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kitenは、人間に本来備わっている豊かな感性や感覚を 引き出すために、暮らしをデザイ…

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kitenは、人間に本来備わっている豊かな感性や感覚を 引き出すために、暮らしをデザインしています。 “気”や“縁”などの目には見えない大切なものを感じるために、 見えるものを丁寧に創り出していきます。 ひとつのデザインから、人が変わり、街が変わり、社会が変わる。

記事一覧

綿花畑のお話

「農産物の輸入自由化の波を受けて、 日本の農業は大きな変革を迫られている。 どの分野でも、競争力が強く、経営基盤が安定した、 自立した農家を育てなければならないは…

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8日前
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IT業界から陶芸家

「あらゆる文化は「手」によってつくられる。真の創造は最終的には「手」によってなされる。「手」を忘れることは文化の原点を忘れ、人間性を見失うことである。このプロジ…

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2週間前

自然と一体となる

「日本は長年必死に「文明」と「発展」を求めて、山と川をコンクリートで埋め、古い町を恥だと思って壊し、交通のない「ループ橋」や、お客の訪れない「ふれあいの館」をた…

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1か月前
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アルペなんみんセンター  リヴィさんの話

「自分が暮らしている町でもなく、国でもなく、自分が生きているこの地球、 この地球で生きているありとあらゆる生き物、そういうすべてをふくんだ宇宙、 そこまで地図を広…

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1か月前

京都 つげ櫛 十三や

清水寺に数年ぶりに伺った 途中の坂で ひょこっと入った櫛やさん 素敵な女将さんとしばらくお話し 国産のさつまつげを十年以上乾燥させた素材 持ち運びにも便利なサイズ メ…

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1か月前
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志明院 賀茂川の源流

「今、水源の森を守ることは、 町づくりの大事な課題である。 この根本には、貿易自由化によって、 木材の 8割を外国に依存するようになったことがある。 それによって山…

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3か月前
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久遠

まもなく3年 久遠を起こした時の言葉です!! kiten代表の北山です。 このたび新規事業として“くおん”を起こしました。まずは近辺の“食”にスポットを当てていきます…

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3か月前

北大路魯山人の登窯

20年前、笹目町の土地の売買をお手伝いした 鎌倉の由緒正しき方(すでに他界)のご友人からのお誘いで 鎌倉山崎にあった北大路魯山人の登窯で作陶したものが仕上がりました…

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5か月前
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生きること 死ぬこと

「数年前、銀行に行って手続きをしようとしたら、 本人確認の書類提出を求められたことがありました。 私は運転免許を持っていないし、 病院に来たわけじゃないから健康保…

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9か月前
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母と祖父の墓参り 沼田

私たちは一般的に 「時間は過去から現在、未来へと流れている」 と考えています。 これは、 「絶対神がビッグバンを引き起こして宇宙を創造し、 そこから玉突きをするよう…

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9か月前
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街並みと木

不動産業者にとっても、 財務省のお役人にとっても、 地面に生えている木なんて、 切ってしまうだけのものです。 誰かに切らせて、更地にする。 どうして切るかというと、 …

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9か月前
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Midori.so

流石創造集団の堀さんのお誘いで Midori .so Nagatacho にお邪魔しました。 引いた内装、 絶妙な家具のセレクト 素材を活かしコストを抑えた什器 なにより運営メンバーの…

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9か月前

祇園祭と着物と親子

祇園祭 とある方と京都の古民家やBAR、アンティークショップを視察した後、 着物でお世話になっているあいぜんの西村さんのお招きで、 一番の長刀鉾がよく見える、 外一ビ…

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10か月前
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京都仙道御所

着物でお世話になっている、 あいぜん&西村兄妹きもの店さんのお招きで、 社会人になった息子と仙道御所見学 🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀 仙洞御所とは退位した天皇(上皇)のため…

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10か月前
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長谷川家住宅

京都の古民家再生協会の理事長から教えていただき訪問、 所有者のご夫婦の夫婦漫才を聞きながら、 ご案内していただきました。 🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀 長谷川邸は、 長谷川家…

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10か月前

浄瑠璃寺

奈良の帰り 浄瑠璃寺に寄りました。 京都の南部、 木津川市にある平安時代から続くお寺で、白洲正子さんの本を読んでから、 ずーっと行きたかった場。 のどかな田園風景…

