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#育児

ひろがる仕事と子供の未来【エッセイ】

ひろがる仕事と子供の未来【エッセイ】

「びっくり仰天、テストは0点、つるつる食べるはところてん」

うちの4歳がこの前、突然言いたした。
もちろん彼はテストで0点を取ったこともなければ、ところてんを食べたこともない。聞いたこちらが、びっくり仰天で問いただしたところ、何やら恥ずかしそうにしながら教えてくれた。

「ユーチューブで言ってた……」

◇◇◇

調べればすぐにでてきた。

子供むけの有名Youtuberが使うフレーズらしい。

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対話の選択肢(手札)を増やすための流れ。

対話の選択肢(手札)を増やすための流れ。

小学生のA君とB君が喧嘩をしていた。
どうも、A君が調子にのってやり過ぎてしまったのが喧嘩の原因のようだ。でも、A君は絶対にそれを認めない。以前にも同じようなことが何度もあったのに、A君に何と言えばいいんだろう?

そんな話を妻としていた。
細かな子どもの性格やなんかは、一旦置いておいて、どう対応するのがいいのだろうか。



どうも、ケンカのキッカケはやはりA君にあるようだ。だがA君にしてみれ

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無意識に加害者になってしまわぬように、親として気をつけたい事。

無意識に加害者になってしまわぬように、親として気をつけたい事。

日々を、穏やかに生きていたいなと思っている。
刺激的な人生よりも、そっちのほうが性に合っている。

でも、悲しいニュースは何かしら日々耳に入ってくる。そして、それを聞き流すこともあれば、心が穏やかでいられなくなることもある。

小さな子どもへの虐待、ネグレクト。残念なことにこの手のニュースは定期的に流れてきてしまう。
多くの人が理不尽だと思い、無くなってほしいと願いながら、もしかしたら今日この瞬間

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守るべき存在があるから、自分を大切にできるようになった。

守るべき存在があるから、自分を大切にできるようになった。

自分にとって、なによりも守りたい存在がいるということって、すごいことなんだなと思う。

ぼくにとってそれは、妻と娘。

娘が産まれて、ちいさな身体をはじめて抱き上げたとき。
「この子のことはなんとしても守らないと」
と、強烈に思ったのをよく覚えている。

それから。
ぼくは自分のことも大事にするようになった。
妻や娘を守る、というのは経済的にとか、家事育児を助け合いながらとかそういうことだけを指す

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子育てのため、自分自身をもっともっと面白がって生きたほうがいい。

子育てのため、自分自身をもっともっと面白がって生きたほうがいい。

 ぼくは子育てのために自分を犠牲にする生き方はしたくない。それは、子育てを言い訳に自分の人生から逃げているように感じるから。そして、自分を犠牲にする子育ては子どものためにもならないのではないかと思うから。

子育てが楽しすぎた この冬休み。娘の様子を眺めながら「自分」というところにもう少し軸を持って来ようと思った。

 別にいまだって娘のために自分を「犠牲」になんてまったくしていないし、仕事ややり

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母にだってある、膝を抱えて泣く夜が

母にだってある、膝を抱えて泣く夜が

間接照明が心地よいホームドラマみたいに、笑顔を絶やさない家族なんて存在するんだろうか。

あったかいホームドラマには心の広い温厚なお母さんがいて、魔法みたいに家族をふわりと包み込む。どんなトラブルが起きたとしても。

もしそんな家族があるのなら、そのお母さんに会いたい。そして私はそのお母さんの前できちんと正座をして、こう言おう。

「お母さんのもとで、母親としての修行を積ませてください」と。

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通勤ラッシュの駅で

通勤ラッシュの駅で

「ママ、ハーッてすると息が白くなるね」

気温がグンと下がった朝、保育園に向かう途中。自転車の後ろの席で、子供が“ハーッ”“ハーッ”と息を吐き、早朝の寒さを楽しんでいる。

「ほんとだね。寒くなったね」

私の言葉も空中で白い息に変わる。

保育園に着いた。子供と一緒に着替えやタオルの準備をしながら、時計を確認する。うん、上手にバイバイできたら、いつもの電車に間に合いそう。

園庭に出ると、早朝グ

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そりゃそんな風に育てられたら良かった~子供がグレーゾーンなのかなと苦しんでいる人も読んでほしい~

