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雨の日の美術館XX

雨の日の美術館XX

登場人物:

尾崎紀世彦:防衛省防衛装備庁航空装備研究所上級技師
比嘉美香 :尾崎の恋人。石垣島出身

三國優子 :尾崎の知り合い。JR東海の新幹線のパーサー
小林智子 :三國優子の友人。JR東海の新幹線のパーサー
真人   :小林智子の元彼氏。音信不通
楊欣怡(ヤン・シンイー):人民解放軍少校。中華人民共和国在日大使館武官。

遠藤実  :尾崎の部下。防衛省防衛装備庁航空装備研究所技師
遠藤早紀江:遠藤実の婚約者。高校3年生

吉川公美子:尾崎の行きつけの小料理屋分銅屋の女将。
兵藤楓  :分銅屋のお手伝い。早紀江とうり二つ
田中美久 :元レディースの総長。大学3年生
順子   :美久の元手下。分銅屋勤務。保護観察中。20歳
節子   :美久の元手下。分銅屋勤務。高校3年生

紺野美千留:航空自衛隊三等空佐。自衛隊情報保全隊調査第2部
南禅久美子:航空自衛隊二等空佐。防衛省防衛装備庁航空装備研究所所属。
羽生健太 :航空自衛隊二等空佐。防衛省防衛装備庁航空装備研究所所属。紺野の元夫。

雨の日の美術館XⅨの続き

2017年11月23日(木)、ミノルと早紀江XⅦ 

 6時頃からお客さんが増えていって、8時には満席になった。私みたいな変な人間はいない。普通の近所の常連さんと会社員の人たち。

 4時半からお店の準備のお手伝いをして、早い時間にはミノルの部屋に戻ろうと思っていたが、今日は順子さんと節子さんもいない。女将さんとカエデ二人では大変だ。女将さんは、お店が立て込んできた時、早紀江ちゃん、もういいわよ、お帰りなさい、と言ってくれたけど、もう少し手伝うことにした。調理を女将さんとカエデに任せて、私は注文取りと接客に回った。

 常連さんが「あれ?カエデちゃんが二人?こっちがカエデちゃんだよね?とすると、こっちの人はカエデちゃんの妹さん?」と聞かれる。近所の常連の吉田さんだそうだ。やっぱり、私たち、ドッペルゲンガーに見えるんだね。

「ハイ!私はカエデ姉さんの妹の早紀江です」と答えた。ヘヘヘ。「年は同じ18歳ですけど・・・」「まさか、双子?そんな話、聞いたことないけどなあ」「実はですね、小さい時に、私は養子に出されて、今まで私に姉さんがいるなんて知らなかったんです」「へぇ~、そっくりだものなあ」

 カエデが「吉田さん、ウソですよ、ウソ。ついさっき、サキエに初めてあってビックリしました。他人の空似だけど、ドッペルゲンガーかと思いました。サキエ、花嫁修業でここに料理を習いに来ているんです。ほら、お客さんの遠藤さん、知っているでしょ?彼の婚約者なんですよ」と板場からカウンターの田中さんに説明した。婚約者!私、高校生の幼妻だよ!フヘヘヘヘ。

 吉田さんが板場の女将さんに「女将さん、順子に節子だろ、カエデちゃんにサキエちゃん、それに美久や佳子や紗栄子、これさ、小料理屋止めて、この店、キャパクラにすれば儲かるじゃないか?」「何言ってんの、田中さん。美久と順子の他はみんな未成年じゃない!それでキャパクラのママが倍の年齢の私?」

 キャパクラねえ。もしも、カエデとかみんなとベイビーメタルの衣装を来たら、ここはコスプレ小料理屋?なんて・・・おっと。

 11時半頃になって、やっとすいてきた。残っているお客さんも会社員のグループが一組だけ。

 女将さんが「早紀江ちゃん、もう11時半を回ってる。お料理の仕込みだけのつもりだったんだけど。接客まで手伝わせてゴメンナサイね。もうお帰りなさいよ。送っていこうか?」と言われた。「大丈夫ですよ、女将さん、ミノルの、遠藤さんのマンションも近いですし、一人で帰れますって」「大丈夫?でも、左手の公園の方は物騒だから行っちゃあダメよ」

