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催眠・催眠療法・他心理療法について

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2023年10月の記事一覧

催眠と解離/統合とは

最近、催眠療法における「統合作業」について、少し言葉に詰まった経験をした。

統合作業、私は、どの技法においても、実践において体感でこれが統合だ、という感覚を掴んで来た。
やることは同じなのだが、しかしクライアントにより起こることはみんな違うし、表面的なやり方も変わる。
だから、言葉で説明するのは、難しい概念である。
先生方にも、「統合とはこうだよ」という説明はされたことがない。

しかし、少し別

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自分自身の人生・内面を整理することとアニマルコミュニケートの関係性

ふと、私がこれを非常に繋げて考えているという角度からの記事を書いたことがなかったことに気付いた。

動物や植物と対話をすることと、自分自身と繋がるということ、一見関係がないように見える人もいるかもしれないが、私の考えるに、実はこれは、非常に太く密接な繋がりがある。

なぜなら、動物や植物は、無意識領域の塊であるから。

過去の記事でも何度か書いているが、私はもともと、幼い頃から、動物や植物や自然と

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私と催眠との馴れ初め

私は現在、いつの間にか催眠療法士として名乗るようになり、催眠をベースにあらゆる心理療法を繋げてカウンセリングやセラピーを行いながら、ふと気付けば催眠療法資格の発行資格も取得し、来年からは催眠療法を教え普及する活動もしようとしている。

ふと気付けば、全てがいつの間にかである。

それでいて、私の顕在意識では実は、自分がセラピストとして名乗るようになるなどと思ってもいなかったし、セラピストになりたい

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エリクソン関係の書籍の翻訳が解読不能なものとなる理由/本当の利用的アプローチの姿

ある人と、久々にエリクソンの話をした。
私のセッション内で逸話としてエリクソン博士の名前を出すことや、ネタとして出すことはあるのだが、エリクソン催眠の話はなかなかしない。

久しぶりに、エリクソン関係の本を読んでいるが…という話をしたのだった。
私の体験上、そして、私の師たちに聞いてもだが、催眠を学びながらエリクソン催眠の専門書を読むことは、お勧めしない…
時間の無駄でしかない、それくらいならばエ

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「あるがまま」とは何だろうと禅問答しているその姿があるがままと気付いていない「あるがまま」

絶えずあなたを何者かに変えようとする世界の中で、自分らしくあり続けること。
それがもっとも素晴らしい偉業である。―エマーソン

現代の社会は、とかくあらゆるものを「説明」しようとする。
顕在意識は、言葉で生きている。

「自分らしく」
「あるがまま」

だとかいう言葉すらも、「言葉」である。
人の顕在意識にわかりやすくするために作られた、「概念」である。

「自分らしく」「あるがまま」をどんなに説

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自己イメージに対するコンプレックス

「自分」というもの…まあ、敢えて具体的に例えを出してしまえば自己イメージ、つまり体格であったり顔であったり、特に外見に関することについて、コンプレックスを持っている人は、現代日本において、なかなかに多い。

ところでその中でも体格…体重コントロールなどに関しては、暗示療法では得意とされる分野であるイメージがある。

実際それが得意であるかどうかは、この記事では置いておきたいのだが。

しかし、まず

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「ねばならない」潜在思考/潜在パターンを利用する・崩す

~ねばならない

という信念(潜在認識)は、自分自身の人生(最近の流行りの言い方ではいわゆる”自分軸”)を失うに非常に大きな要因のひとつであるが、

一番怖いところは、
あまりに当たり前のように身に染み付きすぎていて、自分で気付くことがひどく難しいことである。
その上に、中には気付くことのできるものもあるため、「自分で気付ける(気付くことができているはず)」感覚が一緒になってしまい、気付いていない

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カウンセリング・セラピーを受けている中で、実はとっても大事なこと

カウンセリングやセラピーを受けていると、
その日はすごく良かった!とか、その日に何やらいろいろな変動があった!
その次の日やそのまた次の日、どんどん何やら変化がある…!
だとか、

いろいろな感覚を感じられるかもしれません。
特に私のカウンセリングやセラピーは1回1回が深いものになることがほとんどであるためもあるのか、クライアントさんたち、あらゆる感覚を顕著に感じられることも多いようです。

ただ

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クライアントさんセッションで、メイン心理療法を行う前に”必須”な〇〇〇〇とは

心理療法のカウンセリングにおいて、ほとんどのケースにおいて、セラピストがまず渾身の重きを置くべきことがひとつある。

これがどれだけ重く深くなされるかで、クライアントの問題解決の効果効率、成功率は飛躍的に上がり、更にはセラピストとクライアントのラポール形成までも非常に早く深く盤石なものができる。

これは、心理療法のカウンセリングにおいては、ほとんどのケースにおいてはカウンセリングの初期段階で既に

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催眠と各種心理療法の親和性―催眠は、全ての分野で使われている?!

催眠、というと、まだまだ特殊なイメージや怪しげなイメージが多いもの…。

しかし、「催眠」という状態自体は、実は全く特別なものでも怪しげなものでも不思議なものでもなく、ごくごく当たり前の現象。
そして実は、「ヒト」であれば誰でも(実はヒト以外でも)、日常生活で、1日のうち10回以上は体験しています。
「催眠状態」を例えば”入るもの、出るもの”という言い方をするなら、ヒトはみんな、例え催眠のさの字も

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前世療法―「前世」や「過去の記憶」はあるのか?

この記事について

催眠療法は、非常に科学的な心理療法です。
そして、催眠療法の中には、まあ…これが「催眠」=オカルト、スピリチュアルと言われてしまいやすい理由のひとつでもあるのかもしれませんが…、不思議な名前のついた手法があります。
「年齢退行療法」「インナーチャイルド療法(年齢退行で併用されることが多い)」「前世療法」「ハイヤーセルフ療法(前世療法の中で併用されることが多い)」はては、「未来世

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「記憶」「イメージ」の導出・植え付け・誘導の使い分け、落とし穴

本日は、催眠誘導、特にセラピーにおける誘導で、セラピストが認識を取り違えていると非常に危険な側面に関する見解について、記事としてみる。

ただ同時に、ヒトの記憶やイメージというものに関して興味がある人、
自分の”記憶”と”イメージ”の違いが良くわからなかったりそれで困っているような方に、何らかのヒントにもなりやすい記事かもしれない。

この記事について

さて、催眠療法で誘導をする際、当然クライア

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「身体の声」「本当の体感」「自分自身と繋がる」とは

ある方が、こんな発信をされていた。
この方は、セラピストではない。しかし、私が体系化してクライアントさん達にひたすら伝えている真髄と本当に共通するものを、まるで私の代弁をして下さっているかのように私には感じてしまうほどに、見事に短い言葉の中で表現されている。
今回も、本当に通ずるものを深く感じたので、引用させていただこうと思う。

「『内臓感覚』を忘れてしまった人が多すぎる。
内臓感覚って『胃が痛

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心身が繋がっている/心身に対する扱い方は一致する/潜在認識ひとつで全てが変わる、とはどういうことか

〇心と身体は繋がっている
 心と身体は常に繋がっている。しかも、常にイコールの関係である。例えば、身体に問題を感じる時、心に何らかの問題がある。心に何か問題を感じる時(それは顕在意識では過去であったり人間関係であったり環境が問題だと感じているものも全て含め)、実は身体に、同じだけ問題(歪み)がある証拠である。
時に、自分は心の問題はあるけれど身体は何ともない、または逆に、身体は不調だけれど心には問

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