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ざっくり言うと「プロになりたいのであって、アマチュアではダメ」ということらしい。

「自己実現したいが、他人がそれを認めてくれないことには実現しない」という内容の悩みを連続で聞いた。

その事実そのものは、悩みの種ではない。ただの事実なのだから。

じゃあなぜ彼らはあんなに悩んでいたかというと、「他人がそれを認めてくれないだろう」と思っているからだった。

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さらによくよく話を聞いてみると、どうやら彼らは特定のジャンルの人たちに、特定の形で認めてもらいたいようだった。

そのうちひとつの自己実現は、数学者になることだった。彼が言うには、日本の大学で教授として雇用してもらわないとダメらしい。

バーテンダーになりたいという人もいた。そのためには、どこかのバーが彼女を雇用しないとダメらしい。

それらと別の方法で数学者やバーテンダーになることは、受け入れられないそうだ。

ざっくり言うと「プロになりたいのであって、アマチュアではダメ」ということらしい。

さらにその「プロ」のなかでも、より細かい定義があるのだとか。自分で活動して自分のお客さんを増やしても、それは実現していないことになると彼らは言う。

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で、それが実現しないかもしれないというわけだ。

もし、高い確率で認めてもらえそうだったなら、きっと彼らはそのことに悩んでいなかっただろう。

彼らはとげとげしく、いらだっていた。

自己の要求と他者の要求にたいして、前者を妥協したくないという意味のことも言っていた。

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ここ数週間でこういった会話が連続したのは、偶然だろうか。

私は、偶然ではないような気がする。

そして、私はこうも思う。また季節が変わったら、彼らはまた違ったことを言い出すだろう、と。

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私は今年の夏までアマチュアの教師だった。今はプロだ。

その前後で私の要求が変わったかというと、そんなことはない。


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