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ひとりごと

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#エッセイ

バス停でおばあちゃんに話しかけられて考えたこと

居住区の病院へ行くため、近所のバス停でバスを待つ。先客がおり、少し離れた歩道の脇に立った。

曇天の中、バスは少し遅れていた。すると先客が急に私の隣に立ち、話しかけてきた。

そのおばあちゃんは、昔は社宅がある新宿に住んでいたが、定年後都心に出やすいこの地域に引っ越してきたそう。前は自転車であちこち行っていたが、一度自転車で転倒してしまったこともあり、今はシルバーパスがあるからバスを使っていると教

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他人との境界線を侵す「口害」をどう防ぐか

他人との境界線を侵す「口害」をどう防ぐか

入院して5日目(入院の経緯については退院後改めてまとめる予定)。4人部屋の一角で過ごしてきて、病院での半強制共同生活で、何がしんどいかと考えていて、一つの結論が見えてきた。

それが「音」だ。

「音」は思うように遮れない視界はカーテンで遮ることができるが、音は遮断できない。同室の音、会話は全て筒抜けなのだ。

さまざまな医療機器の機械音、なにかのアラート音、ナースコールの音。

看護師や医師が周

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「ご自由にどうぞ」の記憶から考えた日本語が「あいまい」な理由

「ご自由にどうぞ」の記憶から考えた日本語が「あいまい」な理由

何年か前、住んでいたアパートの前に「ご自由にどうぞ」と紙を貼り出して、使わなくなって部屋で邪魔になったキャリーバッグを2つ、置いてみたことがある。

まあ、1つでも持っていってもらえたらラッキーと思って、道端に置いたまま出かけて帰ってくると、シルエットが1つになっていた。

このご時世でも「ご自由にどうぞ」やってみるもんだねと思いながら近づき、よく見ると、置いた覚えのないキャリーバッグに置き換わっ

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体調不良にならないために。

体調不良にならないために。

先日、こんな記事を書いた。

その後、吹き出物は一向に治らず、なんなら赤みも痛みも増すばかり。これはおかしい。放っておいても治る気がしない。ピリピリとした痛みが続き、心配になって、仕事に行く前に皮膚科を受診することにした。

吹き出物ではなく「帯状疱疹」「帯状疱疹ですね」

診断結果を聞き、薬を処方してもらい、職場に連絡してお休みすることにして、帰宅。結果的に1週間近く休むことになった。

過去に

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「note書かなきゃ症候群」を卒業しよう

「note書かなきゃ症候群」を卒業しよう

ある意味、病気かもしれない何かしたらーーイベントに行ったり、本を読んだりしたら、note書かなきゃと思ってしまっていた。

けれど、実際、読んだ本のまとめをしようと思いながらできていないのが4冊、4月に行ったイベントでまとめようかなと思いながらできていないのが、2つある。

書かなきゃと思いつつも、5月はずっと体調的にもメンタル的にも不調で、書くに至らず、しかし書けないとなると、またそれはそれでス

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しんどさは、人それぞれ。
ー #れもんうむもん が教えてくれたものー

しんどさは、人それぞれ。 ー #れもんうむもん が教えてくれたものー

日本人は、とかくカテゴリーで語るのが好きな生き物だ。国籍、出身地、年齢、学歴、性別、血液型、果ては一人っ子か兄弟がいるか、さらに結婚しているか、子供がいるか作るつもりがあるかなど、実に細かくカテゴライズされ、それぞれの構成員はこういう風なものだよね、と定義されている。

女性なら料理はちゃんとできないとね、とか、男性ならこのくらいの荷物運べないとね、とか、大学出てるならこの位の仕事できないとね、と

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家族の条件

家族の条件

10連休の中腹、我が家は互いの実家に帰省をした。全三日間の行程で、私は二日間自分の実家(名古屋)に宿泊、だんなは初日に一緒にきてもらい、その日にだんなの実家(静岡)の方へ行き、そちらに宿泊、三日目に、私がだんなの実家の方へ行くというスケジュールだった。