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10か月前
綿花畑のお話

綿花畑のお話

「農産物の輸入自由化の波を受けて、
日本の農業は大きな変革を迫られている。
どの分野でも、競争力が強く、経営基盤が安定した、
自立した農家を育てなければならないはずだ。それなのに農水省は、
農業生産のコストを上げ、農家を生かさず殺さずの状態にしておいて、
補助金の鎖で縛りつける政策をとっている。
なぜか。それこそが、官僚機構と政治家の生き延びる道だからである。  
その典型がコメの減反政策である。

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IT業界から陶芸家

IT業界から陶芸家

「あらゆる文化は「手」によってつくられる。真の創造は最終的には「手」によってなされる。「手」を忘れることは文化の原点を忘れ、人間性を見失うことである。このプロジェクトは「手」を通じて「新しい生活のあり様」を提案し、「文化」の本質的な復権を願って企てられたものである。  これは東急ハンズが生まれる際に作られた企画書の中の一文である。

—『シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成

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自然と一体となる

自然と一体となる

「日本は長年必死に「文明」と「発展」を求めて、山と川をコンクリートで埋め、古い町を恥だと思って壊し、交通のない「ループ橋」や、お客の訪れない「ふれあいの館」をたくさん作ってきました。しかし日本は「光る珠」として、美しい自然と文化的なたたずまいを、初めから掌の中に持っていたのです。  それを再認識することが、これからの課題です。」

—『ニッポン景観論 (集英社新書)』アレックス・カー著
https

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アルペなんみんセンター  リヴィさんの話

アルペなんみんセンター  リヴィさんの話

「自分が暮らしている町でもなく、国でもなく、自分が生きているこの地球、
この地球で生きているありとあらゆる生き物、そういうすべてをふくんだ宇宙、
そこまで地図を広げていったら、ものの考え方や見え方も変わるんじゃないか。  
単純に地球があって、太陽があって、この環境の中で生きていける生命体として、
私たちは命を授かったのだから、まず「生きてりゃいいんだよ」。これが基本。  
生きてていいから、生ま

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京都 つげ櫛 十三や

京都 つげ櫛 十三や

清水寺に数年ぶりに伺った
途中の坂で
ひょこっと入った櫛やさん
素敵な女将さんとしばらくお話し
国産のさつまつげを十年以上乾燥させた素材
持ち運びにも便利なサイズ
メンテナンスは椿油で
しつけ糸で漉くとゴミも取れると

新しくブラシを新調しようと思っていた
創業一五〇年
英国のメイソンピアソン
猪毛の全工程がハンドメイド
ブラシのロールスロイスと言われている

ちょっと考えたが持ち運びもでき
日本

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志明院 賀茂川の源流

志明院 賀茂川の源流

「今、水源の森を守ることは、
町づくりの大事な課題である。
この根本には、貿易自由化によって、
木材の 8割を外国に依存するようになったことがある。
それによって山が荒れてしまったのだ。  山は一度、人間が手を入れたら、ずっと手をかけ続けなければ荒れてしまう。
雨が降り、その水を山が溜め、浄化し、湧き水となり、川に注ぎ、それが海の幸をも豊かにする。
山間地が 7割の日本では、水源である山村の暮らし

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久遠

久遠

まもなく3年

久遠を起こした時の言葉です!!

kiten代表の北山です。

このたび新規事業として“くおん”を起こしました。まずは近辺の“食”にスポットを当てていきます。

きっかけは一つの出会いから。鎌倉本社の近くで、三浦野菜やそれを使ったお弁当とお惣菜を販売する女性と知り合ったことです。彼女が作る惣菜はどれも美味しく身体を優しくいたわってくれるような味でした。彼女の名は田畑菜穂実さん。言葉

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北大路魯山人の登窯

北大路魯山人の登窯

20年前、笹目町の土地の売買をお手伝いした
鎌倉の由緒正しき方(すでに他界)のご友人からのお誘いで
鎌倉山崎にあった北大路魯山人の登窯で作陶したものが仕上がりました。
本当はその方と一緒に取りに伺う予定でしたが
残念ながら他界してしまい一人で伺いました
雰囲気の良い仕上がりになりその方々への想いを感じた
大変感慨深き器になりました