 明日も来ます、と行ってお店を出た。左右を見回す。女将さんには公園の方は行くなと言われたが、遠回りだからなあ。

 分銅屋を左に出て、まっすぐ三百メートル、アーバイン東京というホテルの角を左に曲がったところに千住ほんちょう公園という細長い公園がある。この公園の前は人通りも少なく、薄暗い。お店を右に出て北千住駅の方から行くと人通りも多くて明るい道なのだが、ミノルのマンションまで遠回りになって二十分ほど余計にかかってしまう。

 私がホテルの横の道を左に曲がった時、後ろから大型LLクラスのミニバンが追い越した。ハイブリッドタイプで低速なのでモーター走行でほぼ無音だから気づかなかった。おまけに車体色は黒でヘッドライトがオフになっている。なに?怪しいじゃない?

 私の前方十メートル位で停車した。私は車を避けていて公園側の歩道に突っ立ったままだった。とっさのことで足がすくんでしまう。街灯が暗い。ミニバンの後部のスライドドアが開く音がした。

 車を回って後部から大柄な男性が現れる。黒のつなぎ服を着ていて・・・目だけが白く見える。あれは・・・バラクラバ帽っていうの?目と口元しか開いていないよく映画の暴漢が被っているものだ。え?え?え?これ、私が目的?ゆ、誘拐?なんで?動こうとしたが怖くて動けなかった。助けを呼ぼうと声を出そうとしたが、声が出ない。

 男は大股で私に近寄り、私の頭をつかんで口を塞ごうとした。私は頭を振って抵抗しようとしたが、男は何も言わずに、私の腕を後ろ手にねじ上げて口をふさがれた。ちょ、ちょっと!映画じゃ、ここで女主人公が相手の手に噛みついてってなるけど、そんなの無理。男は私を車の方に引きずっていく。

 視野の片隅で、右手の方から誰かが駆けてくるのが見えた。街灯の下を通ったからだ。長い髪、ミニスカート姿だった。女性だぁ。助けにならないじゃない。せめて誰かを呼んでくれればと思った。私は脚を突っ張って車に引き込まれないように抵抗したが、暴漢の力は強い。

 女性が暴漢の後ろを通り過ぎる。急に止まった。そして、彼女が暴漢の鼻柱に裏拳で右の手刀を叩き込んだ。え?なに?暴漢は私を離して上体を曲げて鼻を抑えている。彼女は暴漢の首筋に手刀を見舞う。

 彼女が私の手を掴んだ。「逃げるんだよ」と引っ張られる。彼女と私は公園前の細い路地を50メートルほど駆けた。アーバイン東京前の十字路で二車線の明るい道に出た。彼女と私は後ろを振り返った。追っては来ないようだった。だが、彼女はまだ私を引っ張って駆け続ける。千住ミルティスの前で人通りも多くなってきた。三百メートル駆け続け、彼女はなんと分銅屋に私を引っ張って駆け込んだ。ええ?分銅屋の知り合い?

 お店にはまだ女将さんとカエデがいた。彼女と私は膝に手をついてゼエゼエしていた。顔を上げた彼女は板場に立っているカエデを見てビックリしている。「あれ?私が助けたのはダレ?カエデちゃんを助けたんでしょ?え?だって、そこにいるのはダレ?カエデちゃんが二人いる?」

「ちょっとちょっと、美久ちゃん、何があったの?助けたってどうしたのよ?美久ちゃんと一緒にいるのはカエデちゃんじゃなくて、サキエちゃんよ?」と女将さん。「え?なんで?どうして?カエデちゃん、双子だったの?」と美久さん。

 女将さんが私とミノルの話、今日カエデと私が初めて会って、ポニテや服装、体つきが二人共ドッペルゲンガーみたいだとみんなに言われた話をした。「ふ~ん、なぁるほど。確かにそっくりじゃない」と頷く美久さん。

