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  • 音楽史

    歴史を縦横ではなくネットワークとして見ることを重点に書いた新感覚音楽史マガジン

最近の記事

アルバム出しました

 ごきげんよう、じゃすこです。  最近アルバムが出ました。  作詞作曲、全部の楽器をやりました。  一人で11曲録音するの楽しかったです。  暇で暇でしょうがないひとはぜひ聞いていってください。    ↓各種配信サービスへのリンクへ飛びます  現状配信しかしてないですがフィジカルの出版も考えてます。  よろしくね

    • 焼肉(後編)

       火を制御する能力とは、間違いなく文明の第一歩である。  火を起こしたり消したりすることができる生き物はおそらく人間しかいないだろう。  火を扱う虎やパンダなど聞いたことがない。  眼前で熱されている鉄板もまた、古来より続く文化の結晶であるかと思うと、なぜだか身の引き締まるような思いがする。  その鉄板に、牧畜や漁業など、これまた古来より人間が発展させて来た狩猟採集の成果物としてのお好み焼きが形作られていく。  ゲル状のタネを、できるだけ真円になるようにコテで整えながら、焼き

      • 焼肉(前編)

        はじめに  本作品はフィクションであり、実在のいかなる人物・組織・団体とも少ししか関わりがないかもしれないですね 本編  俺の目の前で首をくねくねとバブルヘッド人形のように動かしながら、焼肉店のロゴの入った制服を着た男は尋ねた。  「何名様ですか?」  無論、予約などしていない。30分前にはここにいる予定すらなかった。  付け加えるとするなら、店の待合室には革ジャンを着た私以外にだれもおらず、その質問はただマニュアルに則った空気の振動でしかなかったのは明白だ。  「いや、1

        • ありがとうござんした

           いまから自慢します。 ちょうど8ヶ月前から始めたnote、先程合計200スキ達成しました。  ありがとうござんした。今後ともよろしくお願いいたしますので  以上

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        • 音楽史
          5本

        記事

          老人と海(ヘミングウェイ)を読んで

          ・はじめに  米国文学。  文字通りアメリカの文学という意味であるが、日本でもその影響は多くみられる。邦ロックの歌詞を読み解くとヘミングウェイにぶち当たることもしばしばあり、やはりロックを作ったりしちゃう人間としては読んどかねばなと思ってブックオフで手に取ったのが表題作、老人と海だった。  あらすじとしては、少年に支えられながら生きている年老いた漁師が昔の栄光を取り戻そうと普段は行かない遠方の海へ繰り出し、無事大物を手に入れるのだが...と、その結末はあえてこの記事の読者の

          老人と海(ヘミングウェイ)を読んで

          アンディ・ウォーホル・キョウト・レポート

          ・はじめに  皆さんは"アート"と聞くとどんなものが思い浮かぶでしょうか?  ピカソのゲルニカ? 岡本太郎の太陽の塔? ゴッホのひまわり? 鳥獣戯画や地獄絵図なんて人もいるでしょう。  今回紹介するアンディウォーホルは、60年代を風靡したポップアートの旗手として名高い人物です。  ポップアートって何?と思った方もいるかもしれません。ですが、実は皆さんの身の回りにあるデザイン、これらはポップアートの概念そのものと言えるのです。  今回の記事は京都京セラ美術館で行われている「ア

          アンディ・ウォーホル・キョウト・レポート

          踊れる曲からみる音楽史

          ・はじめに 「前回の音楽史シリーズから一体どんだけ経ったんだ、もう興味ねぇよ!」  と言われてもしゃあねぇなと思いながら書いております第5回音楽史シリーズ。  今回は節目の5回ですのでスペシャルにいこうと思います。(失いしフォロワーよ、甦れ!!)  テーマはJimi Hendrixからみる音楽史から引っ張りに引っ張った"踊り"は鑑賞に入るのか?でございます。  小生、いろいろとウィキペディアやら解説やらを見たのですが結局何もわからんになってしまいました。  そこで今回は古今東

          踊れる曲からみる音楽史

          読者の皆様へ

           投稿が跡絶えてから2ヶ月ほどになりますが、今、食うための仕事が忙しいのとアルバム制作で時間がなく、書けていないという状態です。  下書きとしては、既に1つの記事が頭の中に存在しているのですがガツッと書くことで出る勢いを大切にしているので出来ればお待ちいただきたいです。待てなければ半年後ぐらいに覗きに来てやってください。  Youtubeやツイッターを見ていただけると励みになりますしコメントなんてついた日には食うのを諦めるかもしれません。  それでは、良いお年を。ごきげんよう

