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#詩

【詩】急展開・8 of Wands

【詩】急展開・8 of Wands

ワンドの8には
人物が描かれていない
ただ8本の棒が
矢のように勢いよく
降りかかってくる様子が
画面いっぱいに描かれている

急転直下の
何か大きな動きが起こっている
スピード感
情熱
活力といったことを
感じさせる絵柄だ

8は物質世界と
非物質世界をつなぐ
無限なる力へと
開かれる可能性を秘めている
ワンドという
火を象徴するスートと結びつき
物事が迅速に動き
拡大・発展することを
暗示する

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エッセイ:タイムラインは、流れる河

エッセイ:タイムラインは、流れる河

こんにちは、デレラです。

noteでは、わたしはいろんな人をフォローするようにしています。

フォローされれば、記事を一切書いていない方を除いて、ほぼフォローバックするようにしています。

特に、わたしがこれまで興味を持ってこなかったことについて書いている方、

または、ご自分の興味関心について深掘りして書いている方は、

喜んでフォローバック。

わたしは、タイムラインを混沌とさせたいと思うん

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空いた時間に、誤字脱字だらけのネットニュースや、焼き増しだらけの自己啓発本を読むくらいなら、詩集のひとつでも読んでみる。

光晴でもいいし、中也でもいい。
茨木のり子でも石垣りんでも、何でもいい。

生き生きとした本当の言葉、本当の日本語に、きっと出逢えるはず。

超当たり前ワールド

超当たり前ワールド

幼い頃は公園に遊びに行くのも、ご飯を食べるのも、行ったことのないはじめましての場所を歩くのも全ての明度が高く新鮮な心持ちだった。

いつからだろう。

それが当たり前の公園、当たり前のご飯、当たり前の場所にそれぞれ姿を変えたのは。
それは決して悪いことではなく、それだけ世界に僕が中和しているということ。慣れとはそういうもの一種である。

もしもその当たり前に対し摩擦を感じたのなら、その当たり前は恐

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この時代について

この時代について

私の、いや私たちの時代はどこか人目に触れたくないような
果てしない虚無感に苛まれるものだった。他者と関係を築くことで
自己の空腹に気付くような居た堪れない不信感が充満していた。
其れに気付くものはほとんど皆無で、娯楽や快楽を享受するばかりであった。経済活動の後遺症と言えば安いものだが、付ける薬はあったのだろうか。
明治のような気品はなく、大正のようなモダンディズムはなく、
昭和のような士気はなく、

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メモ

メモ

美しさは時間の中での位置は過去に。未来に美しさは存在しない。
美しさと謂うものは古典主義者の宿命なのか。未来志向の者には美しさは無縁なのかもしれない。明日とは在るべき、いや、存在の願望であり、縋るもの達の象徴である。だから、未来は輝くべきなのである。美しさを追い求めるものは余裕派なのか、違う。伝統や文化を踏襲し、その連なる価値観を明日に繋ぐ者達である。

強く生きて

強く生きて

「生と死に寄り添うことは、紫色の秋桜を愛でること」
生きる時間は生で満たされ、死はどこかへはじかれます。覆われる未知の恐怖からか、思考性を忘却の淵に置く惰性からか。生に満足し、金儲けをし、飽食に喘ぎます。批判することはありません。その時代に私も生きているのだから。しかし、生と死どちらが重要なのか考えることがあります。生きる人の生は不可視の勲章です。それが誉れとも気付かずまま、重要性を知らぬまま、生

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美の浮上

日常化になりえる事柄は美へ転化する可能性があるのです。
闇に潜む美とは最も普遍的な事象であり、人を惹き付けて
止まないのです。特別なことは一切なく、特別なこととして
捉えるのはいつも私達です。なんという愚かな浅ましいことなのでしょうか。特別なことからは何も生まれないと謂うのに。

                     ——七月、了

回想

回想

*幼い頃

暖かい日差しの中、
目をつぶると光が瞼を伝って話し掛けてくる。

眩しいオレンジ色の太陽のはずなのに
黒、茶、オレンジ、黄、緑色、
色んな色に変化して自然の神秘さを
伝えてこようとしてくれた。

肌が焼ける事など、考えもせずに、
気にもせず、私は必死に瞼の奥に溢れる
幻の光を記憶しようとした。

雨は激しく地面を打ち、
そして私は規則正しく繰り返される雫の流れを窓からぼーっと見ていた。

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祈るを見つける

祈るを見つける

愛とかではなく、心から純粋に。

幸せだけを感じて
生きていって欲しい子がいる。
私の幸せよりも、
あの子が幸せであることがもっと大切で。

とにかく幸せになって欲しくて。
涙が出るほど、必死になって祈りを捧げる。

未来が喜びと、幸せで満ち溢れるように。
久遠に。

生命が、朗らかな日の光に
希望を感じるように。

優しく吹く風の中に
小さくて力強い、花の香りを見つけるように。

この世界の全て

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メモ

自然に認められるものを書きたい。人の賞賛が欲しくないと言ったら、それは嘘の訳で。自然が喜ぶものを書きたい。ややこしい例えではない。
本当にそう思っているから、辛い。

五言詩の集大成「詩品」

五言詩の集大成「詩品」

作者は鍾嶸(しょうこう)
詩品とは、古今の詩人123人の詩を取り上げ、それを上・中・下で格付けし論評を加えたもの。
詩品が生れた時代は文学批評というジャンルが花開いた時代でもあり、同じ時代の代表的な書物は『文心雕龍/劉勰(りゅうきょう)』がある。

文心雕龍(ぶんしんちょうりゅう)が文学を網羅的に取り扱っているのに対し、詩品は五言詩のみを扱っているのが特徴。
鍾嶸が生きた南北朝時代は五言詩が飛躍的

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分別と認識

分別と認識

生と死
善と悪
美と醜
明と暗
有と無

人間は意識的あるいは無意識的に、あらゆるものごとを分別して観ています。
分別は認識を促す一方で、対立構造を生み出す危険性を孕んでいると言えます。
分別による認識に囚われている限り、ものごとの本質は観えてこないでしょう。

例えば、生と死を認識しようとしたとき、「生=誕生・素晴らしいもの・尊いもの」「死=終焉・悲しいもの・忌み嫌うべきもの」と、私たちはどうし

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メモ

メモ

文化を継承し、次の時の流れに生きること
他は全て要らない。そのためなら何でも差し出す。

私の命でさえ軽い。