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26歳 看護師です

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いちごのプリンアラモード

人に恵まれていても、環境に恵まれていても、なんだか全て疲れてしまったと思うときが、誰にでもきっとある。 仲のいい友人とも恋人とも一緒にいたいと思えなかったその日、さっと軽いメイクをしてカフェに出かけた。 車で1時間、好きな曲を流しながら運転をした。予約もしていなかったから入れるか不安だったけれど、30分ほど待っていただければ、ということだったので散歩をしながら席が空くのを待った。 何も考えずにただのんびりと歩いた。雨上がり、たんぽぽの綿毛が萎んで小さくなっていた。もう春

    • そうめんを上手く茹でられない

      そうめんを上手く茹でられない。 そうめんというか、生麺全般を上手く茹でられない。冷やし中華とかも苦手。 “そうめん 失敗しない 茹で方” “そうめん べちゃべちゃになる” “生麺 上手く茹でられない” 等色々なワードで検索してみたけれど、そして実践してみたけれど、結局どれも上手くいかなかった。麺が悪いのだろうか?揖保乃糸を使えばいいのか。だけどこんなにも失敗体験を繰り返したわたしにとって、お高い揖保乃糸でそうめんチャレンジをするのはなかなか勇気の要ることなのである。 冷

      • 結婚について

        先日誕生日を迎え、26歳になりました。 この年齢になると、結婚はいつなの。まだ結婚しないの。早く子供を産まないと大変だよ。などなど “女性としての人生” について触れられる機会が多くなります。 大抵、はいはい と聞き流してはいるのですが、人の人生に口出しするな、というような横着な心も多少はあるものです。 両親は私自身のやりたいように、やりたいタイミングでやればいいという考え方(というか、私に何を言っても聞かないと分かりきっている)なので有難いのですが、祖母はそういう訳にも

        • お弁当と愛

          愛情の大きさを測るのって難しいと思うのだけど、というか測る必要もないとは思っているのだけど、ひとつ、私にとって愛を感じることができるものはお弁当だった。 毎朝4時に起きて 3年間、欠かすことなく毎日母が作ってくれたお弁当は愛そのものだったなぁと思う。 母は、“私も昔お母さんにやってもらったことだから、あなたにも同じようにやってあげたいと思っていたんだよ” と話していたけれど、だからといって簡単なことではなかっただろう。 私はいま、彼と一緒に暮らしている。そして毎日お弁当

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        いちごのプリンアラモード

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          変化を受け入れる

          変わることは変わらない自分であるために。 私が大切にしている言葉の一つだ。 環境が変われば付き合う人も変わる。 大人になるにつれて、もう二度と会うことはないのだろうと感じる別れが多くて、そのたびに心がキュッとなる。 学生時代、同じ部活で苦楽を共にした友人たちはそれぞれの進学先、就職先へ進み今ではもう会うことはなくなった。 部活終わり、学校からすぐの子の家にみんなで集まり宿題をし、アイスを食べながら甲子園を観戦した夏は忘れられない思い出。もう戻れないし、もうみんなで集ま

          変化を受け入れる

          幸せのかたちそのものを表したような場所だった。昭和は良かったよ、と両親は言った。このままの社会が続くとして、私は平成と令和は良い時代だったよ。と将来自分の子供に胸を張って言うことができるだろうか。

          幸せのかたちそのものを表したような場所だった。昭和は良かったよ、と両親は言った。このままの社会が続くとして、私は平成と令和は良い時代だったよ。と将来自分の子供に胸を張って言うことができるだろうか。

          前職場で働いていたとき、唯一連絡先を交換した患者さんがいたのだけど、その方との話をしようと思う。 末期がんの方だった。私が職場を辞めるとき、その方の余命はもう、持って半年と言われていた。だからというわけではないけれど、せっかくここで出会ったのだし、そして私はもう辞めるのだし、患者と看護師ではなく歳の離れた友人として連絡を取るのもありかなぁと思って、連絡先を教えて欲しいとの要求にはいと答えた。 その患者さんは、私が辞めてからすぐに緩和ケア病棟への転院が決まった。退院するとき

          ふとした時に相手のことを思い出してお土産を買っちゃうこととか、美味しいものを食べたときに一緒に食べたかったなぁと思うこととか。ある程度のものはお金で手に入れられる大人になった今だからこそ、そういうシンプルな気持ちを大切にしたいと思うのです。

          ふとした時に相手のことを思い出してお土産を買っちゃうこととか、美味しいものを食べたときに一緒に食べたかったなぁと思うこととか。ある程度のものはお金で手に入れられる大人になった今だからこそ、そういうシンプルな気持ちを大切にしたいと思うのです。