「私、夜も遅くなったからカエデちゃんを迎えに来たんだよ。今日は兵藤くんが、タケシが遅くなるっていうので。近道だから、千住ほんちょう公園の路地を曲がった。そうしたら、公園前でヘッドライトを消したミニバンが、あれはアルファードか何か?から男が降りてきて、長い髪のポニテの女の子をバンに拉致しようとしてるのが街灯の薄明かりで見えたの。姿格好から、分銅屋の近くだし、こりゃ、カエデちゃんが拉致されかけてると思って、裏拳と手刀で相手を怯ませて、ここまで逃げてきたってわけ。後ろ手に見たらバンは走り去ったみたい。まったく、あの公園の路地は物騒だよ。あそこは去年も節子たちが乱暴されそうになったし」

 腕組みをしていて考え込んでいた女将さんが美久さんと私に聞いた。「その怪しい車と暴漢、もっと詳しく聞かせて頂戴」

「私、突然のことでビビっちゃって、よく見えなかったんですけど、車はミニバンで、ライトを消して、エンジン音も聞こえなくて、私の後ろから低速で追い抜いていったんです。それで、私の前に停車したと思うとすぐバラクラバ帽?目と口しか開いていない黒の帽子と黒のつなぎを着た男が出てきて、口を塞がれて後ろ手に腕をねじ上げられて車に引き込もうとされました。体格の大きな男でした」と私。

「私が見たのは、早紀江ちゃんが言う通りで、遠目だったけど、ありゃあ、アルファードだな。LLタイプのミニバン。男は身長が180センチ以上あったんじゃないかな?とっさのことで、車のナンバーは見ていない。車は早紀江ちゃんを待ち構えて拉致しようとしたような感じだね。通りすがりの犯行とは思えないなあ」と美久さん。

「う~ん、ちょっと臭うわね?果たして、偶然、その暴漢は早紀江ちゃんを性暴力目的とかで拉致しようとしたのか?それとも、早紀江ちゃんだから拉致しようとしたのか?」と女将さんがボソッと言った。

「え?女将さん、何の話?私だから拉致ってどういうこと?」
「それは調べてみないとね。通報しておこう」
「警察にですか?」
「警察は犯罪が起こってからじゃないと動いてくれないわよ。犯罪が起こる前に動く便利な政府機関に通報するの」
「ハァ?」

 女将さんがスマホで電話している。「スピーカーフォンにしておこう」と言った。誰かが電話に出る。「もしもし、美千留?」

「なんだ?こんな夜遅くに?公美子?吉川?なんだい?独り寝が寂しいから私の声を聞きたいってわけじゃないよな?」
「残念でした。これスピーカーフォンだからね。これを聞いても良い関係者しか周りにいない」
「・・・そう。わかった。話せ」
「尾崎くんの部下の遠藤くんは知っているでしょう?」
「ああ、よく知っているよ。それで?」
「彼が今度婚約したの」
「尾崎関連だから気になって身上調査書は見た。確か同じ苗字の遠藤早紀江だね?」
「さすが諜報。もう自衛隊情報保全隊に回っているのね」
「遠藤が月曜日に提出していたからね。尾崎と違ってちゃんとしてるよ」

「じゃあ、早速。その早紀江ちゃんが今さっき、暴漢に拉致されそうになったの。遠藤くんに頼まれてウチでお料理の仕込みを教えていて、その帰宅途中に」
「・・・ふ~む」
「それで紺野に電話したのは、この拉致未遂が、1)早紀江ちゃんが偶然目をつけられて拉致されようとしたか、2)早紀江ちゃんだから拉致しようとしたか、ということ。警察に通報しても仕方ないでしょ?これは紺野の分野だと思った」と美久さんと私から聞いた状況を説明した。

