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同じくらい好きなまではいられなくても

ずっと同じくらい好きなままではいられないよ、と、そんなセリフをどこかで聞いたことがある。ドラマだったか、映画だっただろうか。

これまでたくさんの人と出会って、何人もの人を好きになった。叶う恋もあれば、届かない想いもあった。

これまで同じ時間を過ごした男性とは、当たり前だけど全てお別れをしてきた (だからこそ今の私と彼があるということ)。好きだったなぁと思い出すことは今でもたまにあって、だけどあの頃に戻りたいと願うことは無くなっていた。あんなに辛い別れだったのに、私の中で “大切な思い出” として昇華されていたのだ、いつの間にか。もう彼以上の人とは出会えないと泣いてばかりいたあの時が嘘のように。ずっと同じように好きなままでいるなんてできない、ということを実感した瞬間だった。


とすれば、今の彼との関係にも同じことが言えるのかもしれない。実際、彼も私も気持ちの大きさには波がある。昔の自分だったら、彼の私に対する好きが小さな日には落ち込んで、不安になっていたのだろうと思う。

だけど今ならわかる。私たちは “ずっと同じくらい好きなままではいられない” のだ。相手との距離感に一喜一憂せず、大きな心で待ってみたらいいのではないか。小さな好きと大きな好き、どちらの気持ちも大切に向き合うことで、長い時間を一緒に過ごせていけたらいいと思う。


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