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パナソニック汐留美術館『フランク・ロイド・ライトー世界を結ぶ建築』、帝国ホテル、山の上ホテル
「門外漢の私でもさすがに名前を知ってる建築家」といえば日本人だと隈研吾、安藤忠雄、黒川紀章、坂茂。外国人だったらル・コルビュジェ、名言の人(ミース・ファン・デル・ローエ)、そしてフランク・ロイド・ライト。
数年前に、東京は池袋の自由学園明日館に行った。無駄なくすっきりと美しく、しかし窮屈さはない。こんな環境の中で学ぶ子供はどんな大人になるのだろう、と感じた。それから数回建築家の展覧会に足を運び、つ
GO!GO!2024年のバケットリスト(Bucket List、やりたいことリスト)
本来のバケットリストは「死ぬまでにしたい100のこと」を書き出すものらしい。
『最高の人生の見つけ方』という映画(未見)に出てくるのだとか。
「やりたいことリスト」は定期的に考え、書き出している。「ウィッシュリスト」という名前になることもある。
年始にまとめた人生のウィッシュリストはまた別にあるのだが、もう少しカジュアルというか簡単な「2024年のバケットリスト」を書き出してみることにした。
森美術館『ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会』
「見えないモノを見ようとして」という文字列を目にした時、何割かの人は望遠鏡を覗き込んでしまうのではないだろうか。また、何割かの人はメロディをつけて読みたくなってしまうのではないだろうか。私は展示会場を回りながら、ずっとこのフレーズが頭の中に流れていた。
現代アートとは「見えないものを見ようとする」行為の発露だと思う。「見えないものを『見せよう』とする」試みでもある。
社会にある見えないもの、歴史
立山ソロテント泊記録~信仰の山を歩くということ
8月下旬に、念願叶って初めてのソロテント泊をしてきた。自分にとって大きなインパクトのある体験だったので、記録しておこうと思う。
そもそも、なぜテント泊?という話から。これまで「山の記憶」の記事は書いたが、それ以外は特に山行の話もなく基本的には美術展や読書の記事ばかりだ。アカウントを分けるべき?とも思ったが、「考えたことの記録」に該当するだろうということでこのまま続ける。
実は、私の名前は穂高連峰
国立新美術館『ルーヴル美術館展〜愛を描く〜』
パリのルーヴル美術館には一度だけ、ツアーで行ったことがある。時間が限られていたため、本当にざっくりと有名どころを回るだけで終わってしまった。それでも大好きなサモトラケのニケを筆頭に、本物が本物として惜しげもなく次々に現れる空間に圧倒されたことをよく覚えている。これ3日くらいの通し券ないと無理ね、と思ったことも。
ルーヴル美術館で「愛」といえば、私が真っ先に思い出すのはこれだ。
だが、今回の展覧
ラグジュアリーに浸る2つの展覧会 東京都現代美術館『クリスチャン•ディオール、夢のクチュリエ』とインターメディアテク『極楽鳥』
いま日本で最もチケットが取れない展覧会、かもしれない東京都現代美術館のクリスチャン•ディオール展。そして、そちらに比べるとひっそりと開催されているインターメディアテクの特別展示『極楽鳥』。
ラグジュアリーブランドに間近で触れられるこの2つの展覧会が、5月で終わる。特にインターメディアテクは5月7日までと会期終了が迫っているため、のんびりしたい気持ちに喝を入れて3連休の中日にnoteを書くことにした
京都国立博物館で、曜変天目茶碗をコンプリートしてきた話
世界に曜変天目茶碗は3つある。その3つが全て日本にある。ということを知ったのは、大学1年生の夏に稚内のユースホステルでアルバイトをした時だった。
受付の待ち時間に、なぜかそこにあった大判の本を手に取った。ページをめくっていくと、見開きで宇宙があった。いや、宇宙ではなく曜変天目茶碗だ。視界いっぱいに飛び込んできたそれに、なんだこれは、と衝撃を受けた。なんだなんだ、世の中にはこんな美しいものがあるのか
国立西洋美術館「自然と人のダイアローグ」
テーマに沿って作品が展示されるタイプの展覧会は、画家個人を取り上げた展覧会とはまた違う楽しさがある。画家それぞれの表現に触れることができるからだ。今回も、宣伝されていたモネやゴッホ以外にもルドンやエルンスト、ムンク、モンドリアンやカンディンスキーまで見ることができ、充実感のある展示だった。
いくつかの作品を除き写真撮影可、という太っ腹な企画だったので、心惹かれた作品は写真がある。いくつか載せてい