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生きてる

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まいにち、生きてる
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#毒親

日本から出るなんて、人ごとだと思ってた

日本から出るなんて、人ごとだと思ってた

なんで私はドイツにいるんだろう

ずっとずっと、小学生の頃からずっとずっとずっとずっとスイスに憧れていて、
いつか行くんだろうなと思いつつ、留学だとか旅行だとか、全然頭になかった。

海外なんて、人ごとだった

小学生の時にはカナダに行ったし、中学生になってからはハワイとアメリカにも行った
それでもあれらは全く自分の意思とは関係なくて、どれもいい思い出じゃないっていうのもあるけど、
それ抜きで考え

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私は私でいることを放棄するのを放棄する

私は私でいることを放棄するのを放棄する

小三のAちゃん。

私はその子のことがもともと、初めて会ったときから、なんとなくの雰囲気でそんなに得意ではないのだけれども。

Aちゃんにたまに聞かれる「先生って、自分のお母さんのこと好き?」が私を毎回えぐる。

大人だから嘘つけばいいとか、そういう気にはぜんぜんならなくて、親のことを必ずしも好きでいなくちゃいけないとか、そんな考えを植えつけるのもおかしいよなとか、そういう私なりの考えがあって、私

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飲酒について

飲酒について

お酒が嫌いだ。
正確には毎晩毎晩アルコールに溺れて暴れたり記憶をなくしたりしている父親とそれに甘んじている母親が嫌いなんだけど。

いや、ね、たまに素敵なレストランで美味しいお料理をいただいて、それに合うお酒をすすめてもらうのとかは、それはいい時間の使い方かなとは思うし、特別な時間ならお酒もアリかななんて思わなくないけど。

だけど、うちの親のように毎日寝入るまで深酒をしているとまではいかなくとも

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満たされすぎて困っていた、と思っていた

満たされすぎて困っていた、と思っていた

私はひとりっこだ。
親がそこそこの年齢になってから産まれたからなのか、ただただ中途半端な成金だったからなのか、はたまた私自身がカワイイからなのか(すみません)、私はけっこう甘やかされて育った気がする。

小学校に入った頃から不足なくお小遣いを貰っていたし、習い事もやりたいと言ったこと全部しっかりやったし、そのために引っ越しまでしたりしたし、物心ついた頃から遠慮しいだった私がひとたび「あれがほしい」

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ミモザ

ミモザ

ミモザに憧れていた時期がある。

初めてそのカクテルを認識したのは数年前、なにかの記念日だったのか、両親とホテルで食事をしたときだった。
食前酒としてミモザが出された。
当時わたしはまだ大学生で、消極的にではあるが稀にアルコールを摂取していた。なのでそれほど躊躇することもなく、その爽やかすぎるほど爽やかに煌めく液体を自分の身体に流しこんだ。
すぐに、すごく気持ち悪くなった。食事の途中でお手洗いに駆

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呪縛

この街を出ていく、そう先週決めた。

今日は昼から区内の美術館に歩いて行った。その間に、父に連絡した。反対された。
医療費や奨学金の支払いなど、金銭的に私にはもうとうてい無理なのに。縛り付けられて、管理下に置かれて。反発しても、家の契約を親がしているからどうにもならない。
怒り悲しみ悔しさみじめさをアスファルトにぶつけた。アスファルトの方が強くて、私は負けそうだった。

でも、歩いて帰ってこれた。

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これに関しては批判はいらない

ちょっと聞いてほしいんです。

私の親は本当にろくでもない人で、でもずっと私はそれを家の外に隠してきて。
去年くらいからやっと少しずつ他人に話すようになって、やばい親だって分かってもらえたりアドバイスをもらえたりした。親との距離をとりはじめて、私の心もやっとかなり落ち着いて。

でも、信頼してたはずの人に「いい親じゃん」とか、悪気はないのかもしれないけど、そう言われちゃったら……なんだかやっぱり私

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