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#エッセイ
モード・ルイス 幸せの絵具
『幸せの絵具 愛を描く人 モード・ルイス』をどうしても観たくて、勤めを休んで観に行ったのが2年前になる。
サリー・ホーキンスの素晴らしい演技力で、モードの人生が綴られていく。
私の好きなイーサン・ホークが夫役で、静かな愛情が心を打った。
田舎の風景、動物、鳥、草花をモチーフに、シンプルなタッチで温かい絵を描いた画家だ。
映画の中で、何度涙しただろう。
不遇な中でも、自分を表現し続けたモードの姿
雨の日とグレン・グールド
雨の日に、グレン・グールドをかけるのが好きだ。
小さめの音量で、ピアノの音と一緒に雨の音が混ざり合うのを聞くのが好きだ。
こんな組み合わせはどうなのかわからないけれど・・・、音楽は「音を楽しむ」
のだから良しとして。
そして、のんびり好きな本を読んで、温かい飲み物を飲んで。
演奏が終わると、さわさわと雨の音がする。
「トワイライトゾーン」の中の『イェーツ』
「トワイライトゾーンに、イェーツの詩を朗読するシーンがあるんだ。」
そんな素敵な話を聞いて、見ないわけにはいきません。
『Her Pilgrim Soul』
1日に10年分成長してしまう女性ノーラ。年老いて、いよいよ旅立つとき、ずっと側にいたケビンがイェーツの詩を朗読する・・・。
紹介してくれた友人は、その場面を見ると、「歯磨きしていても嗚咽しちゃう!」と。
映画にもなったフィッツジェラルド
美しい言葉で暮らすということ
就職したての20代の初め、早く30歳になりたかった。
美しい言葉で話し、綺麗な表現の文章を書く大人になりたかった。
美大を出て就職したのは、ペンギンのガムで知られている菓子メーカーの宣伝部。
その中で、パッケージデザインの担当は3名の男性と入りたての私。その後に2名の男性後輩社員が加わったが、まだ、男女雇用機会均等法ができたばかりで、女性は、制作担当としては私と同じく美大卒の先輩がひとり、宣伝に