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動物好きとしてリスペクトする1冊。/『フジモトマサルの仕事』コロナ・ブックス編集部
上野動物園の友の会会員である。それぐらい動物園が好きだ。2カ月に1回ぐらいのペースでどっかの動物園に行く。そりゃ毎日行くような人に比べれば大したことないかもしれないけど、一般的に動物園に行くのなんてデートと家族サービスくらいなんじゃないだろうか。子どもの時行ったきり、なんて人も結構周りにいる。
そんなことはさておき、動物園に行くと、動物好きにしか知られていないような動物がいる。例えばフォッサ、ラ
ピリ辛展覧会エッセー🌶/『山内マリコの美術館は一人で行く派展』山内マリコ
美術館が好きです。でも展覧会はもっと好きです。そんな私にとって待望の本が山内マリコ著『美術館は一人で行く派展』。
もちろん展覧会について掘り下げた本は沢山ある。例えば図録。じっくり理解を深められるのはいいけれど、胃もたれしてしまう時もあるし、値が張るのでそんなにしょっちゅうは買えない。そこで気づいたのは、自分が広く浅く展覧会のことを知りたかったのだな、ということ。
『美術館は一人で行く派展』は
見慣れた近所が一変するお散歩攻略本。/『超芸術トマソン』赤瀬川源平
この自粛期間の一番の気づきと言えば、近所を歩くだけで色々な発見があるということ。具体的にいうと、トマソンが近所にこんなにも沢山あるのかとビックリしたのです。ハイ、これでほとんどの人の共感が得られなくなりました。
トマソンとは街中に潜むバグのようなもの。例えば、ビル壁の高い位置に張り付いたドアをご覧になったことはないだろうか。ドアに至るまでの階段がなく、かなりの足長おじさんでなくては入ることができ
カートゥーンネットワークが好きだったあなたにぜひ一度読んでいただきたいミステリー小説。/『ヨギガンジーの妖術』泡坂妻夫
泡坂妻夫は「ポパイ」が好きだったそうだ。ほうれん草を食べてムキムキになるアレである。ミステリー小説では事件が起きて、探偵がそれを解決するというのが定型。そのバリエーションを出すために念頭に置いていたのは、同じことを毎回違うパターンで描く「ポパイ」だったという。
「ポパイ」もだし「バックスバニー・ショー」もだし、ちょっと前にカートゥーンネットワークでやっていたアニメのパータンは大体決まっていた気が
できることからやってみる。「双子のライオン堂」挑戦の日々。/『めんどくさい本屋 100年先まで続ける道』竹田信弥
個人経営の好きな本屋を挙げるなら、双子のライオン堂(赤坂)、Title(荻窪)、青いカバ(駒込)、Readin’ Wririn’ BOOKSTORE(田原町)、、、挙げだすと止まらない!そして店の名前とセットで思い浮かべるのが、その店主の方々。メガネをかけていらっしゃる方が多い気がする。
双子のライオン堂の店主、竹田さんとはお店に伺った際、何度もお喋りしているし、2年前フリーペーパーを作った際は
400字以内で紹介する、泡坂妻夫『しあわせの書 迷探偵ヨギガンジーの心霊術』
寄席の演者の持ち時間は、1人15~20分くらい。だから講釈師の方は途中の良い所で噺を切って、高座を降りることがある。文章の教科書にも、何かルールを設けて書くことが大切だと載っていた。そこで今回は400字以内で書いてみたい。
『しあわせの書』はインチキ妖術師のヨギ・ガンジー先生とその弟子たちが、超常現象のトリックを解明する推理小説シリーズの2作目。平たく言えば、ガリレオのマジックバージョン。
一
超コッテリなチェーン店エッセイ。/『気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』村瀬秀信
『散歩の達人』に刺激を受けた私は、単身、夜の赤羽に繰り出した。ディープな酒場を発見するも、怖気づいて店に入れない。気づいた時には、「松のや」のカウンターでロースかつ定食(550円)を食べていた。ホッとしていた。
雑誌に載っている個人店ももちろん良い。でも手軽なお値段で、どこに行っても同じ味を提供してくれるチェーン店は安心するのである。
そんなチェーン店について、主にスポーツコラムを執筆するライ