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香りのことを書いてます✍

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最近の記事

いちごの香り

いちごは、香り豊かな食材として有名です。 食べると甘酸っぱくて、瑞々しく美味しいですよね。 香りがその魅力を引き立てているのですが、では、どの様な香気成分が含まれているのでしょうか。 いちごを香気成分から紐解くと、フラネオール(別名ストロベリーフラノン)やエステル類の幾つかのフルーティーな成分と、青葉アルデヒドなどの青っぽい香りがフレッシュな苺らしさを作っています。全部で100種類以上の香気成分がいちごの香りを作っており、代表的な幾つかを紹介したいと思います。 まずはフ

    • 日本の香り文化について

      今日4月18日は、お香の日。 日本に初めて香木が伝わったのが4月であったことと 「香」の字を分解して並べると「一」「十」「八」「日」つまり 「十八日」となることに由来しています。 「香道」とは、6世紀に中国から伝わった 日本のアロマテラピーです。 6世紀(聖徳時代の頃)に、淡路島へ漂着した流木を漁師が燃やしたところ えも言われぬ芳香を発したので、朝廷へ届け出たとのこと。 これが日本で最も有名な香木であり 奈良の正倉院御物になっている「蘭奢待」(らんじゃたい)の正体です。

      • 香りを味わう、香水を飲む

        先日開催した「香りを味わう、香水を飲む」カクテルParty。 香水を飲んだら、どんな味がするのだろうか。 飲めないのは分かっているけれど、限りなく近い物を飲んでみたい。 精油とアルコールを混ぜると、香水が出来るように、芳香蒸留水とアルコールを混ぜると香水の様なカクテルが出来るのならば、それを飲んで、身体の内側から美しくなってもらおう。 そんな想いで、今回の会を企画しました。 こちらの写真は、メニュ―決めの打ち合わせでBarに伺った時の様子。 左から夏みかん、月桃、

        • いちごの蒸留会を開催します🍓

          春のイベントは、いちごの蒸留会です🍓 旬のいちごを蒸留し、芳香蒸留水をつくります。 その前に、少しいちごのお勉強を。 いちごは、バラ科の植物で、白くて小さな花を咲かせます。 普段、良く目にする八重咲きのバラといちごの花は、似てもにつきませんが、野生種に近い一重咲きのバラと比べるとそっくりです。 リンゴや、さくらんぼ、梨もバラ科です。 女性が好きなフルーツは、ほぼほぼバラ科といっても過言ではないです。 それぞれの花を見たてみたら、そっくりなので同じ科なのも頷けます。(写真

        いちごの香り

          西洋医学とアロマテラピー~日本における西洋医学とアロマの融合について~

          毎年くる辛い花粉の季節。花粉症の方たちがアロマテラピーで症状を緩和出来ないものなのかと思い、世界的に活躍する昭和大学病院病院長及び呼吸器アレルギー内科教授相良博典先生にお話を伺ってきました。 Mika:先生、本日はよろしくお願いします。 相良:よろしくお願いします。 Mika:早速ですが、日本ではあまりアロマテラピーの研究が進んでいないと感じています。西洋医学の観点からすると、薬とは違うアロマテラピーはどのような捉えられ方なのでしょうか。相良教授はアロマを使用されたこと

          西洋医学とアロマテラピー~日本における西洋医学とアロマの融合について~

          秋薔薇

          ホテルニューオータニ東京のレッドローズガーデンへ。 約30品種、3万輪の赤バラを楽しめます。 バラは、ジャスミン、スズランと並ぶ三大香花の1つです。 その中でも秋のバラは、特に香りが芳しい。 バラは、晴れたの日の朝に咲き進んでいる花よりも 開きはじめの香りが、1番強いと言われています。 棘に気をつけて嗅いでみて下さい。 夏の暑さを乗り越えた秋バラは しっとりと落ち着いていて 色味も濃く、奥ゆかしい雰囲気をまとっています。 春より熟成され 品種によっては、なん

          月桃の蒸留

          石垣島で自生している月桃の蒸留へ。 月桃を蒸留するなら冬が良い、と聞いていましたが 本当に強く濃く、植物のたくましさを感じました🙌 サトウキビ畑に自生している月桃を穫り キレイに拭いてから 蒸留しやすい大きさに切り 蒸留をスタート。 あっという間に天然の芳香蒸留水が出来上がりました。 月桃の香りは、虫除けで有名ですが 女性ホルモンを整えたり 強い抗炎症・抗菌作用も。 ポリフェノールも 赤ワインの約34倍もあるのだとか🫶 ここまで良い香りだとは、、! 先

          墨の香り

          固形墨の香りは、一種のアロマテラピーです。 写経で心が落ち着く、というのは 墨に含まれる香りの影響もあります。 墨を研ぎはじめると清々しく 静かさを感じさせる香りがします。 これは墨の原料の一つである「膠」の匂いを消すために使っている「龍脳」が入っているからです。 別名 ボルネオール 鎮痛、鎮静作用があります。 楊貴妃も好んでつけていた事で有名な香りです。 希少なので、今では合成されているものが多く 精油ではパチュリが良く似た香り。 墨を想起させます。(ボル

          植物の収油率について。

          お花屋さんや自然の多い場所へ行くと、花や木々の香りはいたるところで発せられているのですが 鼻を近づけてみないと気が付かない。 または油胞を潰してみないと、十分香らないものが多いです。 香りが華やかで良いお花に出逢っても 精油としては、ないものも多いです。 これは、精油の収油率(抽出できる精油の割合)が低すぎて、高価だったり、手間もかかりすぎてしまうからです。 アロマテラピーで使う精油は収油率が高いものが多い。 例えばラベンダーでは 植物の重量の0.7~0.85%で

          植物の収油率について。