磯田道史

替えの効くものに溢れた世の中で

替えの効くものに溢れた世の中で

The world is full of substitutes  これはKen Yokoyama の「Woh Oh」という曲の歌詞。和訳するとタイトルの意味になる。  この歌詞を見た時に私が考えたことは2つある。ひとつは、いつからこの世界は替えの効くもので溢れるようになったのか。そして自分が絶対的に信じているものでさえも疑ってしまう瞬間があるということ。  まずはひとつ目について。これはやはりグローバル化、IT化による情報過多によるものだと思う。すべての世界が結びつく

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ひたすらに地道な歩みを続けた(歴史学者・磯田道史)|わたしの20代|ひととき創刊20周年特別企画

ひたすらに地道な歩みを続けた(歴史学者・磯田道史)|わたしの20代|ひととき創刊20周年特別企画

旅の月刊誌「ひととき」の創刊20周年を記念した本企画「わたしの20代」。各界の第一線で活躍されている方に今日に至る人生の礎をかたち作った「20代」のことを伺いました。(ひととき2021年7月号より)  こどものころから、本やテレビで得た〝バーチャル〟と自分の体で感じた〝リアル〟、どちらの知識も得たいと思っていました。小学生のとき、源頼朝が出てくるNHK大河ドラマ「草燃える」を見て、鎌倉武士の大鎧を『日本美術全集』で調べ、組み紐や段ボールで作って着ている写真が残っています。

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「私の20代」

「私の20代」

WEDNESDAY PRESS 036 新幹線の車内誌「ひととき」。 創刊20周年特別企画「わたしの20代」という連載がある。 5月号では「中川政七商店」の千石あやさん、6月号ではエッセイストの平松洋子さん、7月号では歴史学者の磯田道史さんなどが登場。 みなさん20代はひたすら仕事に没頭しておられた様子であった。 それぞれ20歳代の写真ととともに原稿が掲載されるのだが、平松洋子さんのポートレートは、妹さんの撮影だが、その鋭い目線と陽に焼けた顔つきにはいささか驚いたものだ。

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この1冊、ここまで読むか! 超深掘り読書のススメ/ノンフィクションはこれを読め!

この1冊、ここまで読むか! 超深掘り読書のススメ/ノンフィクションはこれを読め!

おはようございます、もんです。 ちょうど「この1冊、ここまで読むか! 超深掘り読書のススメ」を読み終わり、本っていいなという気分になっていたのでご紹介です。 この本はフランス文学者鹿島茂さんが、著名な方と課題本(ノンフィクション本) について対話形式で紹介されています。 ノンフィクションはこれを読め元々成毛眞さんが運営されているHONZという本の紹介サイトでノンフィクション本の面白さに出会った私。 かつてはこのサイトから毎年ノンフィクション本のおすすめを紹介する本が出

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トップが優秀なだけでは成果は出せない ~駿馬の足と鈍牛の角のお話〜

トップが優秀なだけでは成果は出せない ~駿馬の足と鈍牛の角のお話〜

長らく「青天を衝け」関連の話を書いてなかったので 久しぶりに書きます。 先日「英雄たちの選択」という歴史番組を見ておりましたら、徳川慶喜を採り上げていました。 徳川慶喜と渋沢栄一には 意外なつながりがあり 慶喜との関りが今後の物語の主軸のひとつになっていくとは思うのですが 磯田先生が興味深いことを言っておられました。 幕末から明治にかけて なぜ慶喜はあっさりと恭順の意を表したのか 慶喜自身がとても頭がよくて 先が見えたということもありますが 出身母体である水戸藩の混

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人材を見つける人材

人材を見つける人材

木曜日の4月8日は、一般社団法人 琉球フィルハーモニックさんとの初回打ち合わせでした。 クラッシック音楽のファン、ひいては琉球フィルのファンを広げていくお手伝いを、伴走舎がさせていただくことになったんです。そのための戦略をご提示したところ、ご賛同いただけてひと安心。 なにしろクラッシック音楽はド素人。その案を気に入ってもらえなかったらどうしようかとドキドキでしたから。 今年のNHK大河ドラマは渋沢栄一。日本の資本主義の父。 現在の埼玉県深谷市の農家の長男として生まれ、若い頃

鎖国とコロナ

鎖国とコロナ

昨日も書いたが を読んでいた。コロナになるなんて考えてもいない2019年の作品ながら、細菌性疾患やパンデミックにも触れていて、磯田道史先生の目線の凄さを感じます。 さて、過日少し触れた内容は割愛し、読んで忘れないために記録すべきことは、2点あります。 まずは、AIの限界について、AIは知性と理性は得られるが、悟性は得られない。 目標さえコンピュータに打ち込こめば、AIはあっという間に解決法を見出してくれるでしょう。でもAIには、「人間にとって何が幸せですか」「幸福とは

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今だから、速水融さんの言葉を聞きたかった:「感染症の日本史」を読んで

今だから、速水融さんの言葉を聞きたかった:「感染症の日本史」を読んで

一度、この記事の中で取り上げましたが、「感染症の日本史」を読んでいました。 実に面白かったのですが、中でも、この最後の章こそ、磯田先生が描きたかったことなのだと納得しました。 磯田道史さんと速水融さんの出会い 第九章歴史人口学は「命」の学問 ――わが師・速水融のことども 数字の向こう側に/晩年に取り組んだ感染症研究 ほか 歴史研究者を目指した高校生時代に磯田さんは、岡山大学の図書館で見つけた速水融という研究者の先見の明と「歴史人口学」に感銘し、生涯の師と定め、京都府立

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お彼岸法話「境目のない世界」

お彼岸法話「境目のない世界」

 烏城(うじょう)とも呼ばれる岡山城は安土桃山文化の傑作ともいえる豪華な城です。豊臣秀吉から可愛がられた宇喜多秀家の城です。しかし、この岡山城、他のお城にはない変わった特徴があるそうです。  通常、城である本丸は城郭都市の真ん中にあるのですが、この城は東の端にあります。そして、城から西にかけては、何重にも堀がしてあったそうですが、東側には何もなくて、昔はそこまで誰でも来ることができたのだそうです。なぜでしょうか?  歴史学者の磯田道史氏は言われます。実は当時、城主の宇喜多秀

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遊びによって,なれる人間の余地が広がる。

遊びによって,なれる人間の余地が広がる。

「人間は意識よりも、無意識に動かされている部分が、想像以上に大きい。」 これは心理学の進歩によりわかってきた真実。 さあ月曜日、今日は朝、布団から出れない教え子と電話しながら1校時が始まりました。kakuさんです。今週もよろしくお願いします。 冒頭の文章は、職員室の机の上に置かれていた情報誌の中にあった(何だったか思い出せない),歴史学者,磯田道史さんのお話の中にありました。 タイトルは「無為・無意識を大切にする教育へ」 この話のポイントと自分の考えを整理したいと思

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