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kitenは、人間に本来備わっている豊かな感性や感覚を 引き出すために、暮らしをデザインしています。 “気”や“縁”などの目には見えない大切なものを感じるために、 見えるものを丁寧に創り出していきます。 ひとつのデザインから、人が変わり、街が変わり、社会が変わる。

最近の記事

自然と一体となる

「日本は長年必死に「文明」と「発展」を求めて、山と川をコンクリートで埋め、古い町を恥だと思って壊し、交通のない「ループ橋」や、お客の訪れない「ふれあいの館」をたくさん作ってきました。しかし日本は「光る珠」として、美しい自然と文化的なたたずまいを、初めから掌の中に持っていたのです。  それを再認識することが、これからの課題です。」 —『ニッポン景観論 (集英社新書)』アレックス・カー著 https://a.co/eNY3Oxm 自然と一体になる 週に三日東京で仕事をするよ

    • アルペなんみんセンター  リヴィさんの話

      「自分が暮らしている町でもなく、国でもなく、自分が生きているこの地球、 この地球で生きているありとあらゆる生き物、そういうすべてをふくんだ宇宙、 そこまで地図を広げていったら、ものの考え方や見え方も変わるんじゃないか。   単純に地球があって、太陽があって、この環境の中で生きていける生命体として、 私たちは命を授かったのだから、まず「生きてりゃいいんだよ」。これが基本。   生きてていいから、生まれてきたんですよ。」 —『国境のない生き方 -私をつくった本と旅-(小学館新書

      • 京都 つげ櫛 十三や

        清水寺に数年ぶりに伺った 途中の坂で ひょこっと入った櫛やさん 素敵な女将さんとしばらくお話し 国産のさつまつげを十年以上乾燥させた素材 持ち運びにも便利なサイズ メンテナンスは椿油で しつけ糸で漉くとゴミも取れると 新しくブラシを新調しようと思っていた 創業一五〇年 英国のメイソンピアソン 猪毛の全工程がハンドメイド ブラシのロールスロイスと言われている ちょっと考えたが持ち運びもでき 日本の伝統工芸や国産素材をとを思って つげ櫛をいただいた 実際に使ってみると静電気も

        • 志明院 賀茂川の源流

          「今、水源の森を守ることは、 町づくりの大事な課題である。 この根本には、貿易自由化によって、 木材の 8割を外国に依存するようになったことがある。 それによって山が荒れてしまったのだ。  山は一度、人間が手を入れたら、ずっと手をかけ続けなければ荒れてしまう。 雨が降り、その水を山が溜め、浄化し、湧き水となり、川に注ぎ、それが海の幸をも豊かにする。 山間地が 7割の日本では、水源である山村の暮らしが存続することが大切である。」 —『スローシティ~世界の均質化と闘うイタリアの

        自然と一体となる

          久遠

          まもなく3年 久遠を起こした時の言葉です!! kiten代表の北山です。 このたび新規事業として“くおん”を起こしました。まずは近辺の“食”にスポットを当てていきます。 きっかけは一つの出会いから。鎌倉本社の近くで、三浦野菜やそれを使ったお弁当とお惣菜を販売する女性と知り合ったことです。彼女が作る惣菜はどれも美味しく身体を優しくいたわってくれるような味でした。彼女の名は田畑菜穂実さん。言葉を交わすうちに三浦野菜への深い愛情と、内に秘められた静かな情熱が伝わってきました

          北大路魯山人の登窯

          20年前、笹目町の土地の売買をお手伝いした 鎌倉の由緒正しき方(すでに他界)のご友人からのお誘いで 鎌倉山崎にあった北大路魯山人の登窯で作陶したものが仕上がりました。 本当はその方と一緒に取りに伺う予定でしたが 残念ながら他界してしまい一人で伺いました 雰囲気の良い仕上がりになりその方々への想いを感じた 大変感慨深き器になりました 手前は鳩徳利 囲炉裏でお燗をする徳利  茶碗は樂をイメージしたのですが 粗い仕上がりでかなり気に入りました 一番奥の蕎麦猪口は笹目町の由緒ある方

          北大路魯山人の登窯

          生きること 死ぬこと

          「数年前、銀行に行って手続きをしようとしたら、 本人確認の書類提出を求められたことがありました。 私は運転免許を持っていないし、 病院に来たわけじゃないから健康保険証も持っていませんでした。 そうしたらその銀行員が「困りましたね。わかってるんですけどね」と言う。 よく行く地元の銀行ですから、その人も私本人だとわかっているんです。 ここにいるのは間違いなく養老孟司なのに、 なぜ養老孟司と認識されないのか。いったい「本人」って何でしょうか。   それから数年して答えが出ました。

          生きること 死ぬこと

          母と祖父の墓参り 沼田

          私たちは一般的に 「時間は過去から現在、未来へと流れている」 と考えています。 これは、 「絶対神がビッグバンを引き起こして宇宙を創造し、 そこから玉突きをするように次々と因果を起こして現在に至っている」 という古いユダヤ・キリスト教的な考え方にもとづく時間観です。 私たちはその影響下にいるわけです。 しかし、この時間観は本当に正しいのでしょうか。 この時間観も、 古典的な西洋のモノサシにすぎません。   一方、アビダルマ仏教哲学では、 「時間は未来から現在、過去へと向かって

