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すべては幸せのために
私は、5月にSeat Tableという屋号を付けて起業しました。
「みんなで囲む笑顔の食卓」をキャッチコピーに、障害があってもなくても関係なくみんなで食卓を囲める社会にしたい。みんなで食卓が囲める社会はきっと誰もが幸せになれる。
こんな思いから起業を決意したわけですが、それは言語聴覚士としての経験と神経難病を持ちながら生きてきた自分自身の様々な体験、どちらもがあっての行動だと思っています。
どち
言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーション
コミュニケーションは、言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーションの両者で成り立っています。
言語的コミュニケーションとは、話したり書いたりといった言葉を使ったやりとりをいいます。一方、非言語的コミュニケーションとはその逆で、言葉を用いないやりとりということになります。
では、言葉を用いないで何を用いるかといえば、例えば表情や顔色、声のトーン、話す速度、ジェスチャー、視線などがこ
その人らしさのリハビリテーション
リハビリテーションにおいて、その人らしさを知ることは最も重要なことではないでしょうか。でもそれを知ることは難しいことだとも思います。ある程度の時間もいるでしょう。急性期の短い関わりの中でも、その人らしいと思えることを一つでも見つけて次のステージへ繋げていきたいものです。
その人らしさとは リハビリテーションの中では、よく 「その人らしく生活することを支
援する」とか、「その人らしさを尊重して」な
顔面神経麻痺を持って生きる
顔面神経麻痺って非常につらい状態だと思います。見た目がやっぱり気になるし、特に写真がきらいという人は多い気がします。
私もそう。写真は苦手だし、それだけじゃなくて生活上のいろんな悩みがあるんですよね。
患者さんの中にも、顔面神経麻痺を抱えた方がたくさんおられます。顔面神経麻痺は、完治しないことも多いです。つらいけど、たとえ障害が治らなくても生き続けて欲しいと願います。
顔面神経麻痺って 顔面
「歌唱」リハビリと想い出
言語聴覚士はリハビリプログラムに「歌唱」を用いることがあります。その目的は様々かと思うのですが、以前私は人生の最終段階と言われた方とも「歌唱」をする時間を共に過ごしました。その時間を想い、振り返ります。
言語聴覚士が用いる「歌唱」の目的 リハビリプログラムの一つに「歌唱」を用いる言語聴覚士は多いのではないでしょうか?私も良く用います。今日も患者さんと一緒に歌いました。
呼吸や発声機能が低下
病気を診ずして病人を診よ
医療現場では、しばしば人を診ずして病気ばかりに焦点が当てられることが多いように思う。リハビリテーションにおいても同様なことが起こりやすい。目の前の患者さんは、病人である前に様々な役割を持った一人の人間です。そのことを決して忘れないようにしたいものです。
病気を診るか、人を診るか 『病気を診ずして病人を診よ』。この言葉は、東京慈恵医科大学の建学者 高木兼寛(1849〜1920)の教えです。胃や心臓
言語聴覚士の私が大切にしていること
1、言語聴覚士とは 話す・聞く・食べるのスペシャリストで、1997年に国家資格となりました。脳卒中後の失語症など、ことばによるコミュニケーションの障害、発音や声の障害、聴覚障害、ことばの発達の遅れ、食べること・飲み込むことの障害をお持ちの方々に対応しています。これらの障害は子供から高齢者まで多岐に表れる為、言語聴覚士が関わる年齢層は実に幅が広いんですね。障害に対する評価・訓練だけでなく、たとえ障害
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