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仕事

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仕事にかんする話です
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#私の仕事

実在しない理想の顔をもとめて美容整形を繰り返していいものだろうか

実在しない理想の顔をもとめて美容整形を繰り返していいものだろうか

他人と話す場面が多くなってきた。私にとって、それはとっても嬉しいことだ。私は、人と話して、そして心から笑う瞬間がなにより幸せだからだ。

今は複数の学校で英語の授業をしている。生徒とも話すし、とうぜん上司や同僚とも話す。プライベートの時間には、スケボーパークでいろんな人と話す。

そのとき、「正しさ」をどれくらい追求するのがいいのかな?と考えるようになった。

たとえば授業でいうなら、いちおう台本

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波待ちロマン

波待ちロマン

パドリングという言葉があるらしい。それは"波待ち"の時間にやることなのだそうだ。

今月から、ある専門学校で英語を教えることになった。そこのクラスメイトがパドリングのことを教えてくれた。彼はサーファーであり、DJでもあある。

私はスケートボードのなかでも「サーフスケート」という板にすごく興味を持っていたので、彼とはすぐに意気投合した。

なにより、彼自身がおどろくべきスピードでほかのクラスメイト

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時給の上げかた

時給の上げかた

去年は時給1000円ていどの仕事しかできなかったが、今年は3000円まであげることができた。

私の場合は、「英語」か「教育」というジャンルに限定したのがよかったと思う。

昔、私の友人がファイナンシャルプランナーとか、TOEICとか、MOSとか、いろんな資格試験を受けていた。しかも彼女は、それらの知識をあまり必要としない職に就くことになった。

当時はなぜそうもバラバラの資格を求めるのか、わから

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努力の前提

努力の前提

努力が実を結ぶためには、まず再現性の高いことにチャレンジしている、という前提が必要だと思う。

私はいろんな職場で「PDCAサイクル」という言葉を聞いてきた。さいしょに聞いたのは、ITパスポートという資格を取るための試験だった。

PDCAサイクルとは、かんたんにいうと「やってみて、観察して、またやってみる」という動きのことだ。

会社でも聞いた。教育実習でも聞いた。今も聞く。
サラリーマンも教師

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落ち着くために頑張るという矛盾

落ち着くために頑張るという矛盾

余裕を持ちたいという理由で必死に作業することは矛盾している。

でも、それにもかかわらずそうした生き方をやめられない。

たしか、SHINGO西成の歌にもそういう意味のものがあった気がする。もっと古い作品では、パスカルのエッセイにも同じようなことが書いてあった。

きっと、どれくらい古い作品をあさっても、いま私が言ったようなことが書いてあるだろう。

私は約1年半ほどヒマを過ごした。年齢は35歳だ

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あと「なに力」をつければ社会で安心できますか

あと「なに力」をつければ社会で安心できますか

なんかの記事に「営業力」という言葉を見つけた。

おしゃべりのうまさのことだろうか?

なんとなく「交渉力」という言葉の言い換えかと思ったが、たぶんそうではないだろう。

きっとアンミカの通販みたいなふるまいのことだと思う。

教員免許を取る過程のなかで、「担任力」という言葉も耳にした。教授もそう言ったし、本にもそう書いてある。

私はその意味が、いまだにわからない。

たしか、ほかには「傾聴力」

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kindle版「英語がわからない理由」を出しました

kindle版「英語がわからない理由」を出しました

「英語がわからない理由 : Why you don’t get Engllish」のkindle版を出しました。

いろんな学校で英語を教えながら、「何がわからないか、わからない」と苦しむ人に向けて書いたものです。

内容をざっくり紹介すると、こんな感じです。

ようするに、勉強してる側の人間がずれた理解をしながら、それを育ててるんだよっていう話ですね。

じゃあどうすればいいのか?ということも、

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集団行動のうまさと優秀さをごっちゃにして測ることに残酷さを感じる

