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アルペなんみんセンター  リヴィさんの話

「自分が暮らしている町でもなく、国でもなく、自分が生きているこの地球、
この地球で生きているありとあらゆる生き物、そういうすべてをふくんだ宇宙、
そこまで地図を広げていったら、ものの考え方や見え方も変わるんじゃないか。  
単純に地球があって、太陽があって、この環境の中で生きていける生命体として、
私たちは命を授かったのだから、まず「生きてりゃいいんだよ」。これが基本。  
生きてていいから、生まれてきたんですよ。」

—『国境のない生き方 -私をつくった本と旅-(小学館新書)』ヤマザキマリ著
https://a.co/fTW2tQn


鎌倉、十二所にある
明王院さんのおかげでつながった
アルペなんみんセンター
イエズス会の瞑想の館をそのまま
移民の方の住まう場にしている
急な坂を登り
視界が開ける
高台に年季の入ったしっかりした建物
氣が良い
山並みが綺麗に見える
鎌倉にこんな素敵な場があるとは
ここに住んでいれば
元気になる


休学してボランティアをしている
Iさんとお話し
ここに来る方はほとんど
政争に絡んだ方
着のみ着のまま母国を離れ
様々な理由で日本にたどり着いた
入管の食事や対応が良くなく
皆喋る気力もない
まずは食事で元気を取りもどす
次に施しに対し自分が恩返しをしたい
人の役になりたい
しかし働くことが認められない為
悶々としている


久遠でお世話になっている
80歳超えのお母さんと娘さんで畑をしている方に
大根畑を夏の間虫除けの為に
ハーブを植える手伝いができる方を頼まれた
Iさんとリヴィさん、不動産の仕事で家を購入していただいたお客様と三浦の畑へ
リヴィさんはほとんど自分からは喋らない
こちらが聞くと少しづつ話してくれた
自分の国では空手をやっていたので
政治家のボディガードをやっていた
政争に巻き込まれ銃で撃たれた
家族は何人か殺された
銃で撃たれた親族の写真を見せてもらう
地球で起こったこと
今の日本では理解できないこと
気持ちが落ちた
まだリヴィさんには畑の仕事は荷が重い

アルペにお野菜を届けたり
イベントに参加させていただいたりした時
リヴィさんとお会いする度
少しづつ元気を取り戻したことを感じた
カレーを『はつひので』で作って
地域の人とお話ししてみない
と提案したら快く引き受けてくれた

#地球人
#境界
#ボーダー
#無境界








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