          読者の皆様へ

          私の音楽活動について

           読者のみなさま、本日は告知となりますのでこの時点でブラウザバックしていただいてもかまいません。  このnoteと同じように以下のチャンネルでyoutube上で自作の曲をアップロードしてます。 https://www.youtube.com/channel/UCu2ZoSy-JRO-8wLxO1wkKBA ドラム以外はすべて自分の手で演奏しておりますので感想など聞かせていただければとてもうれしいです。  また、現在誰かとセッションをしたり音楽の話をすることに飢えております

          私の音楽活動について

          Blurから見る音楽史

          ・はじめに さて、本企画の第3回、"Jimi Hendrixから見る音楽史"は予想以上の反響をいただき、ビュー数が16000を越え、全記事平均が2000ビューとなり、やはり平均という概念は信用ならぬと思うに至ったのもひとえに皆様の応援のおかげです。誠にありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。 さて、前回の冒頭では"踊る"という行為は"鑑賞"の範疇に含まれるのか、という論題を進めており、次回に結論を回すという形を取りましたが、これに関しては資料などを読み、深く考

          Blurから見る音楽史

          Jimi Hendrix から見る音楽史

          ・はじめに  皆様、ご無沙汰しておりました。音楽史シリーズも3回目ということとなり、だいたい2回で飽きてしまう私からするとある意味での節目を迎えております。さて、前回のThe Smithsから見る音楽史のイントロ部分では音楽の扱われ方について述べましたが、ここで重要になっていくのは、アルバムとシングルの関係になっていくかと思います。  なぜならば、両者の違いとは収録枚数、つまり再生時間に差があるため、アルバムのほうがより鑑賞にかかるコストがかかり、アルバムとシングルの扱われ

          Jimi Hendrix から見る音楽史

          映画"ELVIS" を見た!!

          ・はじめに  今回初めて映画批評的な記事を書くので関係各所やこの作品を好む、好まない方々への配慮の仕方がわかりません。ネタバレもあります。傷つくのが怖い人はこれ以上先を読まずにまず僕の他の記事に目を通してスキを押していただけると嬉しいです。(関係ない)  また〇〇中心史観シリーズが好きな方へ、こんなの書かずに次のかけやと思うかたもいるかもしれませんが私生活が忙しいこととそもそも頭の中で全部作ってから文字に起こしているのでそもそもの書き始めに至るまでに時間がかかるタイプなので

          映画"ELVIS" を見た!!

          The Smithsから見る音楽史

          ・はじめに みなさまごきげんよう。梅雨はどこえやら、各所で真夏日となっている今日この頃でございますが、いかがお過ごしでしょうか?もう真夏の勢いに任せてお出かけしてるでしょうか?歴史を振り返ってみれば,レジャーでの音楽との関わりあいも配信サービスなどの登場によって変化してきました。古くはポータブルレコードプレイヤーなどがあり、太古の昔、人々は夏に湖畔でキャンプやBBQをするときにデカいレコードと一緒に持ち運んで音楽と食事を楽しんでいたわけです。それが今やスマートフォンなどや音楽

          The Smithsから見る音楽史

          Nirvana から見る音楽史

          ・はじめに  インターネットサービスの発展により、人と音楽の関わり方は劇的に変化した。Apple MusicやSpotify、Youtubeなどのストリーミングサービスの登場によって、CDやレコードなどのいわゆるフィジカルを通しての音楽体験よりも、安価で広範囲に聴けるようになった。これは録音された音楽を聴く体験がレコードしかなかった時代と比べて、容易になったことで消費者からすると喜ばしいことに思える。反面、はじめての○○や、friends MIXのようなレコメンド機能によっ

          Nirvana から見る音楽史

          ”花瓶”を探して

          就職してから2か月半が経過した。 大学時代に目指していたもの、子供のころから目指していたもの、すべてに別れを告げることができず、ただただ無情な2か月半であった。 ”学生気分”という言葉がある。 未だに慣れない言葉で、最も身近にありながら、最も嫌悪感を抱く言葉である。 また、私にとっては悲しい言葉でもある。それは社会の歯車であることを眼前に突き付けられ、己が望むものは今後手に入らず、内に眠る”作品”と呼ばれる(呼べるほどの質があるかどうか定かでないか)ものが眠り続けたまま天に召

          ”花瓶”を探して