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宗教・異種格闘技世界一決定戦。『エクソシスト』ウィリアム・フリードキン監督
映画公開当時に時のローマ法王が「大袈裟な表現はあるが、概ね合っている」と称した「リアリズム映画」であり、実際に現代のヴァチカンでもエクソシスト(悪魔祓い)は正式な職業として日々悪魔さんを祓っている。
そして本作、キリスト教の病理がギッシリと詰まっていて大変に勉強になる映画なのだが、現代はグローバリズムの時代である。
私が常々思うのは、
本作『エクソシスト』の悪魔祓いのシーンの佳境で「高野山の山伏」が20人程乱入してきたらどうなるのか?
果たしてキリスト教の悪魔さんに修験道の奥義は通じるのか?
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あるいは、
悪魔祓いの佳境で「ラスタファリズム」のジャマイカ人が乱入し、
太巻きのガンジャをくゆらしながらルーツ・レゲエを演奏し始めるのである。
首が180°回っちゃってるリーガンに目もくれず、盛り上がって来たバンドはドレッド・ロックスを振り回しながら「ジャー、ラスタファーラーイ!」とシャウトする。
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これがずっと気になっており、以前東大の大学院で宗教学の博士課程にいる女の子に訊いてみたが、ハッキリとした返事はもらえなかった。
この「グローバリズム社会」というリングにおける「ローカリズム宗教同士の出会い」は、格闘技の世界においては「異種格闘技」として長年にわたり検証されてきた。
空手、柔道、ボクシング、レスリング、、、これら「ローカリズム格闘技」同士は実際に色んなカタチで、場所で戦って来たのである(極真の第一回世界大会から第一回UFCを経て、現在に至る)
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これを、キリスト教、仏教、神道、ラスタファリズム等々に置きかえただけなので、原理的には今直ぐにでも検証可能である。
もう一度想像してみて欲しい。
映画『エクソシスト』のクライマックス、
緑色のゲロ吐きまくって大暴れするリーガン、ついには180°首が回ったシーン辺りで扉が開き、山伏の一群が螺貝吹きながら入ってくるのだ。
そして、いきなり室内で護摩を焚き始めたら、
キリスト教の悪魔さんはどうリアクションするのだろうか?
それを考えると夜も眠れなくなっちゃうのである。
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