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無意識に加害者になってしまわぬように、親として気をつけたい事。

日々を、穏やかに生きていたいなと思っている。
刺激的な人生よりも、そっちのほうが性に合っている。

でも、悲しいニュースは何かしら日々耳に入ってくる。そして、それを聞き流すこともあれば、心が穏やかでいられなくなることもある。

小さな子どもへの虐待、ネグレクト。残念なことにこの手のニュースは定期的に流れてきてしまう。
多くの人が理不尽だと思い、無くなってほしいと願いながら、もしかしたら今日この瞬間にも辛い思いをしている子どもはいるのだろう。


こうした悲しい事件を少しでも減らすために、なにができるのだろうかと考える。

支援の輪をもっと広めないといけないのではないだろうか、もっと「助けて」と言える社会にしないといけないんじゃないか。外側からアレコレ考えて、批評をするのは難しくない。
難しいのは「継続的にそのための活動を続けていくこと」なのかもしれない。

そんなことを、モヤモヤと考えながら気がついた。

──なぜ、自分が虐待やネグレクトをしない側に立っているんだろう。

無意識だった。自分は"絶対に"そんなことはしないと、大した理由もなく思い込んでいた。

自分が知らぬ間に誰かを傷つけ、加害者になっている可能性がある。
そのことを、10年の家事シェア活動の中で嫌というほど自覚してきたはずだったのに。

家事育児に携わる気のない男性のほとんどが、パートナーの幸せを心から望みながら、無意識に、そして良かれと思いながら妻を差別し、傷つけてしまっている。そんな姿をたくさん目の当たりにしてきたのに。

自分は当事者や加害者にはならないと、当たり前のように思い込んでしまっていた。


きっと、虐待やネグレクトをしてしまう人と、していない人の間には深い深い溝なんてなくて。県境のライン程度の、簡単に踏み越えてしまえるような差しかないのだと思う。

人は簡単に追い込まれる。
平穏で理性を保っていられるいまは、とても虐待なんて考えられない。
でも、2、3日程度寝ない日が続き、極度のプレッシャーにさらされたら、ぼくはベタベタとまとわりつく娘からの愛情表現を、煩わしく感じるようになってしまうだろう。

たった数日で、人のメンタルは180℃変わり、歪み、理性的な判断ができなくなる。


たくさんのライフラインが、加害者になる危険から救ってくれる

加害者になることから、自分を救ってくれるのは、自分の中にたくさんのライフラインを持っておくことだ。

相談できる友人。
地域の子育て団体とのネットワーク。
祖父母。
パートナーとの関係性。

これらは、自分を注意してくれたり、慰めてくれたり、人間らしい理性を取り戻させてくれる。

他にも、

子どもを預けておけるショートステイという施設もあったりする。

泊まりで預けなくても、ベビーシッターなどもある。

逃げ道をいくつか知っておくだけで、子どもに手を出す前にできる選択肢が増える。


子どもや、パートナーを虐待したり追いつめたりするのは、自分とは違う種類の特殊な人間であって、自分がそうなるなんてありえない。

この思い込みをまず疑い、人ごとだと思わないこと。自分が間違っても、加害者側になってしまわないよう、いくつものライフラインを用意しておくこと。

それが、第一に親としてできることなのだと思った。


では、また明日。

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