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情シスが抱える劣等感と向き合う

情シスが抱える劣等感と向き合う

この記事は corp-engr 情シス Slack(コーポレートエンジニア x 情シス) Advent Calendar 2023 18日目の記事です。

過去に寄稿したアドベントカレンダー記事も、よろしければご覧ください。

当初、今年のアドベントカレンダーでは SaaS やセキュリティ製品についての Tips を書こうと思っていましたが、10,000人以上が所属する多様化した情シス Slac

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誰でもパワポの見た目を「手早く無難に」おさめる14のルール

誰でもパワポの見た目を「手早く無難に」おさめる14のルール

毎月大阪京橋にあるQuintBridgeで無料のデザイン勉強会をしているのですが、その内容をChatGPTを駆使してnoteにも展開しています。全8回の第3回目です。

今回は事業会社の中で色んな人のパワポ資料を改善してきた自分なりの考えをもとに、パワポのデザインを手早くおさめるためのルールを作ってみました。

パワポにおいてはデザインよりも中身の構成やコンテンツ、プレゼンがある場合はその内容につ

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イギリスへ旅に出たら、その朝食に「幸せ」があった

イギリスへ旅に出たら、その朝食に「幸せ」があった

イギリスへ旅に出ても、その「食」については、ほとんど期待していなかった。

あの村上春樹も、かつてこんなことを書いている。

ロンドンだけでなく、イギリスの料理は美味しくない、という話はよく聞いていた。

それをすべて信じていたわけではないけれど、これだけ多くの人が口を揃えるのだから、ある種の事実なのだろう。

あるいは、僕が今までイギリスへ行くことがなかったのも、そんな料理に対する負のイメージが

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かつて「のび太君」だった私からの復讐 新刊『世界一流エンジニアの思考法』に込めた思い

かつて「のび太君」だった私からの復讐 新刊『世界一流エンジニアの思考法』に込めた思い

 私は牛尾剛と申します。米国でマイクロソフトのクラウドを開発するソフトウェアエンジニアをしています。私は過去にははてなで、今は note でブログを書いていますが、幸いなことに沢山の方々に読んでいただけることが多く、文藝春秋の山本さんから提案されてこの度本を出版させていただくことになりました。新著はブログの文章に大幅加筆をしてビジネス書として一から構成したものですが、背景にある思いをお伝えしたいと

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仕事の依頼を受けたら、これだけはやっておきたい3つのこと

仕事の依頼を受けたら、これだけはやっておきたい3つのこと

(追記)そういえば、note公式にも取り上げていただきました。

コンサル時代にいくつもプロジェクトを経験したのですが、あえて1名だけ「印象に残った上司をあげよ」と言われたら、私はAさんを思い浮かべます。

何名かから「Aさんは一度もプロジェクトを燃やしたことが無い、マネジメントのプロだよ」と聞いていたので、「いつかAさんと働いてみたいな」と思っていたところ・・・
偶然にもAさんから声をかけてもら

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スプラトゥーンをやっていると、人生には「クリボー」が必要なのだと痛感する

スプラトゥーンをやっていると、人生には「クリボー」が必要なのだと痛感する

ちょっと最近お仕事が忙しすぎてお疲れ気味のしょこらにございます。

ゴリゴリにやっている方は「うんうん」と頷いてくれると信じていますが、実はスプラトゥーン3は「体調が悪いと起動が遠のくゲーム」筆頭です。

それは単純に凄く集中力を必要とするゲームだからであり、集中力を欠いていると単純に勝てないからです。勝てないとヤになるもんね。

ただ、人生体調の良いときだけではないものです。山あり谷あり、むしろ

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「専門性がない」「何者にもなれない」んじゃなくて、自意識過剰だったことに気づいた話

「専門性がない」「何者にもなれない」んじゃなくて、自意識過剰だったことに気づいた話

30代専門性コンプレックスのみなさん、元気ですか?
私は元気です。こんにちは、ジェネラリストのお嬢です。

「私には専門性がない…今後のキャリア、どうしたらいいんだ…」とかんがえてしまうこと、ありませんか?