そりゃそんな風に育てられたら良かった~子供がグレーゾーンなのかなと苦しんでいる人も読んでほしい~

 息子が1歳になる前から、札幌で行きつけだった保育所の保育士さんに「反抗期かな? 早いですね」と笑われたのを覚えている。
 札幌では週に1~2回、数時間だけ見てもらっていた。夫の両親は市内だったけど遠かったし、見てもらう間柄でもなかった。私も身体が丈夫じゃなく、息子の夜泣きは0歳4か月頃から始まっていて、昼間に少しでも良いから休みたかった。
 
 1歳半頃に今の田舎に引っ越してきた。閉鎖的で、考え

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子どもに求めてしまうこと

子どもに求めてしまうこと

昨日の投稿に、オヤノミカタの松井さんからこんなコメントをもらいました。

そこから、子どもに求めるってどんなことなんだろうと色々と考えさせられました。

2種類の子どもに求めること子どもに何かを求めるとき、「純粋に子どものため」と「実は親自身のため」の2つがあるんじゃないかと思っています。

「実は親のため」に子どもに何かを求めるって、間違ったことのようですが、別にそうではなくてそういうことってた

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デジタル時代のウェルビーイングを考える

デジタル時代のウェルビーイングを考える

先日、設計させてもらった三鷹の美容室で髪を切ってもらっているときにdマガジンでWIREDを読んだ。特集は「DIGITAL WELL-BEING」というお題目。

いま人類が必要とする「ウェルビーイング」の意味を問い、その可能性を更新する今号。

その世界観を描写する表紙のロボットは弐瓶勉によるデザイン、そしてCGに白組によるオリジナル。自然を積極的にハックする「WIREDリトリート」からスタートし

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もしも自分の娘が障碍児をみて「怖い、こうなるのは嫌だ。」と言ったら?

もしも自分の娘が障碍児をみて「怖い、こうなるのは嫌だ。」と言ったら?

cakesの有料会員になってもう数年たつのだけれど、入れ替わり立ち代わりの連載の中でも楽しみにしているものがいくつかある。

その中の一つが写真家 幡野さんの連載だ。同年代であり、近い年齢のこどもを持つ父親。そして、僕が父を失った白血病と同じく血液ガンである多発性骨髄腫を患われている。

そんな幡野さんの写真もだけれど文章の切れ味も鋭くて、そして質問の選球眼も毎回唸らされてしまう。今回のは特に色々

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これから子育てする親が、子どもの事以上に気を付けなくてはいけない事。

これから子育てする親が、子どもの事以上に気を付けなくてはいけない事。

記念すべき第一子が産まれ、これからはじめての子育てをするパパ、ママへどうしても伝えたいことがあります。
それは、

何よりも、親の体調を第一に。

と言うこと。
子どもが産まれたばかりで、可愛くて、愛しくて、でも色んなことがとにかく不安だったり心配だったりすると思います。わが家も、出産後数日で娘の黄疸の値が下がらずに急遽転院して入院したり、授乳がなかなかうまくいかなくて大変だったりいろいろありまし

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手作り弁当作ることが、子どもへの愛情表現?

「お母さんのつくる愛情弁当が、子どもにとって何よりのごちそうです」

と、ある認定こども園で言っていたそうです。
ぼくは、こうした一見「そうだよね」って微笑みながらうなずいてしまいそうなことばに、とても違和感を覚えます。

ぼくは、毎日4歳の娘にお弁当をつくっています。
お弁当をつくるようになって1年。作ってきたお弁当は170個ちかくになります。

だけど、だからといってこのお弁当が娘への愛情表現

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