夢や目標を立て、行動を始めたが、なかなか時間が取れない等の理由で、中途半端で終わってしまった経験を持っている方は、多いのではなかろうか。
本書は、社会人をはじめとする、限られた時間で、自分の目標や夢を叶えるために、資格取得、勉強、活動等を行う人々に向けた、あるべき目標の捉え方、正しい計画の立て方、実行に結びつける分解時間術を紹介したものである。
はじめに、著者が冒頭に記した文章を紹介する。
次に筆者の吉武麻子氏について触れる。筆者は、大学卒業後、旅行会社勤務を経て、26歳で韓国留学。その後、現地法人でキャスティングディレクターとして24時間365日仕事に追われる日々を過ごす。
帰国後、キャリアとライフイベントの狭間で葛藤した経験から、疲弊せずに毎日を楽しみながら仕事のパフォーマンスを上げていく「タイムコーディネート術」を考案し、のべ3000人以上に指南。心地よい時間の使い方で、ありたい未来をつかみにいくための「タイムコーディネート実践プログラム」や「タイムコーディネイター養成講座」を開講。TIME COORDINATE(株)を経営するタイムコーディネーターである。
本書は、
第一章:目標達成は計画が8割
第二章:1年目標の分解計画術(1年目標→3カ月目標)
第三章:1カ月目標に分解する(3カ目標→1カ月目標)
第四章:1週間・1日の目標に分解する(1カ目標→1日目標)
第五章:計画が思うように進んでいないときには
第六章:計画を振り返る
第七章:目標達成に効果的な手帳の使い方
の構成で、目標達成のための時間術を紹介している。
まず、目標達成は計画が8割について
筆者は、多くの人々が時間管理が自己流であることを指摘する。
そして、目標を達成するために必要な3つの要素を上げる。
そして、目標の分解計画術を説明する。
次に1年目標の分解計画術
次に1カ月目標の分解計画術
次に1週間・1日の分解計画術
最後に、筆者が考案した「タイムコーディネート手帳」を紹介する。
以上が、本書の概要である。
本書を通した私の気づき、学びは、
〇目標は、「どんな自分でありたいのか?」と繋がっていることが大切。このことが、目標達成のための自発的な意欲、行動の継続につながる。
〇目標は達成のためには、「大」から「小」への分解計画術が重要。このとき、自分が行動、継続出来る、現実的な目標、具体的な行動タスクにしていくことが必要。
〇緊急性はないが、”自分の目標や夢のためにつながる目標、行動のための時間”を確保するのが大切。
である。
本書には、
・分解時間術の詳細な解説
・計画が進んでいない時の対処の仕方
・計画の振り返りによる計画実現性のアップ、軌道修正の仕方
・目標達成のため効果的な手帳の使い方
にも解説を加えており、圧倒的に行動化が進む時間術を学ぶことができる。多くの目標や夢に向かって行動している方々に一読をお勧めする。