香道

ツーブロックとばさら大名

ツーブロックとばさら大名

「これって、ツーブロックだよね」 帰宅したムスコ氏が言いました。ツーブロックとは男子のヘアスタイルで、一般に頭部の耳より上を残して下を刈り上げるスタイルのことです。一般紙などでもブラック校則のひとつとして話題になっていたことがある、あのツーブロックです。整容検査では男子の頭髪は耳にかかるといけないという校則があるそうで、ずぼらで面倒くさがり屋のムスコ氏は、まったくだらけた感じのもっさり頭だったわけです。結果「なにはともあれ週末に床屋に行かねばならぬ」という状態になり、帰ってき

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憧れのあのひとは何色の香りですか

憧れのあのひとは何色の香りですか

「こんなおとなになりたい」という憧れをもって成長することができるのは幸せです。 2020年、小学生が選ぶ憧れの人物ランキングでは1位が『鬼滅の刃』の竈門炭次郎でした。ちなみに3位が胡蝶しのぶで10位までのなかに7人が入るという『鬼滅の刃』の独占具合でした。 『鬼滅の刃』は主人公が鬼になってしまった妹を助けるために鬼と戦う姿を描いた作品です。主人公の竈門炭次郎は緑と黒の市松模様着物を着て戦い、妹の禰豆子はピンク色の麻の葉模様の着物を着ています。それぞれキャラクターごとに色や柄

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日本初の推し活

日本初の推し活

「源氏物語が読みたい」と1000年前に等身大の薬師仏を作らせて、一日中一心不乱に祈っていた女の子がいます。菅原孝標娘です。 沼にはまった女の子父親の仕事の都合により東国で暮らすことになった菅原孝標娘さんは、義母から聞く宮仕えのキラキラした話、とりわけ当時大人気だった『源氏物語』の話を聞いて即のめりこみました。日本史上初の沼にはまった、という人で有名です。寝ても覚めても源氏物語のことばかり。当時は書店などありません。物話をどうやって知るかというと、読んだ人から話してもらうので

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さざれ石の香りが忘れられないとそのひとは言った

さざれ石の香りが忘れられないとそのひとは言った

「さざれ石の香りが忘れられない」と初めて香を聞いた男性は言いました。 パリのとある美術館にしつらえられた香席でのことです。私たちはここで香道をするために招かれて来ていました。ちなみにさざれ石というのは当日行われた渚香、という組香で使用した香木の銘(名前)のことです。 香りはどこまで通じるのか問題日本フェア、ジャパンエキスポといった催しで時折、香会を開いてほしい、という依頼をいただくことがあります。香席に参加されるお客様は、だいたい現地にお住まいで日本に対して興味をもっている

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源氏香の仕組みを知ると街歩きが楽しくなります

源氏香の仕組みを知ると街歩きが楽しくなります

根津にある、弥生美術館をご存じでしょうか。 弥生美術館の源氏香柄弥生美術館は、東京都文京区にある私立美術館で、高畠華宵と竹久夢二の作品を収蔵、展示しています。併設に竹久夢二美術館があります。この美術館を設立したのは鹿野琢見さんという弁護士さんです。鹿野さんは、9歳の時に高畠華宵が描く「さらば故郷」というイラストを見て大変影響を受けて出征するまで部屋に大切に保管していました。その絵は失われてしまったのですが、戦後少しずつコレクションを集め、自宅の一部を「華宵の間」として公開う

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あなたの好きな「〇〇道」といえば?

あなたの好きな「〇〇道」といえば?

あなたの好きな「〇〇道」といえば? #アンケート #投票 #道 #武道 #茶道 #書道 #華道 #剣道 #柔道 #空手道 #弓道 #香道 #武士道 #合気道 #躰道 #国道 #鉄道 #北海道 #王道 #山道 #坂道 #農道

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中秋の名月と月の名を持つ銘香

中秋の名月と月の名を持つ銘香

2021年9月21日は中秋の名月です。 中秋の名月とは、太陰太陽暦の8月15日の夜に見える月のことをいいます。太陰太陽暦という暦は月の満ち欠けと太陽の動きを基に作られた暦です。この暦では毎月一日は必ず新月になります。ですから15日はほぼ満月。旧暦の秋は7月8月9月ですから、中秋は秋の真ん中の月の満月の日、ということになります。 1.月を愛でるはじまり 中秋の名月を愛でるという習慣は平安時代に遣唐使から伝えられ、「望月」という月を見る催しとして平安貴族のあいだに浸透しました。

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香りはひとの記憶を刺激する

香りはひとの記憶を刺激する

夕方、仕事の帰り道にどこからともなくカレーの匂いが漂ってきました。 夕方のカレーは小学生の頃のことを思い出します。あのころはなんにも考えず、夕方になるまで思いっきり遊んでいたなあ。一日が長かった。家に帰るときにカレーの匂いがすると、うれしくなって走って帰ったものだなあ。 このように香りは人の記憶を刺激します。というのも動物(人間も含めて)の鼻の器官は脳より先にできたと言われ、そのためほかの器官に邪魔されず鼻の神経はまっすぐに脳まで続いています。それは嗅覚がなければ動物として

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【続いてる写経 516日め(楷書)】〜全部マスクのせいにしたい。。

【続いてる写経 516日め(楷書)】〜全部マスクのせいにしたい。。

最近の香道のお稽古、先生は「十柱香」というタイプの香席をよく開かれるのですが、これがすこぶる難しい。 この「十柱香」は通常”試み(こころみ)”という、「今回はこの香りを当ててくださいね」と出されるお香がないのです。 「十柱香」の場合、出されるお香は3種類が3つずつ、1種類は1つ。それがランダムになっており、どのお香が、どれなのかを自分で聞き分け、順番を印していきます。 なので全部で4種類あるお香を、記憶して、何番目と何番目が同じで、さらに唯一違うのは何番目か、、を当てな

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五味 ~沈香の香り~

五味 ~沈香の香り~

六国五味(りっこくごみ)という言葉があります。 これは、香道により作られた言葉であり、沈香の選別により生まれました。 香道での五味とは、甘味、辛味、酸味、苦味、鹹味(しおからい)で香りを表現する方法になります。(六国についてはまた別の機会に話します。) 五味についての説明が初めて出てくるのは、江戸時代はじめの伝説的な香人である米川常白が書いた『六国列香之弁』の”五味之弁”です。 「甘は蜜、苦は黄檗(おうばく)、辛は丁子、酸は梅、鹹は汗拭」 解説するとすれば、 甘味 は

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