集団行動のうまさと優秀さをごっちゃにして測ることに残酷さを感じる

再テストの採点が終わった。

その結果を科目のリーダーに提出したところ、お互いに空気を読み合うことになった。

再テストを受けた生徒は、限りなく留年に近いギリギリの成績を持っていた。そこで、「授業態度がよかった」という理由によって、なんとか進級できるくらいの成績に調整したのだ。

これがズルなのかそうでないのか、私にはわからない。彼は実際にそこそこいい態度で、積極的に授業を受けていた。テストの点数

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学年末テストを終えて/彼ら自身が自由を嫌う

学年末テストを終えて/彼ら自身が自由を嫌う

ようやく学年末試験の採点を終えた。

2学期よりは平均点が上がった・・・のだが、正直あんまり変わっていない。

🍘

テストの内容は、前半が教科書の再現、後半が自己表現という形だ。

これによって、もくもくとデスクワークをするのが得意な生徒とそうでない生徒がどちらもそこそこの点数を取れるようにするのが狙いだった。

🍘

しかし、この「自己表現」というのが、ほとんどの生徒にとって「何を書けばい

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どうしてもズレる英語の教科書

どうしてもズレる英語の教科書

英語を教えていると、どうしても翻訳の壁にぶつかってしまう。

たとえば「絵を描くのが好きです」という意味の英文をつくるために、そのなかで正しい単語を正しい順番に並べましょう、なんて課題がある。

すると、「I like drawing.」になるのだろうか。しかしこのとき「絵」にあたる単語が存在しないのだ。

でも、ほとんどの教科書や、勉強用の本はこんなふうに書かれている。

ほかには「誇りに思う」

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頭のよさとは自分や人を守る力で、頭の悪さとは自分や人を責める力だと。

頭のよさとは自分や人を守る力で、頭の悪さとは自分や人を責める力だと。

このところ、いろんな大人や少年少女から「私は頭が悪いので」という意味のことを聞く。

それは謙遜というより、ちょっとした諦めのようだ。

今日は、ある学校で授業をした。教室のうち半分の生徒が熱心に私の話を聞き、あとの半分の生徒は談笑するか、眠っていた。

生徒たちは、ちょうど教室の前のほうと後ろのほうでそれらのグループに分かれていた。ほんらいの席順ではないが、私は生徒にとって快適なポジションならべ

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「やりがい投資」と「やりがい搾取」のちがい

「やりがい投資」と「やりがい搾取」のちがい

いま、いろんな場所で英語を教える仕事をしている。

そのなかで、業務時間外に資料をつくったり、本屋で情報収集をすることもある。

まえの会社にいたころは、そういう行動を避けていた。いちおうIT企業にいたので、それに関連した勉強を家でたくさんやったこともある。

でも、当時は5分のサービス残業すら拒否した。たとえ5分でも10分でも、業務時間外に仕事をするときにはしっかりと残業代を請求していた。

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ざっくり言うと「プロになりたいのであって、アマチュアではダメ」ということらしい。

ざっくり言うと「プロになりたいのであって、アマチュアではダメ」ということらしい。

「自己実現したいが、他人がそれを認めてくれないことには実現しない」という内容の悩みを連続で聞いた。

その事実そのものは、悩みの種ではない。ただの事実なのだから。

じゃあなぜ彼らはあんなに悩んでいたかというと、「他人がそれを認めてくれないだろう」と思っているからだった。

🍁

さらによくよく話を聞いてみると、どうやら彼らは特定のジャンルの人たちに、特定の形で認めてもらいたいようだった。

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じゃあ昔ながらの働き方やお金の稼ぎ方はもう通用しなくなったのだろうか。

じゃあ昔ながらの働き方やお金の稼ぎ方はもう通用しなくなったのだろうか。

フリーランスの仕事で、アート思考が大切だよとか、哲学的な思考をもって仕事しましょうみたいな内容の記事をいくつか書いた。

今でも、それらは大切だと思う。

ただ、どうもここ数年、「好きなところで好きなことを好きな分だけやってお金を稼ごう」というメッセージへの要求が増えているような気もする。

それはもちろん、ここ数年で社会のありかたがガラッと変わってしまったからだろう。

🐣

じゃあ昔ながらの

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