記事一覧
■□主な講演・登壇歴□■
2010年11月 日経BPうつ病リワークシンポジウム:「ステークホルダーへの提言」
2015年10月 日経健康経営アクション会議研究会:「12月から義務化『ストレスチェック制度』への取り組み方」
2017年7月 参議院事務局:「メンタルタフネス研修」
2021年10月 沖縄総合事務局 おきなわ健康経営プラス1プロジェクト 第2回会合:「職場のメンタルヘルス支援を通じた生産性向上策~ウェルビーイング
ウェルビーイングリテラシーを高めよう
株式会社フェアワーク代表の吉田健一です。本noteの記事は、「元参議院産業医が紐解く!健康経営関連ニュース」としてまとめてきましたが、このところ、ウェルビーイングに関するニュースに触れることが多くなってきましたので、今回は「ヘルスリテラシー」と「ウェルビーイングリテラシー」の観点から考察したいと思います。
先日、産業医先のとある上場企業で、ウェルビーイングや健康経営に関する一般社員向けならびに管
「ワクチンリテラシー」を我が国ヘルスリテラシー向上の契機に
株式会社フェアワーク代表の吉田健一です。本noteの記事は、元参議院産業医が紐解く!「健康経営関連ニュース」としてまとめてきましたが、最近は、健康経営とヘルスリテラシー、そこから派生してワクチンリテラシー、さらに川上?に視点を移して生活者・市民としてのリテラシーなどについて、つらつら考えています。
個人的には経済産業省「健康投資管理会計ガイドライン」のキモは、ヘルスリテラシー向上策にあると考えて
健診データポータビリティと健康経営
株式会社フェアワーク代表の吉田健一です。本noteの記事は、元参議院産業医が紐解く!「健康経営関連ニュース」としてまとめてきましたが、このところ、PHRや情報銀行、健康診断データのポータビリティなど、究極の個人情報とも言える健康情報の利活用に関するニュースに触れることが多くなってきましたので、私見と展望を述べたいと思います。
企業が従業員に健康診断を提供してくれる、これは法律に定められた企業側の
健康経営は人生100年時代を見据えて
今年も経産省による「健康経営銘柄・健康経営優良法人」公表の季節がやってきた。前者に関しては東証上場企業のうち、昨年実績で40社と狭き門である。また後者は年を追うごとに認定社数が増加している。しかし産業医の視点からは、健康経営に熱心に取り組む企業や部門は一部に留まり、今ひとつ盛り上がりを欠くように見える。なぜだろうか。
理由のひとつは、企業が従業員らに提供する健康施策の多くが、直接的な効用として認
健康日本21「歯の健康」に関する目標と成果について
日本の直近20-30年間の健康政策に関してまとめ読みする機会がありましたので、うち印象深かったトピックをご紹介したいと思います。
厚生労働省の健康日本21では「新世紀の道標となる健康施策、すなわち、21世紀において日本に住む一人ひとりの健康を実現するための、新しい考え方による国民健康づくり運動である。これは、自らの健康観に基づく一人ひとりの取り組みを社会の様々な健康関連グループが支援し、健康を実
新型コロナの「巨大な第2波」は来るのか?
本日より緊急事態宣言の対象地域は関東1都3県から拡大され、九州・関西・中部・北関東へと拡大されました。これは新型コロナ感染症の第3波、と言われていますが、世界各国で同時多発的に変異種が見つかっており、報道では今のところそれら変異ウイルスは、感染力が強い可能性はあるものの重症化リスクは従来種と大差が無いだろう、とのことです。
しかし懸念されるのは今後、「高い感染力」と「強い毒性」を兼ね備えた変異種
エチケットとしてのワクチン接種
新型コロナウイルスCOVID-19のワクチン接種が英米で始まり、わが日本でも12月18日に米ファイザー社が承認申請を行った、とのニュースが入って参りました。早ければ2021年2月中にも承認とのこと、安全性と有効性のバランスを見極めつつ、迅速な判断が待たれます。
リスクゼロの医療行為はない
重要なのは、100%の安全性と100%の有効性を両立することは不可能で、医薬品の開発・承認・使用に際しては常