マガジンのカバー画像

何度も読み返したい素敵な文章の数々vol.10

1,633
運営しているクリエイター

2018年9月の記事一覧

どうしてカレーが人生に入場してきたんですか?

どうしてカレーが人生に入場してきたんですか?

心斎橋のanonymousに行ったら、店主が翌日からのセイロンカリー週末スペシャルの話をずっとしていた。(セイロンカリーは土日にスペシャルメニューを出すので内容をFacebookなどで告知する)

もともと行くつもりでいたら、セイロンカリーの開店前に番号札をもらったところで店主と出くわした。
「二日連続、葉っぱ(に包まれたカレー)ですね!」
スリランカのカレー本「南の島のカレーライス」を待ち時間で

もっとみる

味の地図を見つけること

カレーばかり食べていたときに「どこがおすすめ?」と聞かれると困る、と思っていた。カレーにもいろいろあるからだ。
しかし、そこで何系?と聞き返すのは悪手なのだ、どう考えても。既に相手が「カレーにはこういう分類がある」と概略を知っていて、それをもとに自分の好みという正解にたどりつきたいならば「何系ならどこがおすすめ?」と聞いてくるに決まっている。そうでない以上、何系?と聞き返しても相手には意味不明でし

もっとみる
魂を込める。文章表現はそれだけで良い。

魂を込める。文章表現はそれだけで良い。

 囲い込むつもりはない。独占しようともしない。プレミアが付いた自分を誇示するでもない。お山に登って胸を張り、上から眺めて自己を誇大するでもない。

 文章には、魂が込められているべきだ。熱く滾る心が、寂しく翳る心が、燦燦と煌めく心が込められているべきだ。それにつき、構成云々、使う言葉云々は関係無い。たしかに、美しく組み立てられている文章は良い。言葉は正しく使われるべきだ。が、別に「必要」ではない。

もっとみる
noteのサービス設計で参考にしている本

noteのサービス設計で参考にしている本

noteのサービス設計で、参考にしている本など。チームメンバーと価値観を共有するためにも、オススメの本を集めてみました。

経済政策で人は死ぬか? 公衆衛生学から見た不況対策経済危機に国家がどのような経済政策ととったか。それが天然のA/Bテストになりうるという話。本書では、世界中の経済危機や動乱のなか、経済政策や衛生政策の違いで、市民の生死がどのように変化したかを分析した本。危機時に、どのようなテ

もっとみる
分かりやすさへの危機感

分かりやすさへの危機感

子どもの頃、好きなことにしか興味を持てなかった。

大人になってからも、子どもの頃と変わらず、興味関心の幅は狭いまま。

人の尺度はどうでもよくて、自分が心踊るものだけが大好きだった。

本を読むときも、同じようなジャンルばっかり読んでいた。

それでも、もちろん楽しいのだけれど。

でも、なんだか、自分が触れたものが、自分の幅を決めるような気もする。

だから、自分の幅を広げるために、今年はいつ

もっとみる

誰になんて言われようと、あなたの価値は変わらない

Twitterで受験相談のようなことをやっていて、
「自分に自信がない」
「このままで良いのか疑問に思っている」
などの相談を受けることが多くなってきたのでこの場を借りて。。

どんなに悩んでも、

他人の誹謗中傷を受けても、

周囲が信じてくれなくても、

「誰になんて言われようと、あなたの価値は変わらない」

ということだけ忘れないで下さい。

あなたの価値は、あなたが決めればいい。

あなた

もっとみる
新潟の女たちへ

新潟の女たちへ

※我ながらものすごいニッチなnoteだ。

私の生まれは新潟である。

以前より新潟県の自殺率の高さには注目してきた。注目というか、実感として本当に多い。これまで生きてきて「XXさんのお父さんが亡くなったんだけど、多分自殺だ」とか友達が自殺で亡くなった経験もある。

