僕らは大いに思い違いをしているように思う・・ 我々人間の視点で見れば、勿論、天災はとてつもなく厄介なものです。 それは容赦が無く、全てを破壊し積み上げた全てを奪い去り、その存在自体を水泡に帰すると言って良い、悪魔のようなものだろう。 でも、僕はこう思っているのです。天災とは数多の自然の“営みのひとつ”であって、人間のスケールでは想像さえできない長い活動の瞬きほどの一瞬であると。この地に居るということはつまりそれとどんな形であれ付き合い続けるということなのだ、と。 短編ドキュ