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駄目だった日の煮込み
お気に入りの茶碗を割ってしまったことから始まった日。
改札前で、定期券の期限切れに気づく。
仕事のミスにすんでのところで気づいたものの、リカバリーに本来の倍の時間を使う。
買ったばかりのパンプスのヒールを、側溝の網にはめてしまって傷つける。
思わず深いため息をついてしまうこんな時には、一度ぎゅっと目をつぶってから、ひとつひとつ丁寧に、を心掛け、時が経つのをひたすら待つことにしている。
右足を
これからについてのお話
一週間後に仕事を辞める、円満退社だ。
デスクの前で「二年半長かったな~」と背を伸ばした私を「すいさんは2017年の春に入社したから四年ですよ」と笑ったのは、いつも怖い顔して私を叱ってくれた主任だった。
一昨年の冬、辞めますと言葉にしてから一年という時間が経っていて「引き止めてごめんね」「最後まで頑張ってくれてありがとう」なんて勿体無いお言葉まで沢山頂いた。
この街を出ていく、23歳にしてようやく
恋とか愛とか名前がついた偽物もあるし、あえて呼ばないだけで本当は恋や愛の気持ちもある。
もちろん等身大の恋や愛もある。
さて、あなたのはどれ。
こんな夜まで、主演でごめん。
こんばんは。
今夜は、人生を切り開けない気分の、私です。
元気じゃないと。なかなか、ね。
「与えられた役を演じる=人生」
と、思う時がある。
幸せな役なら、のびのび暮らせる。
不幸な役なら、不幸を演じてしまうことになる。
何かに仕向けられ、踊らされる。
あの逆らえない感じは、何なのか。
自分の人生なのに変ね。
今日みたいに気弱な夜は、上手く働けなかった職場を思い出す。
人間関係はもちろん。
優しさを分け合うのも温かいけれど、誰にも話せない孤独を分け合うのも温かいなあと思う。