クライアントさんセッションで、メイン心理療法を行う前に”必須”な〇〇〇〇とは

心理療法のカウンセリングにおいて、ほとんどのケースにおいて、セラピストがまず渾身の重きを置くべきことがひとつある。

これがどれだけ重く深くなされるかで、クライアントの問題解決の効果効率、成功率は飛躍的に上がり、更にはセラピストとクライアントのラポール形成までも非常に早く深く盤石なものができる。

これは、心理療法のカウンセリングにおいては、ほとんどのケースにおいてはカウンセリングの初期段階で既に導入し行うことができる。
クライアントの〇〇〇〇をすること。
これは、実際のカウンセリング技術よりセラピー技術より何より、セラピスト生命を賭けてもセラピストとしての心理療法の技術・催眠の技術を総動員して工夫し組み合わせクライアントの中から呼び起こし、がっちりと定着させ、その後も強く強くどんどん膨らませてゆく。

私はつくづく痛感させられるが、これがおろそかのまま心理療法が始まっていたり、ここが下手であったり、セラピストとしては手応えがあったつもりでも実はできていなかったりすると、セラピーの効果が酷く薄れてしまうどころか、どんなに高等技術を駆使したセラピーを行っても(そして例えその場は大きな効果があったかのように見えても)、その後のリバウンドのようなクライアントの中からの逆戻りしようとする恐ろしい強烈な力がクライアント本人もセラピストをも振り回すことになりかねない。更には、その強力なセラピー(心理療法)こそが実は仇になりかねず、それを使って逆にクライアントの症状がセラピーで回復できる可能性・道をどんどん奪って行ってしまう事態をも作りかねない。

そしてこれは、クライアントさんの奥深く奥深くに潜んでいて見つかりづらくしかもひどく複雑な、人生脚本のプログラム(シナリオ)なのである。
これを見抜く心理療法家やカウンセラーの方もどうやらかなり少ない。
私のもとには、それこそ総合病院や大ベテランと思われるようなキャリアの長く多い先生方につきながら、そうして逆に心理療法を自分が回復できないための盾として強固に強固に自分の身のまわりに更に分厚い壁を作り続けた挙句にいらしたクライアントさんが何名もおられる(というより、私のもとに来られるクライアントさん、現在、こういう方が主と言って良いほどの割合である……)。

これを防止する、歯止めをかけるためにも、まず重要視すべきが、
上述してきた〇〇〇〇であると考えている。(もちろんこれだけではないのだが)。

何としても、これは最初に必須であり(場合によっては最初にある程度やって、その後心理療法と並行しながら行っていくことも多いのだが)、これが成されなければ、例えどんな高等技法を注ぎ込んだ心理療法を施しても、なしのつぶてどころか逆効果(クライアントさんの無自覚の心理ゲームのカモ)にさえなる。
NLPやトラウマケア、催眠療法など効力の高い技法を扱っていればいるほど、また、クライアントさんとラポールを築くことがうまければうまいほど、これは必須であり、非常に重い。

そして、これを行うためにこそ、メインと思われるであろうセラピー(心理療法)よりも非常に際どい、繊細で高いカウンセリング能力(技術)と、そもそも心理療法をうまくベースに掛けあわせる技量が必要となる。

前世療法であるとかパーツセラピーであるとか、それは深い難しい技法は実際メインであるセラピー段階はセラピストも無我夢中、全身全霊をかけた状態ではあるのだが、しかしながら、語弊を恐れぬ言い方で言ってしまえば、この最初の事前カウンセリングの段階での〇〇〇〇が深くしっかりと行われてさえいれば、メインのセラピー段階はもうクライアントさんの潜在意識に全て任せて誘導さえしっかりして(あとは邪魔しない、ということさえしっかりして)いれば良いのだから、どちらかといえば非常に楽であるとすら言っても良い。
事前カウンセリングにおけるこれを形成することの方が、セラピストとしてものすごい神経と労力、技量を使う。

つまりは、いくら”セラピー”の段階の技術だけを鍛えても、いくら高等技法を使えるようになったとしても、その前段階をしっかりとできるようにならねば、高等技法など何の意味にもならない(寧ろクライアントさんの症状もそれだけ肥大化させかねない)のである。