この間、『「名前のない仕事」ができる人は強い』という記事を読んで感銘を受けたので、少しだけ私の専門性コンプこじらせと悩んだ末の結論について書きました。

この記事で専門性コンプに悩むひとが少

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あなたはお客様の冷蔵庫を開けましたか?

製造業で良く使われるフレーズに「現場・現物」や「現地・現物」があります。これに「現実」を加えて「三現主義」とも言います。事務机にかじりついて練り上げた「机上の空論」ではなく、現場に身をおいて、五感を通じて感じ、現場の人との対話を通じて気づきを得て、そこから課題設定を行い、解決方法を生み出すのです。
私も駆け出しの頃に、「そのアイデア、現場の人は何て言ってる?」と上司に聞かれ、「いえ、まだ現場には行

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情シス子会社への処方箋

エンタープライズITにおける組織課題の大きな比重を占める問題、それが情シス子会社問題です。一部の優秀な情シス子会社がある一方で、大半の情シス子会社の運営においては問題が多いように思います。情シス子会社が何故生まれて、問題点が何で、問題解決にはどうすれば良いかについて私見を述べて行きたいと思います。

情シス子会社のパターン①コストダウン型
一番多いパターンがこれです。事業会社は金を生む事業こそが主

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「SLAM DUNK」に学ぶリーダーシップと心理的安全性: 組織マネジメントとチームビルディングの極意

「SLAM DUNK」に学ぶリーダーシップと心理的安全性: 組織マネジメントとチームビルディングの極意

今年最大の映画のヒット作の1つ「THE FIRST SLAM DUNK」が先日ロングラン上映を終えました。SLAM DUNKは私が学生の頃から何度も読んできたバイブル的な存在でしたが、映画をきっかけに久々にSLAM DUNKを再度読み返す機会がありました。読み返してみると、SLAN DUNKからはビジネス的な視点で多くの学びがあったのです。

今回、日経電子版が #漫画から学ぶ仕事のヒント という

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重大事故の時にどうするか?

重大事故の時にどうするか?

ヤフー時代の部下から突然メッセンジャーが。

「以前宮坂さんが緊急対応時に残して頂いた言葉を今度セミナーで使っていいですか?」

と。

リーダーの仕事はいっぱいあるけどなかでも大きな仕事の一つは重大事故の発生の時の陣頭指揮。平時は部下で回せるようにするのがマネジメントだけど、危機の時まで部下にまかせるわけにはいかない。
お恥ずかしながらヤフー在職中の22年で何度か重大事故を起こし関係者の人に多大

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一人目情シスの心構え

一人目情シスの心構え

はじめに最近、IT系のキャリアを経験してきた方の中で、一人目情シス担当者として情シス部門の立ち上げをやってみたいと思う方が増えてきているという実感があります。

経験した立場からお伝えすると、今まで触ったことのない技術を使ったり、自分の判断で会社に(良くも悪くも)影響を与えることができる刺激的な環境なので、興味のある方はぜひチャレンジして頂きたいと思っています。

ただ、一人目情シスはかなり特殊な

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友達なんかじゃなかった。

友達なんかじゃなかった。

今日このエントリーを書くのは、とても勇気が要る。というのも、きっとそれは私の内面を晒すことになるだろうし、その内面とやらはとても褒められたものではないからだ。むしろ、弱くて、醜くて、本来ならとても他人様に見せられたようなものではないからだ。

でも、このまま何食わぬ顔をしてまた日常に戻っていくことはできそうにないし、それこそ、彼に顔向けすることができそうにない。だから、ここに、きちんと自分の気持ち

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横向きA4サイズの現代アート。霞が関の「ポンチ絵」はどうして生まれたか? その知られざる使命とは

横向きA4サイズの現代アート。霞が関の「ポンチ絵」はどうして生まれたか? その知られざる使命とは

「ポンチ絵」が大好きだ。

なかでも官公庁のつくるポンチ絵がいい。

細かく書き込まれた文字にフリーのイラスト素材、あちらこちらを向いた派手な矢印と吹き出し、関係性を示す線……。圧倒的な情報量がぎゅうぎゅうに詰め込まれた1枚の資料……。それこそが至高のポンチ絵だ。

言葉で説明していても、きっとこの魅力は伝わるまい。まずはご覧いただこう。

とにかくうつくしい。見とれるほどに。

デザインを学んだ

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