記事一覧
ローカル観光都市の挑戦!!
毛塚英俊
<日本の観光産業と地方について>
今更私が言うことでもないと思うが、人口減少が続く日本の経済的希望として今クローズアップされているのが、インバウンドを中心とする観光産業だ。
2024年の通年外国人旅行者は3300万人を超える見込みでコロナ前の2019年を超え過去最高となる見込み。政府目標では2030年に6000万人まで引き上げていく計画になっている。
これを実現するためには、現状
固有の場所を持たない、ポップアップの現代アートギャラリーをはじめて
友川綾子
みなさんこんにちは! gallery ayatsumugiディレクターの友川です。ayatsumugiは2022年1月に初の展覧会を開催し、2年半ほどの活動歴を持つ現代アートのコマーシャルギャラリーです。特徴としては「固有の場所を持たない」こと。なぜこうした活動を展開しているのか、ここでごく短くダイジェスト版で紹介させていただきます。
地域アートプロジェクトの時代から、アートマーケッ
「移住」というコトバを無くしたい
栗原大介
はじめまして。8年前に八ヶ岳のふもと、長野県の富士見町に居を構え、生まれ育った東京と八ヶ岳の二拠点居住をしている栗原大介と申します。
移住ブーム、すごいですね。震災前後から少しずつ続いてきた波が、コロナ禍で一気に加速した感じ。以前より都会から受け入れを進めてきたこの町には雰囲気の良いコワーキングスペースもあって、空き物件が足りなくなるくらい(何十人待ち、というのもざらだそう)賑わって
artはearthの中にある
飛田瞭
2023年3月、縁もゆかりもない岡山県に、小さな一部屋を借りることにした。
ベランダから海の見える一室だ。家賃は、東京の駐車場代ほどで借りることができた。
当時29歳。まもなく30歳を迎えようとするこの時、明確に焦っていた。
「20代、特に何を成すこともなく、終わってしまったな...」
30代もきっとあっという間だろうし、40代はもっと速く過ぎ去ってしまう。50代は...
ふと思
ミニマリストにはなれないけれど。
はしもとゆうき
あえて田舎で暮らそうとか、地方へ移住しようと考える人のなかには、同時に「エコでエシカルでサスティナブルな」とか、「オフグリッドな」とか、あるいは「シンプルでミニマルな」といった暮らしを目指している方も、多くおありかと思う。(横文字の多さよ!)
御多分に漏れず、私にもそうした理想は、ある。憧れは中村好文さんの〈Lemm Hut〉。ソーラーパネルと風車で自家発電し、水は雨水を樽に貯
レスポンシビリティの戸惑い
半田孝輔
職業柄か、それとも僕個人のパーソナリティからか、相談事を受けることが多くなった。もちろん後者の理由であれば嬉しいが、この2〜3年でなぜか増えたのだ。ここで指す相談とは「一緒にお仕事しませんか」というようなビジネス的なお誘いではなく、僕個人を相手として話をしたいと指名されるもののことだ。
相談の内容は人それぞれ。人間関係、パートナーシップ、働き方、経営のこと。「なんでその話を俺にする!
花を通してまちと繋がってゆくこと
武藤要
vistaという屋号で花屋を運営しています。花屋といっても店舗は構えておらず、POP UPという形で、お店の一角をお借りして花を販売しています。私は移住先の群馬県でこの活動を始め、本屋さんやカフェなど、様々なお店で出店させていただきました。
この記事では花屋を通してまちとの関わり方が変化したこと、無店舗花屋のススメについて書きたいと思います。
まちとの関わり方が変わった
花屋を始める
15分で完結する暮らし
佐々木稔
「地域とは、お寺の鐘の男が聞こえる範囲かな。そこで暮らしが成り立つようにしたい」。
今年も除夜の鐘を聞きながら、大分県中津市耶馬渓町樋山路の農業兼木工家、中島信男さんの話を思い出した。大分の地方紙、大分合同新聞で新聞記者をしてきたが、地域を考え、書くときに迷いが生じると中島さんのところに話を聞きに行っている。
紅葉の名所として知られる耶馬渓だが、樋山路はちょっと外れた典型的な中山間
未来からやってくる言葉
大村紫乃
「レトロニム」
それは、ある言葉の意味が進化・変化したりして、膨らみをもったときに元々の言葉との意味を区別するために再命名することで、直感的にその構造を理解することはなかなか難しい。
例えば「デスクトップPC」という言葉は、「パソコン」のレトロニムにあたる。当初、パソコンといえば箱型の大きなものしか存在しなかった。けれども1989年に東芝のDynabookが腿の上に置いて使える「ラ
まちの居場所づくりを考える「ローカルメディアのつくりかた 読書会」
清水麻衣
東京都の高円寺に新しくできた「本の長屋」にて「まちの居場所づくり」をテーマとした読書会イベントが8月16日に開催されました。主催は、EDIT LOCAL LABORATORY会員の嵯峨創平さん。
ゲストにEDIT LOCAL LABORATORY代表の影山裕樹が呼ばれ「ローカルメディアのつくりかた」(学芸出版社・影山裕樹 著)の本を題材に、対話と交流会が行われました。
関係の編集=つ
Edit local zine fesのつくり方
清水麻衣
2023年5月7日に大森町CO-valleyにて「Edit local zine fes」を実施しました。
Edit local zine fesでは、バーチャルとは真逆ともいえるZINE作りの「DIYマインド」「リアルな体感」をキーワードとしたコンテンツを用意し、屋外のブースでは、飲食&ワークショップゾーン。室内では「Edit local radio」と題した全員参加型のトークイベ
高円寺「本の長屋」のつくり方 ー 古民家改修・箱店主100人・本のコミュニティづくり ー
嵯峨創平
高円寺に箱店主100人が集う「本の長屋」が開店
東京・高円寺駅の北口から商店街を5分ほど歩いた先に、大正時代に建てられた四軒長屋がある。ここで古本屋兼居酒屋コクテイル書房を20年以上営んできた狩野俊氏が[本の長屋]づくり構想をクラウドファンディング(※1)で呼びかけ、300万円を超える資金と100人超の箱店主が集まった。長屋の空き店舗を改修して、2023年6月1日に[本の長屋]共有書
親子の想いを紡ぐ事業構想
下川譲
2021年4月から2年間、社会人大学である「事業構想大学院大学」に入学し、自身の理想となる事業構想を考え、実現可能なまでのアイデアを出し、フィールドリサーチを繰り返しながら、修論として事業構想計画書を書き上げました。
今回は、この自身で構想した事業について、簡単ですが紹介させていただきたいと思います。テーマは「親子の想い紡ぐ事業構想」になります。
この構想の発露には、2つのことが起因
「地域の真実」を伝えるローカルメディア
匂坂俊夫
今、様々な社会課題がクローズアップされています。日々、社会課題を聞かない日はないぐらいです。それらは、グローバルや全国的な話題として取り上げられることが多いですが、ローカル、特に市区町村になると、情報量が限られる現状もあります。
私が住んでいる川崎市の場合だと、自治体から発信される情報は見かけることがありますが、企業や個人が発信する生の情報となると少なくなります。なぜ、ローカルになる