          何かを始めるのに遅すぎるということはない、とよく言うけれど、この先の人生を考えたときに 夢見た未来を実現させるには遅すぎて、諦めなければならないこともあると思う。キャリアを求めるか、家庭を選ぶか。社会の中での存在価値を感じたいのか、家族を持ちたいのか。

          何かを始めるのに遅すぎるということはない、とよく言うけれど、この先の人生を考えたときに 夢見た未来を実現させるには遅すぎて、諦めなければならないこともあると思う。キャリアを求めるか、家庭を選ぶか。社会の中での存在価値を感じたいのか、家族を持ちたいのか。

          豊かさ、いろいろ

          二人暮らしをはじめて、帰りを待っていてくれる人がいることのありがたさを日々感じています。心地よく暮らす、当たり前のようだけれど当たり前ではないのだということを忘れてはいけないなぁと思います。 自分に余裕がなかった時期、物質的な豊かさに日々助けられていました。服を買い、コスメを買いました。カフェに行き、レストランに行き、美味しいご飯を食べました。会員制のヨガスタジオに通い、カラオケに行き、バーでお酒も飲みました。 それらは全て本当に楽しくて、当時の私の心を保つためには必要な

          豊かさ、いろいろ

          はじまり

          遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。またひとつ、無事に年を越すことができました。 年始早々落ち着かない世の中ですが、少しでも早く穏やかな日常が戻ってきますように。 環境が大きく関わった2023年。 看護師としてのキャリアや世間体、両親の気持ちを考えたときに、色々思うところは正直あった。けれど一番幸せだと思える今があるのは事実で、きっと私の決断は間違っていなかったのだろうと思える。それが何より幸せなことだなと思っています。 今年はもっともっと、彼と二人で楽し

          はじまり

          同じくらい好きなまではいられなくても

          ずっと同じくらい好きなままではいられないよ、と、そんなセリフをどこかで聞いたことがある。ドラマだったか、映画だっただろうか。 これまでたくさんの人と出会って、何人もの人を好きになった。叶う恋もあれば、届かない想いもあった。 これまで同じ時間を過ごした男性とは、当たり前だけど全てお別れをしてきた (だからこそ今の私と彼があるということ)。好きだったなぁと思い出すことは今でもたまにあって、だけどあの頃に戻りたいと願うことは無くなっていた。あんなに辛い別れだったのに、私の中で

          同じくらい好きなまではいられなくても

          彼とお付き合いを始めて、一緒に暮らし始めて、お互いの両親にもご挨拶をして、家族にも会って。食卓を囲みながら、このままこの人たちと家族になるのかなぁと考えた。嬉しいとか嫌だとかいう感情が湧いてくるわけではないのだけど、ただ、そう考える瞬間が最近はよくある。

          彼とお付き合いを始めて、一緒に暮らし始めて、お互いの両親にもご挨拶をして、家族にも会って。食卓を囲みながら、このままこの人たちと家族になるのかなぁと考えた。嬉しいとか嫌だとかいう感情が湧いてくるわけではないのだけど、ただ、そう考える瞬間が最近はよくある。

          3年目看護師の転職

          引越しに伴い転職をして、3ヶ月が経ちました。 看護師、3年目での転職。 急性期の外科から、精神科への転科。 少しお話させていただこうと思います。 新卒で就職したのは、総合病院の消化器外科病棟。総合病院とは言っても小さめの病院だったので、オペ、ケモ、放治など様々な治療を行っていました。その中に終末期の方もちらほら。もちろん毎日残業でへとへと。夜勤は全く仮眠の取れない日もあって、自分の命を削りながら仕事をしている感覚でした。 そうは言ってもそれなりに楽しかったし、人間関係も

          3年目看護師の転職

          母にも誰にも伝えることができなかった “寂しい” を、彼には伝えることができた。俺を頼って、と何度も私に歩み寄ってくれた彼なら受け止めてくれると思えた。ずっと一緒にいたいと思った。

          母にも誰にも伝えることができなかった “寂しい” を、彼には伝えることができた。俺を頼って、と何度も私に歩み寄ってくれた彼なら受け止めてくれると思えた。ずっと一緒にいたいと思った。

          冬の空気

          彼と一緒に住み始めてから、仕事が休みの日でも早起きをするようになった。 今日は少し早く目が覚めた。 隣でまだ眠っている彼を起こさないように静かに寝返りを打って、カーテンをそっと開けると、じんわりと明るい光が部屋に入ってきた。 窓には結露ができていて、もうすぐ冬が来るのだと嬉しくなった。 冬の朝の キリッとした空気が好きだ。ひんやりとして少し寂しいような、こころがギュッとなるような感覚も。 冬にはやっぱり雪の降る場所へ行きたい。 昨年訪れた北海道を思い出しながら写真を見

          冬の空気