          母と祖父の墓参り 沼田

          街並みと木

          不動産業者にとっても、 財務省のお役人にとっても、 地面に生えている木なんて、 切ってしまうだけのものです。 誰かに切らせて、更地にする。 どうして切るかというと、 本来「ない」はずのものだからです。   そこに木が生えているから、 家の建て方を変えよう。 川や森があるから、 町のつくり方を工夫しよう。 そう思うなら、 木や川、森はあなたにとって現実です。 でも、更地にする人にとっては、木は「現実ではない」。 現実ではないのですが、 実際には生えていますから、 邪魔物扱いをし

          街並みと木

          Midori.so

          流石創造集団の堀さんのお誘いで Midori .so Nagatacho にお邪魔しました。 引いた内装、 絶妙な家具のセレクト 素材を活かしコストを抑えた什器 なにより運営メンバーの心地良さを感じました。 現在の日本の中枢 田中角栄の砂防会館 JAの異常にコストのかかったビル 周りはガッツリスーツを着た人間ばかりの中に、 このカルチャー 黒崎さんがあえてここに本社を置く理由がわかりました。 いつまでもPunk #midoriso #流石創造集団 #永田町 #砂

          祇園祭と着物と親子

          祇園祭 とある方と京都の古民家やBAR、アンティークショップを視察した後、 着物でお世話になっているあいぜんの西村さんのお招きで、 一番の長刀鉾がよく見える、 外一ビルから祇園祭を拝見させていただく機会をいただき、 社会人になった息子が急遽合流! 外一は着物の会社で文久2年(1862年)から続いている会社、 3年で代表者が代わり、新陳代謝を行なって続いているそうです。 巡行が終わったあとは着物の展示会場まで、 加賀友禅など全国の着物が集まって拝見できます。 息子もいろい

          祇園祭と着物と親子

          京都仙道御所

          着物でお世話になっている、 あいぜん&西村兄妹きもの店さんのお招きで、 社会人になった息子と仙道御所見学 🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀 仙洞御所とは退位した天皇(上皇)のための御所で, 大宮御所とは上皇の后の御所を指します。 京都御所に隣接する現在の場所に定まったのは, 1630年,後水尾上皇とその后の東福門院のために造営された時に遡ります。  仙洞御所・大宮御所は, 1854年に火災で主要な建物が焼失し,仙洞御所の建物は再建されないまま現在に至りますが, 大宮御所は1867年に整備

          京都仙道御所

          長谷川家住宅

          京都の古民家再生協会の理事長から教えていただき訪問、 所有者のご夫婦の夫婦漫才を聞きながら、 ご案内していただきました。 🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀 長谷川邸は、 長谷川家の人々が数世代にわたり暮らしてきた農家住宅です。 2012年の8月で築造270年を迎えました。 祈祷札(棟札)によりますと、この家屋は寛保2年(1742)8月に建築されました。その当時の姿に近付けるため、 2011年4月から1年がかりで、 半世紀前の現代生活に用するために一部改修した部分を取り去り、 現状復帰をす

          長谷川家住宅

          浄瑠璃寺

          奈良の帰り 浄瑠璃寺に寄りました。 京都の南部、 木津川市にある平安時代から続くお寺で、白洲正子さんの本を読んでから、 ずーっと行きたかった場。 のどかな田園風景を走りながら辿り着きました。 恐ろしく美しい阿弥陀如来 戦火から逃れて、 京都から移築された 三重塔 パーキングのお母さんはじめ、 地域の方々が寄り添って風景を残していました。 #浄瑠璃寺 #三重塔 #京都 #木津川 #田園風景 #重要文化財

          すみからすみまで墨のおはなし 奈良編

          美穂さんからのお誘いパート2 で奈良の錦光園さんにお伺いしました 7代目 長野睦さんと 墨の源流のお話 70年前までは墨を作れば売れていたので墨を造る工程は分業されていましたが、 需要が減り、大手が一気通貫で行う仕組みを作ったが、 それにより一層分業していた方の廃業が進む 今後はすすと型がなくなってしまう可能性が高い 墨の原料の方達は大手が一気通貫にし始めて 方の枠は木工職人 絵柄は能面を作っていた女性が引き継ぐ すすは菜種油 エゴマ油を炊いて 陶器の蓋についた煤を集

          すみからすみまで墨のおはなし 奈良編

          山の風景 北鎌倉 山ノ内の住宅

          北鎌倉駅 徒歩7分  2019年4月築 1階 48.72㎡ 2階 48.85㎡ 合計 97.57㎡ リビングから続くウッドバルコニー 14.4㎡ 2年の定期借家契約 山ノ内の中でも駅から平坦で、 周囲の環境も緑が多く、 無垢の床材も心地よく、 キッチン、ダイニング、リビングからは山の風景が拡がり、 落ち着いた空間で鎌倉のゆったりした空気感を感じながら、 暮らしていただけます。 植栽もセンス良くまとまっており、 お庭も楽しめます。 昔のお客様からのご依頼です。 感謝の念が

          山の風景 北鎌倉 山ノ内の住宅