この、「〇〇〇〇」…しかしながら、時間がかかることもある。クライアントさんの持っているものが深ければ深いほど時間もかかれば、そのためにセラピスト側が本当にあらゆる技法を駆使する必要がある他、セラピスト自身も大きく揺り動かされることを感じながら全身全霊寄り添うことをする。
そのため、一日にクライアントさんが次々に訪れかっきりと時間管理せねばならないような「機関」の現場では、確かに、クライアントさんとしてはわかるわけがないから「心理療法」を求めてくるわけなので、いちいちやっている時間もないのかもしれない。
(セラピストがそこに気付いてすらいない、そこに気付くほどの時間すらかけられない場合も多いかもしれないが)

しかし、だからといって、この段階を、順番を、踏まずに、パフォーマンスばかりが目立つメインのセラピーの段階に不用意に入ってしまえば、その場は例え良く見えてもその後にどんどんクライアントにとって自分の壁を分厚くしてしまうような、何とか手を伸ばせるセラピストがどんどん少なくなっていくような状態のクライアントが増えてしまうことにもなるのである。

ちなみに実際、海外ではそれほどに言われていないのに日本の精神科医療現場などでは「完治が難しい」などとまことしやかにささやかれている精神疾患などがある。あくまで完治が難しいと言われている精神疾患すべてがそうだと言っているわけではないが、その中には、この〇〇〇〇が行き届いていないがゆえに結果的にまでそのように言われているものがある。

これは非常に難しい問題であるとは思う。


私のカウンセリングは、クライアントさん方や”いやしびと”関係の方々に、非常に不思議がられ、驚かれる。
私のカウンセリングは確かに、カウンセリング1回でなかなか深い…例えば催眠療法など心理療法セッション並みの深い効果と大きな変化(心身ともに、またその後の日常にも)が現れるとクライアントさんたちに定評を頂いている。

しかし、それは、(これはもともと私の師が同じことを言っていたものだが)そもそも事前にできることこそを疎かにする(もしくはしっかりできない)から、メインの心理療法の効果すら実は大して出ていないだけなのである。

事前カウンセリングの段階ひとつによって、それだけでも深い心理療法並みの効果を促し、そうすることによって、メインの心理療法の効果も更に更に何十倍と深まり、つまりは相乗効果でとんでもない無限の可能性が拓かれることとなるのである。

催眠療法や心理療法を身につけた上でもしそれを対人支援に活かしていくことを目指すなら、この「事前」の段階は、やっておかねば危険というほど必須である。実際クライアントさんにとって心理療法自体が仇となるような結果を招かせかねない。
その中でも、本日の記事で敢えて伏せている(書いてしまうと本当に説明が必要となる)、〇〇〇〇については、非常に重要な概念、扱いが繊細な部分である。

私は現在、目下、来年より立ち上げ予定の催眠療法資格取得のセミナーコースの準備を進めている。
これは非常におおまかにわけて説明すれば基礎と上級に分けられることとなるが、もし、対人支援に活かしていくくらいの催眠技法を学ぶこととなれば、事前カウンセリングの段階は飛ばすことのできない部分である(現在日本の催眠療法スクールは基本的に催眠技法のみを教えるため、実はほとんど心理療法としての催眠にはなっていない上、催眠技法がメインの段階以外の、つまり事前カウンセリングなどの段階には時間をかけることができず、飛ばしている)。
そのため、私は基礎を終えて次の段階のコースを受けられる方には、事前カウンセリング・事後カウンセリングなどのセミナーやワーク・訓練の機会なども並行して準備して行こうと企画している。

来年からはまず基礎コースを展開していくが、この(催眠の)基礎を学ぶにしても、その基礎の知識や技術を入れる前に入っていれば受け皿が一気に広がり、基礎コースを受けた時、より深い学びとなる、というような材料がたくさんある。
そのため、私は現在既に、ご興味のある方々には、その方たちの目指すものや必要性に合わせた形で、心や身体のメカニズムやご自身を癒し整理するためのセミナーを展開している。

その上で、私の主宰するコミュニティも利用して頂きご自身のベースアップを図られ、来年よりの基礎コースに入られる方には、割引特典も企画している。


もしご興味のある方には、無料事前個別相談という形であなたの求めておられるものを伺い見つけ出し、それに合った形でのコースを提案することのできるための機会を設けておりますので、今すぐ、お気軽にお声がけ下さい。
(お問い合わせフォームからの問い合わせは、直接セラピストへ繋がります)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?