じゃすこ
記事一覧
ニートでなぜ悪い 8話
はじめに
この物語はフィクションであり、実在の人物・組織・団体とは一切関係ありません。
本編
屋内だというのにサングラスをかけた男は俺に微笑みながらこう言った。
「何に成りたいを考えているだけじゃ、何にも成れない。」
「どうやって成るか、そこまで考えなければ、何にも成れないよ。」
シーバスリーガルの水割りをちびちび飲みながらそういう男は、物書きだと自称した。後日、彼は事実有名な文
ニートでなぜ悪い 7話
はじめに
この物語はフィクションであり、実在の人物・組織・団体とは一切関係ありません。
本編
赤や緑の照明がついたり消えたりしている。そして爆音が鳴りそうな瞬間と同時に、白い照明がバッと点く。音楽は時間芸術だから、こういう演出もできるのだと思った。また、移りゆく照明と同様に、刻一刻と変わっていく状況に対して、鑑賞者がどのように反応するのか?
それをリアルタイムに見ることができるのは
ニートでなぜ悪い 4話
はじめに
この物語はフィクションであり、実在の人物・組織・団体とは一切関係ありません。
本編
「果たして、働くことが社会貢献になるのか?」
3本目のチンタオを1人で空けたとき、木村は目を細めながら俺に言った。
ライターの火が灯る音に続いて俺は返した。
「ゴミ拾いよりはマシなんじゃないか?」
働くということは、有形無形であれ何かしら作るということだし、それが巡り巡って人を幸せにし
ニートでなぜ悪い 3話
はじめに
この物語はフィクションであり、実在の人物・組織・団体とは一切関係ありません。
本編
「働かざるもの食うべからず。」
ぐるぐると頭を2~3周した後に消え、1時間ぐらいするとまたぽっと浮かんでくる、忌々しい言葉。
夕暮れの歓楽街をサンダルで歩きながら、高校からの同級生の顔を探す。大通りを挟んで両脇に洋食や中華の店が並んでいるこの通りは、金曜から日曜の夜まで賑わっている。飲む、打
ニートでなぜ悪い 2話
はじめに
この物語はフィクションであり、実在の人物・組織・団体とは一切関係ありません。
本編
唐揚げ弁当は一緒に買ってしまうべきだったと、店を後にしてから後悔する。
これから、何度後悔をするのだろう?
昼下がりの風を浴びていた頃には想像もつかなかった考えに身悶えし、過ぎ去った時間を思い起こす。
オレンジジュースに溶けてしまったのだと思うことにして、最後の一吸いを飲んだ。
「お
ニートでなぜ悪い 1話
はじめに
この物語はフィクションであり、実在の人物・組織・団体とは一切関係ありません。
本編
夏の風は心地よいのだと、この三年間忘れていた。
耳元を過ぎていくのと同時に、緑色の塊がゆらゆらと揺れる。チアガールの振るボンボンを連想した後に、なぜだか何か巨大な敵に勝ったような気がした。
(敗北を知りたいぜ…)
久しぶりにするにやけ顔は何処かぎこちなかった。その顔を見たのかは知らないが、
ありがとうござんした
いまから自慢します。
ちょうど8ヶ月前から始めたnote、先程合計200スキ達成しました。
ありがとうござんした。今後ともよろしくお願いいたしますので
以上
アンディ・ウォーホル・キョウト・レポート
・はじめに
皆さんは"アート"と聞くとどんなものが思い浮かぶでしょうか?
ピカソのゲルニカ? 岡本太郎の太陽の塔? ゴッホのひまわり? 鳥獣戯画や地獄絵図なんて人もいるでしょう。
今回紹介するアンディウォーホルは、60年代を風靡したポップアートの旗手として名高い人物です。
ポップアートって何?と思った方もいるかもしれません。ですが、実は皆さんの身の回りにあるデザイン、これらはポップアート