他のnoterさんの小説で、特に良かったものです。長編は、私が名エピソードと思うものを入れました。
小説のネタになりそうな記事、書く上で必要な技術について書かれた記事も含みます。
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2024年7月の記事一覧
そもそも魔王って倒さなきゃ駄目なのか?【第3章 ラスン救済篇 1】
前話はこちら
第1章はこちら
第2章はこちら
―リベール街道―
【マサアキは薬草をつかった!】
にが…
【マサアキはHPが回復した!】
マサアキ
HP 76
MP 0
LV.8
ふぅ…いつ食べても慣れないなこれは
村娘との修行中はよくお世話になった…というより、もうほぼガムの感覚で常に口に含んでいたものなんだが
「マサアキさん、あと10分位でラスンに着くっすよ、荷物などまとめる
【小説】もうひとりの転校生 第12話
第12話
「今から二年前、やはり展示会で、その頃の最新だった競泳用スイムスーツが盗まれたのです」
会場の奥にある更衣室を借り、拘束した板野をひとまず閉じ込めた。太田と小島に見張りを頼み、他の後輩たちには元の仕事に戻ってもらった。
「その時の犯人も、あの板野って男なんですか」
俺の問いに、名古屋の支店長が苦い顔で首を振る。
「いえ、彼はその責任を取って辞めさせられた者です」
俺
【小説】もうひとりの転校生 第13話
第13話
スマホから呼び出し音が響く。なんだか緊張してきた。そっと目を瞑り、唾液を飲み込む。
『よう、どうした。トラブルか』
上司の呑気な声がして、少しホッとした。
「秋元さん、実は──」
板野のことを話した。スイムスーツが盗まれそうになったこともすべて。上司は黙ったまま最後まで聞き終えると、
『そうか……』
電話の向こうでため息をついた。
『確かに、あれは後味の悪い事件だ
『りぼん』に載りそうな1ページ。
あれは、中学2年生のころ。
初めて好きな人ができた。
彼は同級生で、少しオタク気質だけど、背が高く顔がかっこいい人。
仲のいい男友達の親友だった。
とはいえ、当時の私はまともに恋愛するのも初めてだから、彼がこちらを向いただけでキャーキャー騒ぐぐらいしかできない。
男友達を介して話す機会を作ってもらっても、緊張して全く喋れなかった。
毎日、違うクラスの彼を友達と見に行っては、目が合うと騒いでとい