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「自分が勤務のときばかりトラブルが多い」と嘆く場合、その介護スタッフ自身に原因があるかもしれない
介護施設で働くスタッフの中には「自分が勤務のときばかりトラブルが多い」と不満を言う者がいる。
具体的には、利用者(高齢者)の失禁によりトイレの中や寝具が汚れて着替えやシーツ交換をする羽目になったり、普段はぐっすり寝ている方が深夜になっても何度も何度も起きてきたり、そのスタッフに対して暴力行為をしようとしたり・・・と様々だ。
このような不満を口にするのは、普段は個々にそこそこ問題があっても基本的
認知症の方に対して感情的になる介護者になるか? 認知症について学んで自身の心身を守れる介護者になるか?
認知症対応共同生活介護(以下、グループホーム)は、名前のとおり認知症の高齢者が施設で共同で住まう場所である。
まぁ、介護施設と言ってしまえばそれまでだが、一応のところ施設スタッフは認知症ケアのプロとして入居者の支援をしている。”一応のところ”と前置きをしたのは、スタッフによって認知症ケアのスキルなどはピンキリだからだ。
入居者の認知症の症状が1人1人異なるように、施設スタッフもまた基本スキルも
「放っておいてほしいけど、構ってもほしい」というアンビバレントな高齢者
「放っておいてほしい」けど「構ってほしい」
運営している介護施設(グループホーム)において、物静かな男性入居者がいる。物静かというか「放っておいてくれ」「俺に話しかけるな」オーラを発している(ように見える)。
レクリエーションや行事にお声掛けすると一応は参加するけれど、いざその場が進行すると「やりたくねぇ」「いつ終わるんだ?」と言って座ったままその時間を過ごして終わることが多い。
認知症ケア
認知症の方でも「人のふり見て我がふり直せ」ができることがある
グループホーム(認知症対応型共同生活介護)という施設に住まう利用者を見ていると色々と面白い発見がある。
その1つに、認知症の方でも「人のふり見て我がふり直せ」ができることがあることだ。
予めお伝えしておくと、これはあくまで個人的な見解である。心理学や認知症の症状から深く探れば根拠はあるのかもしれないが、本記事ではそこまでは追求しないこととする。
帰宅願望の強いAさんという利用者がいた。認知症の
認知症の方と接するとき、場合によっては「何も考えない」ことも必要
余裕がなくなると相手を制御しようとする
認知症ケアの基本はコミュニケーションである。そのために相手の言葉や振る舞いを見て、相手が何を求めているのかを探ることが重要になる。
認知症の高齢者を相手に「この人は何が言いたいのだろう?」「どうしてこのような行動をするのだろう?」と考えて対応することになる。
しかし、人間はどうしても内面よりも表面を見てしまうもの。
認知症の症状と分かっているとは言え