自分の周りの誰かが自ら命を絶つということは悲しいだけでなくてとても恐ろしいことで、特に幼いころから自殺することが周りで起きていると

もっとみる
目標がない時の漠然とした不安と焦りの正体

目標がない時の漠然とした不安と焦りの正体

現在、大好きな事を仕事にして毎日充実した日々を過ごしていますが
19歳から21歳までの3年間フリーターをした時期がありました。

高卒後に大工の見習いになり
半年でクビになった。(この辺りの話は、noteの一番初めに「ストーリー」で投稿しました)

中学の頃はから手に職をつけたくて
大工になりたいと思っていたので
他にやりたいことがまったくなかった。

初めは、仕事もないし。学校もないし
とりあえ

もっとみる
変わらない君へ

変わらない君へ

written by: 川淵紀和

レーンを流れてくる荷物を地域ごとに仕分けながら、いろんな街に思いを馳せることがある。名前も知らない街、いつか行きたいと思っている街、懐かしい街――。すべての荷物には、すべからず行き先がある。

ふと、実家の近くに向かう荷物を見つけて私は手を止めた。終業時間まであと少し、疲れも手伝って大きな息をつくと、脳裏に懐かしい顔が浮かんできた。

 ――幼馴染のひとみちゃん

もっとみる
感謝も称賛もなく、ひとは優しくあり続けられるのか

感謝も称賛もなく、ひとは優しくあり続けられるのか

女が好きな音楽は男の影響である。

という説があるけれど、まあ好きなひとが好きなものを共有したいのは当然だと思う。何の話かというと、中学生のころ好きだった男の子が「ねらー」だったので、わたしも13歳から匿名掲示板を覗いていたという話。最近はときどき流れてくるまとめサイトに目を通すくらいだけど。
それで少し前、育児版だったかなあ。要約するとこんな相談を読んだ。

娘は保育園に通っている。春、年少さん

もっとみる
上司とは「利用する」ものである

上司とは「利用する」ものである

「上司と合わない」もしくは「上司から何かを学びたい」という人はすごく多いけれど、それよりは社内、社外問わず自分が「この人は凄い」と思う人を真似たり、鍛えてもらう方が良いかなと。つまり「師匠」を持つこと。かたや、上司は選べないんで、そこで悶々としてても不毛な結果になりがち。

というのも、上司って部下に対して、適切な業務をアサインすること、本当に困った時助けること、成果をきちんと評価すること、くらい

もっとみる
なぜ「お茶が好き」と言えないのか。

なぜ「お茶が好き」と言えないのか。

好きだという自覚がなくとも熱中できたり,考え続けることができたり,気分が最悪な日もお茶を点て続けたりできる。1日の過ごし方を考えることは,1日のどこにお茶の時間を設けるかを考えることであり,プライベートでもお茶がきっかけの人々と会っている。

しかし,別に「お茶が大好きです」と話したことはない。少なくとも,自分からそのようなポジション取りをしたことはない。

ではなぜ現代茶道を(学士から修士まで)

もっとみる
有名になること、地味でいること

有名になること、地味でいること

世の中で活躍している人には、有名な人と地味な人がいる。

仕事と共に顔が広まっていくタイプと、そういう露出は避けつつ、しっかりと結果を残しているタイプだ。

僕はとてもミーハーなもので、活躍すると有名になることが紐付いてくるものだと思っていた時期がある。でもそれって有名じゃないと活躍してない、努力してないと言うことに繋がりかねない、かなり偏った考え方だ。

気づいたのは、活躍する実力があることがま

もっとみる
料理はアレンジが楽しい。 9月前半の #週3レシピ つくってみた

料理はアレンジが楽しい。 9月前半の #週3レシピ つくってみた

シェアハウスの住人から「最近よくご飯つくってるけど何かあったの?」と聞かれるぐらいには、キッチンに立つ回数がここ2ヶ月間増えました。

きっかけは、8月に山口さんが書いてくれた「週3レシピ」。週3日(の自炊で食材を使い切る)レシピです。

詳しくは、前に料理についての自分の思っていたことを書きました。

そのとき自分はこう書いていました。

料理ができない人は「完成図」から野菜を選びますが、料理が

もっとみる