「・・・ふ~む、もう一つの可能性もあるな?3)分銅屋に出入りしたから目をつけられて拉致されそうになった、ってのが」
「あら?」

「そこに誰がいる?」
「田中美久ちゃん。早紀江ちゃんを助けてくれた。それから兵藤楓ちゃんと私のこの四人だけ」
「女ばかりか。楓もこの件は知っているんだね?」
「カエデちゃんはここのお手伝いをしていて、美久ちゃんが早紀江ちゃんをここに連れてきたから」
「私、酒、飲んじまったからな。タクシーで行くしかないな。15分待ってろ。私がそっちに行って、女の子たちを送って行こう」
「紺野三佐が直接来るほど大事なの?」
「尾崎に係わる件は、現在重要案件なんだ。遠藤も尾崎の部下だからな。行ってから説明する。じゃあ、15分」

「女将さん、紺野さんって?」
「航空自衛隊の三等空佐、少佐なの。尾崎くん、遠藤くんと同じ防衛省の関係者。ここの常連。現在の所属は自衛隊情報保全隊、隊員の適格性についての調査を任務とする調査第2部」
「ミノルの言っていた身上調査書の査定をする部署ですか?」
「そう、諜報部署。事情はわからないけど、尾崎くん関連が何か引っかかっていて、彼の部下の遠藤くんの婚約者が早紀江ちゃんだから、彼女が乗り出すってことみたいよ」
「そんなに大事なんですか!もしかしたら偶然かもしれないのに?」
「偶然かどうか、それを調べてハッキリさせないとね」

 きっかり15分経って、分銅屋の引き戸を開けて女性が入ってきた。女将さんは閉店の札を出しているので、紺野さんという人なんだろう。女将さんと同年輩くらい。ショートボブで黒のパンツスーツを着ている。女将さんと同じくらい美人だ。

「公美子、遠藤くんには知らせたのか?確か出張中のはず」
「さすが諜報。出張中なんてよく知ってるわね。いいえ、彼には知らせてないわ。まず、あなたに、と思って、美千留」
「的確な判断だ。って、その美千留って名前で呼ぶのをヤメてくれ」
「可愛いじゃない?外見と違って。ねえ、美千留」

 紺野さんは「・・・美久と楓か」と彼女たちを見て「お転婆姉妹だな。後藤順子のグループとやりあったそうだな。お転婆してるとお嫁に行けないよ」と言った。じゅんこって、順子さん?純子さん?たぶん順子さんよね?美久姉さんとカエデが順子さんとやりあうって何かしら?後で聞かないと。「ええっと、彼女が遠藤早紀江さん?あれ?楓の姉妹か?」

 やっぱり、誰が見てもカエデと似てるんだね。

「紺野、赤の他人よ」と女将さん。
「まあ、いいや。早紀江さん、遠藤くんは今山形か?」と紺野さんが私に聞いた。なんか怖いね?
「そうです。今日から山形に出張中です。明日午後東京に戻ります」

「そうか。この話は私から遠藤くんに説明する。それまで黙っていて」
「なぜですか?こんな目に合ったのに」
「まあ、いろいろと。私の方から遠藤くんに説明した後、彼と話しして下さい。遠藤くんからあなたに電話させるように言うわ」
「ミノルの身になにか起こるんですか!」
「念のためさ。公安警察を山形に向かわせよう。本人には気づかれないように身辺警護させるから心配ない」

 紺野さんがカウンターを見て「店じまいかよ。何か食うものと飲むものあるか?公美子?」

「御飯食べる?」
「いや、つまみと酒」
「あなた、これからこの子たちを送っていくのに、お酒を飲んで大丈夫?」

「私が?冗談でしょ。それに空手の有段者もいるじゃないか」と美久さんを指さした。改めて彼女を見た。美久さん、若い頃のゴクミに似ているのに空手の有段者なのね。黒帯ってやつ?このお店、ほんっとに変なお店だよね!

