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7月香道ふりかえり〜作字香〜

作字香


作字香とは、漢字の偏と旁を組み合わせて、文字を作っていく組香です♪

炷き方は「二炷開き」といって、
aとbを交互に炷き、2回ごとにお答えを書いていく方法。
漢字を作っていきます♬

九と鳥で 鳩(ハト)
昔と鳥で 鵲(カササギ)
甲と鳥で 鴨(カモ)
弟と鳥で 鵜(ウ)

こんな感じです(^^♪

今回は、bの鳥が花一(さそら)だったので、
花一たくさん(2回に1回)聞けて、癒されました~


証歌
鵜飼舟 あはれとぞ見る もののふの
       八十宇治川の 名闇の空
               (慈円)

(鵜飼舟をあわれと思わずにいられない。
    宇治川の名闇の空を焦がして)

鵜飼。夏の夜、舟でかがり火をたき、鵜を使って鮎をとる。
もののふの八十とは「宇治川」の序詞。
昔、多くの氏姓「八十氏」があったので、宇治にかけた。
当時「もののふ」は武士を意味するので、殺生をすることのイメージがここでは生かされている。
「あはれ」は下句の叙景のほか、人が静かに宵を迎える頃、活動を始め、
殺生を業とする鵜飼の無ざん、悲哀も内容をなす。との事です。

鵜飼。
TVでしか見たことありませんが、「幻想的だなー」という感想。
しかし!慈円のこの歌のとおり、
「夏の夜」「殺生」「武士」「多くの氏があった宇治」
「かがり火」「悲哀」「名闇の空を焦がす」
こんな視点で鵜飼を見るなら、
あはれとしかいいようがない…。

いちど、本物の鵜飼を観に行ってみたいと思いました。

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今月は以上です。

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました(^^♪

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