手前は鳩徳利 囲炉裏でお燗をする徳利 
茶碗は樂をイメージしたの

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生きること 死ぬこと

生きること 死ぬこと

「数年前、銀行に行って手続きをしようとしたら、
本人確認の書類提出を求められたことがありました。
私は運転免許を持っていないし、
病院に来たわけじゃないから健康保険証も持っていませんでした。
そうしたらその銀行員が「困りましたね。わかってるんですけどね」と言う。
よく行く地元の銀行ですから、その人も私本人だとわかっているんです。
ここにいるのは間違いなく養老孟司なのに、
なぜ養老孟司と認識されない

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母と祖父の墓参り 沼田

母と祖父の墓参り 沼田

私たちは一般的に
「時間は過去から現在、未来へと流れている」
と考えています。
これは、
「絶対神がビッグバンを引き起こして宇宙を創造し、
そこから玉突きをするように次々と因果を起こして現在に至っている」
という古いユダヤ・キリスト教的な考え方にもとづく時間観です。
私たちはその影響下にいるわけです。
しかし、この時間観は本当に正しいのでしょうか。
この時間観も、
古典的な西洋のモノサシにすぎませ

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街並みと木

街並みと木

不動産業者にとっても、
財務省のお役人にとっても、
地面に生えている木なんて、
切ってしまうだけのものです。
誰かに切らせて、更地にする。
どうして切るかというと、
本来「ない」はずのものだからです。  
そこに木が生えているから、
家の建て方を変えよう。
川や森があるから、
町のつくり方を工夫しよう。
そう思うなら、
木や川、森はあなたにとって現実です。
でも、更地にする人にとっては、木は「現実

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Midori.so

Midori.so

流石創造集団の堀さんのお誘いで
Midori .so Nagatacho
にお邪魔しました。

引いた内装、
絶妙な家具のセレクト
素材を活かしコストを抑えた什器

なにより運営メンバーの心地良さを感じました。

現在の日本の中枢
田中角栄の砂防会館
JAの異常にコストのかかったビル
周りはガッツリスーツを着た人間ばかりの中に、
このカルチャー

黒崎さんがあえてここに本社を置く理由がわかりました

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祇園祭と着物と親子

祇園祭と着物と親子

祇園祭

とある方と京都の古民家やBAR、アンティークショップを視察した後、
着物でお世話になっているあいぜんの西村さんのお招きで、
一番の長刀鉾がよく見える、
外一ビルから祇園祭を拝見させていただく機会をいただき、
社会人になった息子が急遽合流!

外一は着物の会社で文久2年(1862年)から続いている会社、
3年で代表者が代わり、新陳代謝を行なって続いているそうです。

巡行が終わったあとは着

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京都仙道御所

京都仙道御所

着物でお世話になっている、
あいぜん&西村兄妹きもの店さんのお招きで、
社会人になった息子と仙道御所見学

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀

仙洞御所とは退位した天皇(上皇)のための御所で,
大宮御所とは上皇の后の御所を指します。
京都御所に隣接する現在の場所に定まったのは,
1630年,後水尾上皇とその后の東福門院のために造営された時に遡ります。
 仙洞御所・大宮御所は,
1854年に火災で主

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長谷川家住宅

長谷川家住宅

京都の古民家再生協会の理事長から教えていただき訪問、
所有者のご夫婦の夫婦漫才を聞きながら、
ご案内していただきました。

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀

長谷川邸は、
長谷川家の人々が数世代にわたり暮らしてきた農家住宅です。
2012年の8月で築造270年を迎えました。
祈祷札(棟札)によりますと、この家屋は寛保2年(1742)8月に建築されました。その当時の姿に近付けるため、
2011年4

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浄瑠璃寺

浄瑠璃寺

奈良の帰り
浄瑠璃寺に寄りました。

京都の南部、
木津川市にある平安時代から続くお寺で、白洲正子さんの本を読んでから、
ずーっと行きたかった場。

のどかな田園風景を走りながら辿り着きました。

恐ろしく美しい阿弥陀如来
戦火から逃れて、
京都から移築された
三重塔

パーキングのお母さんはじめ、
地域の方々が寄り添って風景を残していました。
#浄瑠璃寺 #三重塔 #京都 #木津川 #田園風景

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