そんな中、家族とはなんなのかを考えさせられることがいくつかあったので、まとめてみようと思う。

体調が悪いとすぐに言えるか私の実家は、昨年末引越

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期待が人を蝕む

期待が人を蝕む

最近いくつかの出来事を経て、心が疲れ切っている。共通するのは、そこに「期待」があり、そして「期待通り」にならなかったことだ。

他人の言動はコントロールできない。頭ではわかっているつもりなのに、自分がそこに注力した分、期待していた反応が得られないことに、勝手にがっかりし、なんなら相手が自分の思うようにならないことに、憤ったりする。

最初から、何かを期待して自分が動いたりしなければ、がっかりするこ

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2018年を振り返る①暮らしの変化篇

2018年を振り返る①暮らしの変化篇

2018年はどんな年だった?2018年を振り返るのは、正直つらくて目を背けていた。でも、異国の地で頑張っている友人にLINEで新年の挨拶をした時に「2018年はどんな年だった?2019年はどんな年にしたい?」と聞かれ、改めて考えさせられた。

きっと前に進むためには、自分のこれまでの足跡と現在地をきちんと把握して、この先の目的地を定めることが必要だ。

この一年、ずっと何も得られなかった気がしてい

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40歳を過ぎてから親と向き合うということ

40歳を過ぎてから親と向き合うということ

16年前、実家は持ち家から借家に引っ越した。父がせっかく建てた終の住処「100年住宅」は10年経たずに手離すことになり、とりあえずで引っ越した借家に一人残っていた母が、ついに一人暮らし用のアパートに引越しをすることになった。

その引越しの片付けを手伝いに行った話は先日書いたが、このとき、もう一つ、ものすごく考えさせられることがあった。

自分が思っていた以上に、親がいろんなことができなくなってい

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もう、あの駅に降りることはないんだ 〜実家がなくなるということ〜

もう、あの駅に降りることはないんだ 〜実家がなくなるということ〜

先日、母が実家から引っ越しをするため、名古屋まで片付けの手伝いに行った。

実家は、当初家族5人(当時兄は東京で一人暮らし)で引っ越した古い借家で、私と弟がそれぞれ結婚して家を出、父が他界し、祖母が他界し、母1人になった。

16年経ったその家には、ゴミが山のように残されていて「片付けるのが大変だから」と母がなかなか引っ越しをしなかった。けれど、その借家はかなり老朽化していて、あちこちガタがきてい

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コンビニでネットプリント、ご存知ですか?

コンビニでネットプリント、ご存知ですか?

今、家にプリンタがありません。そんな時に限って、印刷したいものが出てくるのが世の常。

そんな時に便利なのが、コンビニで印刷できるネットプリントサービス。中でも、セブン-イレブンの「ネットプリント」が便利です。

■セブン-イレブンの「ネットプリント」
https://www.printing.ne.jp/index_p.html

事前にネットでデータを登録しておけば、セブン-イレブンのマルチコ

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いってらっしゃい!

いってらっしゃい!

毎朝、駅の定期駐輪場に自転車をとめている。そこには自転車整理のおじさんがいて、挨拶するおじさんとしないおじさんがいる。今朝は全く挨拶しないおじさんだった。言葉も発しないし、微動だにしない。

「おはようございます」
「いってらっしゃい」

元気に挨拶されると、こちらも元気に

「おはようございます」
「いってきます」

と気持ちよく駐輪場の出入りができる。

職場でも、朝と帰りに、うちの部署の前を

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STOP ザ・義理みやげ

STOP ザ・義理みやげ

昨日、ソンムルの話をした。

前日に「ソンムルしようぜ!」と言っておきながら、真逆のことを言うようだが(笑)私はある時から、職場に「同じ部署だから」という理由でお土産を配るのをやめた。

その前段として、職場での義理チョコをやめていた。もともと、お世話になっている人にあげたいが、みんなに配らないとあげる人・あげない人が出てきてあげづらい、気まずいという理由から一律同じ部署の人全員にあげていたのだが

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