしても頭が思想家モードになりつつある今日この頃。昨日の現代における「有用性」至上主義の呪いという記事で、フランスの思想家、バタイユの「有用性」の概念の話に少し触れました。そして昨日早速図書館に行き、バタイユの本を借りて読んでみました。難しいところは読み飛ばしましたが、ざっと読んだ印象では、やっぱり自分と興味の対象が似てるなぁということでした(笑)。神秘主義に傾倒したり、形而上学を研究したりと、

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日本古来の叡智を細胞レベルで思い出す

昨日は現代2大宗教「お金教」「科学教」とその後という記事に、「宗教」には抵抗感のある日本人でもお金と科学にはどっぷりだ、という話を書きました。「宗教」それ自体のメカニズムや、「宗教っぽい」と感じるのはどんなことなんだろう?ということにも興味があり、世界の宗教やその歴史なども学んでいる最中です。今、ちょうど引っ越しの準備をしていて、本を整理するために過去の本を読みなおしたりしているのですが、昨日たま

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「身体とは?人間とは?」の哲学の時代

2月もあっという間に最後の日に。今月は日数は少ないけれど密度が濃く、意識の変化がダイナミックに起こった1か月でした。まさに「死と再生」「破壊と創造」といった変化が自分の中に起きたように感じます。今月は「資本主義と共同創造」といった大きなテーマを扱い、自分の根幹となる考え方をnoteに吐き出し、言語化しながらまとめていたような感覚です。「自分の人生を生きる!自分らしく生きる!」ということよりも、今の

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