野尻哲史「60代からの資産使い切り法」日本経済新聞出版
私は現在58歳。定年を前にしたサラリーマンである。今後退職時に受け取る退職金、再雇用での収入の激減を前に、自分の老後の生活とお金の関係をどう考えていけば良いのか思いあぐねていた。そんな中、本書と出会い、考え方のヒントをもらった。お金の本と言えば、資産運用の仕方に関する本がほとんどで、資産を取り崩しながら、お金の面で安定した第二の人生を指南する「出口戦略」について書かれた本は、ほとんど出会ったことがなかった。本書は、今ある資産の寿命を伸ばす賢い「取り崩し」の技術を教えてくれる