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「地域の真実」を伝えるローカルメディア

匂坂俊夫

今、様々な社会課題がクローズアップされています。日々、社会課題を聞かない日はないぐらいです。それらは、グローバルや全国的な話題として取り上げられることが多いですが、ローカル、特に市区町村になると、情報量が限られる現状もあります。

私が住んでいる川崎市の場合だと、自治体から発信される情報は見かけることがありますが、企業や個人が発信する生の情報となると少なくなります。なぜ、ローカルになると情報量が少ないのか? 様々な理由が考えられると思いますが、一つは「事業として成立させるのが難しい」ということがあると思います。なぜ事業として成り立ちにくいのか? これも様々な理由があると思われますが、取材対象者と信頼関係を築いて、地域の真実を十分拾えていないために、多くの情報の中でコンテンツが埋もれてしまうのではないか、と考えるようになりました。

「地域の真実」を伝えることで、ありのままの現状を知った市民は、自発的に関心を持ち、どうやって解決するか、考える人も出てくると思うのです。そして、色んなアイデアが市民の方から出てくる可能性もあるのではないか、と思います。

一方「地域の真実」に向き合い、解決しようとする企業が多く存在します。川崎市だけでも、NPOは383社あり、一般社団法人や社会福祉法人なども数多く存在します。しかし、コロナ禍だったこともあり、経営的に疲弊している企業も多いのが現状です。

理由の一つに、こうした企業向けの公的・民間の経営支援が届きにくい、現状があります。だったら、川崎に、地域の真実や生の声を伝えるメディアがあってもいいのではないか、また、地域の真実に向き合っている企業向けの経営支援をメディアがハブとなってやってみるのもいいのではないか、と考えるようになりました。

まだテスト中ですが、川崎の社会課題について、現場の生の声や、ありのままの真実を伝えてみようと思っています。また、川崎で知り合った医療福祉の一般社団法人の理事の方と話をする機会があり、手探り状態ですが、資金繰りを改善するため、資金調達先を探そうと、代表の方と模索し始めているところです。


匂坂俊夫

1971年8月18日 熊本出身。高崎経済大学 経済学部卒。民間信用調査機関、ニュース制作会社の営業等を経て、2019年7月から中小企業診断士として、事業再生・ベンチャー企業の経営支援を中心に活動しています。


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