渡辺 杜太朗

わたなべ もりたろう 詩、現代詩、ショートショート、作詞、会話劇、エッセイを書いてます…

渡辺 杜太朗

わたなべ もりたろう 詩、現代詩、ショートショート、作詞、会話劇、エッセイを書いてます。 書籍化を目標にしたためます。 読んでくれたら嬉しいです。 詩、現代詩が多めです。 【メロディーのない歌詞】 詳細はTwitter、マガジンまで宜しくお願いします コメント大歓迎

マガジン

  • 詩集 幻人録

    現代詩を書いてます。

  • メロディーのない歌詞

    五線譜の上にまだ乗っていない歌詞を掲載していきます。 作詞家活動をしてます。 よかったら私の歌詞に曲を載せてみてください。 興味が御座いましたらコメント待ってます。 Twitter連動企画です! 詳しくはプロフィールのTwitterから飛んで下さい! 今日をnote、その他SNSに載せる際は ご面倒ではございますが #メロディーのない歌詞 #渡辺杜太朗 のタグをお忘れなく! 僕のnote、Twitterでも作られた作品はご紹介致します!

  • 絵のない絵本

    挿し絵の無い絵本集です(淋しいからだれか絵を描いて下さい)

  • 川柳と短歌集  幼なじみ

    拙いですが、読んで下さい。

  • エッセイ集 もりの化身

    一般人の僕が思うことをただただ書いています。 綴るほどでもないが、綴らないよりはマシだと思い綴ります。 思ったことや実体験を書いた僕なりのエッセイです。 読んで欲しい欲求の化身。

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湖畔に住む人

亀色をした五十里湖は私を一瞬で引き摺り込む 私は湖畔の蕎麦屋から亀色の溜まりを見下ろしては あそこに落ちたら言葉も叡智も インクが滲み落ちた白紙の本に なりさがるであろうと 私の拙い空論は圧迫されてつつあった だから私は湖畔の蕎麦屋で 鴨蕎麦を啜っては 胸中の踊り子をゆったりと舞踊させた 蕎麦屋のざらついた砂壁のおかげで 私と水面との関わりは あくまで客人と住人になりかわる 私は五十里湖を塀の外から鑑賞している 自然を前にして一体にならず 自然を前

    • 愉快な雨

      愉快な雨が降る夜のこと 私は布団の奥のほう 屋根頭に当たる水滴を 心弾ませ聴いていた 眠れぬ夜の隠し月 見えぬは宵空 明星への旅 泪の代わりに踊る音 私はごろりと寝返った 走る雨音段々急ぐ 屋根頭を通り越し 私の布団に刺さってく ばちばち ばちばち遊んでる 仰向けになり戯れた 雨粒達と話してた 心に出来た水溜り 映るは笑う言葉達 がむしゃらに話す雨粒は 各々違う話題をくれる 百合の花が綺麗だと 軒下の猫が愛くるしいと 今宵は友が沢山出来た 儚い刹那の小さな友が 行か

      • 小鳥のうた

        小鳥がなにも言わないの あなたがそうと言うもんだから 耳を澄まして目を瞑る チユン チユン チユン チユン 小鳥は歌を歌ってた 古い昭和の歌謡曲 私は可憐に身を任せ 踊る心の空泳ぐ 肌が触れ合う感覚が 淋しさと重なりあったから あなたは歌が聴こえない 上手な歌がわからない 春の木陰の真ん中で 染み込む季節の飾り歌 私はずっと前からさ この歌なんだか知っていた 黄金色した五線譜は まどろむ時間の追い風さ あなたもきっと気に入って 心に広場が出来るから 命の綱が絡み合う

        • 風と私と

          あなたの通り香 頬に当たる風 飲みかけのサイダー 眠りに落ちた 子供達の声 遠くではしゃぐ ぼかした記憶は 曖昧で綺麗 寂しさは海の底 時間は止まった 穏やかな陽の中で あなたを想う 降る翠の木々の葉は 広い世界の入り口 私は軽いシャボン玉 アゲハ蝶と共に飛ぶ ゆらゆら ゆれゆれ 風の悪戯 私はどこへ行く ゆらゆら ゆれゆれ しめされず飛んだ 答えなんて死んだ世界へ 風は行く 風は行く 丘の上に吹き上がる 詩に花弁の慈悲の根を 風と行く 風と行く 陽

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        湖畔に住む人

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          3本

        記事

          自然便り

          お便りは頬に当たる季節風 読み解けるだけで心が晴れる 感じながらも涙を流し 下手くそな生き方に慈悲の摩りを 鳥は羽ばたき 命を懸ける 長い目では見られない 刹那の動脈 晴れ渡るから視界が良くて 澱みないから腹も減る 命懸けの空中散歩 時に厳しい風を起こし 私に便りを送ってくる そちらはどうかね? こちらは必死さ 私が頬で感じた言葉は 短いながらも 自然界の厳しさを 便箋にしたため 優雅な私を奮い立たせた 今年の暑さが目に沁みる 蜃気楼の腐乱死体 熱風吹

          色鳥

          虫の居どころ 悪くないの 心模様は 傘も無く 狐が怯える 獣の鳴く方角 きつい視線は 赤孔雀 井戸の底には 泥水一滴 返刀は 青烏 余計な一言 五月蝿い 癇癪の涙 神よお助け のらりくらり歩くの 彷徨う月を見るの 人生はまだ酔い覚まし ゆらりゆらり踊るの 星影が舞う宵に 現代はまだ古来地図 羽ばたき鳴らせ 帳の落ちる方へ 落下点はここじゃないどこか

