水汲のお稽古
今日のお稽古は、いつもより遅めに始めました。
少しずつ、お茶碗や茶筅、香盆などの準備をしながら、お稽古する場を整えていきました。
昨日、一昨日と胸が千々に乱れるようなことがあり、涙が滲む私が出来ることは、
一つ一つを優しく美しく、整える稽古を繰り返すことでした。
香炉の灰を整え、茶を一服立てる。
今日胸の中に湧いた言葉は
「自分が正しいと主張することでなく、じっくり、ゆっくりその場に居ていいよと肩の荷をおろしてもらうこと」
でした。
茶道と香道 合い通じるものは、
「自分でいていい」
「まわりの愛で包まれている」
そう、ひと息ついてもらうこと。
奈良時代から始まった日本での香を味わう文化は、「日本にないもの」だったからこそ始まって、憧れや工夫、探究が極まって、今だに進化し続けている。
水汲みのお稽古と題したのは、水が貴重だった時代でも、今でも変わらず
美味しく 良い時間を
美しく 良い香りを〈お線香は水で練ります〉
まわりの方に過ごしていただきたい
そう愛情を汲み上げているのだなと自分の自我を甘やかしてわがままから
爛漫へ向かう言い訳にしていたりして。
今日は 大切な友と話しながら、より、そんなふうに思えるひと時でした。
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