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川柳と短歌集  幼なじみ

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拙いですが、読んで下さい。
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川柳と短歌6

川柳と短歌6

時が経ち
自然とどこか
愛を知る

稲妻が
近くに落ちて
驚いた
心までもう
射止められたと

さよならの
代わりに頭
撫でていく
初めて会った
あの頃の様に

小さな手
気持ち通わす
繋いだ手
膨らんだ夢
嘘じゃないはず

僕なんか
頭の中で
生きていた
現実はそう
いつでも面

初恋の
皮を被った
情熱が
今の僕にも
煮えたぎってる

川柳と短歌5

川柳と短歌5

咲けないの
春になるまで
待っていて

霧雨が
胸に滴り
優しくて
愛がそろっと
なぞられていく

弱がって
背を向けたのは
偽りで
ほんとは強く
猛々しき也

美しい
夢ならいっそ
食べちゃって
次の夢まで
欲を出してよ

陽だまりを
たくさん吸った
サボテンの
咲き誇る花
泪は知らない

さようなら
君の声さえ
忘れたい
眩しいほどに
目を閉じるはず

川柳と短歌4

川柳と短歌4

すれ違う
二人の心
雨模様

とめどない
涙のさきに
ある笑い
悟らずともに
やってくるから

裸のね
絵を描いてまで
愛してる
この一瞬が
塵になるまで

朝露の
冷たい水で
目が覚める
自然に起こされ
地球を感じる

目の前の
ことに目を向け
逃げないで
ひとつひとつが
課題なのです

愛の歌
作った時は
愛してて
歌った時は
泪するのに

川柳と短歌3

川柳と短歌3

あなたなら
私の泪
飲めるでしょ

蹴飛ばした
雑多な椅子が
泣いている
私はどうやら
滅入っているの

君の手を
離した時に
わかったの
なにもできない
愚かな自分

あの橋を
渡った頃に
さようなら
君と僕との
最後の散歩

くだらない
愛ならいっそ
燃えかすに
なるまで一夜
抱きしめるだけ

願いなら
とうにないのよ
この夜には
あるのはひとつ
私の泪

離さない
この世の終わり
果てるまで

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川柳と短歌2

川柳と短歌2

そばにある
私がわたしを
愛す場所

美しい
言葉の奥に
背負う影
声を殺して
抱きしめさせて

糸紡ぐ
何者かに皆
なりたくて
織りなす先も
あなたというもの

拒んでも
季の移ろいは
流れてく
あなたのことを
胸に宿して

ミルクには
砂糖を入れて
温める
胸の痛みに
膜を張るよう

ピアノのね
音が私を
戻らせる
子供の頃に
習った記憶

赤い空
落ちたら地面
真っ赤っか
君へ想い
隠れたみ

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川柳と短歌1

川柳と短歌1

眠らない
踊ってばかりの
月のした

あなたごと
飲み込んだなら
愛を知る
ことができるの
めでたいことさ

星屑が
眠る夜さえ
忘れない
翠色した
海岸線よ

浮世から
離れてみたくて
歩きます
言葉の棘が
届かぬ場所へ

つぶせない
空洞開いた
胸の奥
掬えるのなら
一滴だけでも