          歌詞/Free

          君の体温と 月照らす汗ばんだ手 悲しみの出逢いは いつでもさよなら 瞬きを する暇もないほどに 刹那に愛してた かすれ声をそっと ありがとうと呟いた 君に聴こえない様に 軽い気持ちで寝転んで そんなフリして抱きしめる Free 君の声だけが鼓膜を 揺らしてくること 僕だけの秘密 Free 明日はどこかへ消え去る あの人のもとへ もしかしたら行くの? 気まぐれでいいと 最初からわかっていた 口づけがいまでも 熱を帯びている 退屈な 日々のなかのスパイスが

          sweet night

          真っ暗な部屋で 目を閉じていると 心臓の音が聞こえてくる カーテンの隙間 月が落ちてくる ひとり静かな夜の話し きっと想いは恋焦がれ 知らない方がましだと言う 穏やかな月夜の冷たさが 君の夢をみたいとじらしてく こぼれた感情は溶けてはいかずに残り 光の届かない場所まで照らして笑う 星の神話が語りかける 誰にもあげない この瞬間に 寒さも消えかけ 静かな夜の子 心臓の音が穏やかになる 壊れた時計は 時間を貼り付け やがて僕だけの時を遊ぶ そっと君は憧れの 満点の

          歌詞/忘れないで

          忘れないで ここに咲いた花の 揺れる景色を ぼんやり浮かべて 君はいつも 空を見上げながら 憂う浮雲の 呼吸を感じて それは陽だまりが 窓辺にあった頃 君の名前を 呼んでいた部屋で 色付いた愛に 背中を押されて 私は生きたの あなたを信じて こぼれた雫が バケツに溜まって あふれて泣いたの 心は水玉 忘れないで 私の歌った歌を 流れるメッセージを ゆっくり口ずさんで 雨はしたたか 記憶をかき消すの ほんのり香った 君の残り香も それは6月の 濡れたアスファルトが

          歌詞/忘れないで

          月が綺麗でなによりです

          あれこれと考え込んだ毎日でした つまらないことに頭を捻らせ 思考の蔦は絡まっております 眩しい世界が私を待っているのならば それは徳の積み方が合っていたということ 私の愛が間違っていなかったということ それはなによりも変え難い嬉しき事情 月が綺麗でなによりです

          月が綺麗でなによりです

          幾度となく迫る小波の様に

          孤独故の光 一筋に差し込む ぼんやりはしているが 黒い視線の先に確かにある 少女は頭抱えて 一振りの剣を下ろす 物質は切れないが 確実に未来への枷を切る 不思議な風が吹き へどろを掻き飛ばした 足元に絡みついた 余計なものはもうここにはない 綺麗な顔をしたあなた ゆっくりでも二人で進みましょう 可憐な声の先には 公園の遊具ではしゃぐあなた ここはもう独房じゅない 息を深く吸い込んで 吹き抜けた後に愛がある 幸せはここにあり 手を伸ばせば触れる ぐちゃぐちゃにするこ

          幾度となく迫る小波の様に

          心のままに

          私の記憶があるうちに 心模様を絵に留めよう それは綺麗な白樺の 白い貴婦人凛とする 私に心があるうちに 心積もりを詩にしよう とても濁った海水の 黒い貴婦人構えてる あなたに理性があるうちに 心の尻尾を捕まえよう 素早いあなたを捕まえて 心の種を埋めにいこう あなたに知性があるうちに 心の輪郭浮き彫りに 忘れないでといったから 忘れないよと返したの それはずっと心のままに

          煙になって

          煙になって消えたあなたは 抱きしめたくても無形の銅像 くだらない言葉を残して薄れた 空に溶けるは霞の様に あどけない子の残り香が 少しずつ消えていく 見えなくなるのはとても早く 煙をまいては薄れてく 掴めなかったあなたの身体は つまらない御伽話 時計の針の無駄使い もう一度巻き直して 歩いていこう太陽の 光を浴びる空の下 煙になった想い出は そっとしまって今度は君と

          ねずみがかじった私のハート

          ねずみがかじった私のハートは 時間をかけてゆっくりと戻っていった あなたのお陰でじんわりと 39℃の湯船の様に 風吹く度に変わる色 今は全く違う色 変化が怖いと行きづらい そんな時代の成せる技 私は今日も生きていて きっと明日も生きている なんにも色褪せないなんて そんなの無理で忘れてく 裸足になって走った砂浜 そんな風に駆け抜けたい ねずみがかじった私のハートは 今は丸みを帯びたい微熱のハート

          ねずみがかじった私のハート

          嘘、並びに愛

          汚染された嘘 小綺麗なふりをして 慰めの愛想笑い 純情な顔をして 本質はどこから捲ればいいものか わからずして磨いた瞳 それでは意味を醍醐味を捨てている様なものさ あいもかわらず鈍いアンテナ 故に愛だけがそこにはあって ちゃんと手に取り撫でることが出来るもの 行方知らずの嘘とは声色も材質も違う やがてふとが気づくだろう 愛だけは自分が既に持っているものだと

          嘘、並びに愛

          言葉の波を

          波を読む 言葉の波を それは囲いの外からやってくる 打ち寄せる外海のメッセージ 私以外の感情を 取り止めもなく浴びてみる 思考は打ち寄せる毎に更新される 私が私でなくなっていく しかしながらも面白い 他人の言葉は私には無い 本のページが捲られる 波を読む 言葉の波を それは叡智に触れる 数少ない好奇である