 諏訪泉くれと紺野さんが言い張るので、女将さんが日本酒を2号徳利でだした。ブリ大根でいいわよね?と適当につまみを用意する。

「早紀江さんは、どこにお住まいなの?」
「あの、遠藤さんと同棲してます」
「あれ?それは遠藤くん、書いてなかったな」
「提出したのが月曜の朝と彼は言ってましたが、いろいろあって、同棲し始めたはその後です」

「なるほど。美久と楓はどこに帰るんだい?」と紺野さんが美久姉さんたちに聞いた。
「今日は遅いので、私の彼の家に二人共泊まります」と美久姉さん。
「なるほど。今晩早紀江さん一人は物騒だから、美久、彼女の家に泊まってやりなよ」

「ええ?・・・いいですけど・・・それじゃあ、タケシとカエデちゃんだけって・・・」
「美久姉さん、いいわよ。嫉妬しないで。私もサキエのところに泊まるわよ、ってサキエ、良いのかな?勝手に決めちゃってさ」
「私は一人は心細いので、逆にお願いしたいです。あら?寝具があるかしら?」
「毛布があれば床にごろ寝でも構わないわ」

「よし。これで安心だ。ああ、これを」とバッグの中に手を突っ込んだ。丸い金属製のデバイスみたいなものを4つ取り出した。「持っておいて。衛星直結のGPS発振器。赤いボタンは緊急事態の時に押すこと。公美子も持ってて」と私たちにそれぞれ渡した。おおお!007!スパイみたい!じゃなくて、スパイか・・・

 四人で片付けをして、私たちは店を出た。

 土曜の深夜にミノルと出会って、まだ木曜日よ!96時間経ってないの!それが今度はスパイ!一体、なんなの?

 道すがら紺野さんに聞いてみた。「紺野さん、あまり聞いてはいけないのでしょうけど、紺野さん言われてましたよね?『尾崎に係わる件は、現在重要案件』だって。尾崎さんが疑われているのですか?それとも美香さん?」

「美香?ああ、尾崎の付き合っている子だね。知ってるのか。いや、そうじゃない。尾崎の知り合いの新幹線のパーサーが尾崎と酒を飲んだ帰りに尾行されていた。尾行した人間は、ある大使館に入った。つまり、尾崎、尾崎の知り合いに他国が何かしようとしていると疑っている」
「新幹線のパーサー?それって、三國優子さん?」
「早紀江さん、なぜ三國を知っている?」
「ミノルと一緒に私の実家に行った時、新幹線の中で偶然お会いして。ミノルが尾崎さんと同じものを三國さんに頼んだので、彼女が尾崎さんの知り合い?って聞いてきました。それで彼女を知っています」

「そうか・・・ユングのシンクロニシティーみたいな話になってきたな」
「共時性?」
「そうだ。意味のある偶然の一致」
「紺野さん、私、怖いんですが・・・」
「大丈夫。こっちも万全の体制を整える。でも、早紀江さん、怖いと言うけど、私には面白がっているようにしか見えないけどね?」
「エ?わかります?」バレたか。

「私の商売は人間観察だからね。しかし、カエデと本当によく似ているな?赤の他人とは思えない。双子に近い」
「今日お会いしたばかりです」
「ふむ、カエデも監視しておこう。早紀江さんとカエデが間違われることもあるだろうから」
「あ!そんなことが!」
「可能性はあるということだ」

 ミノルのマンションの前で紺野さんと別れた。「GPSは身につけておいて。ネックレスにでも通しておいておくれ。じゃあ、くれぐれも気をつけて。これは私のスマホの番号だ。何かあったら連絡すること」と電話番号だけが印刷された名刺を渡された。か、カッコいい!

「紺野さん、このマンションも危険じゃないんですか?」と私が聞くと「歩きがてら手配した。もう、警備の人間が配置についている」
「え?どこに?」
「早紀江ちゃん、あなたがすぐ気づくような警備はしないよ。このマンションは大丈夫。安心していい」
「ありがとうございます」
「いやいや、こっちこそ、こんな国家間の暗闘に巻き込んでしまってすまん。だが、遠藤くんの職業だと思って諦めるしかないな」
「了解です。覚悟します」

 土曜の深夜にミノルと出会って、まだ金曜日!96時間!

 私の人生、変わっちゃったな。ワクワクしちゃうわ!


雨の日の美術館Ⅹ

雨の日の美術館 XI

雨の日の美術館 XII

雨の日の美術館 XIII

雨の日の美術館 XIV

雨の日の美術館 XⅤ

雨の日の美術館 XⅥ

雨の日の美術館XⅦ

雨の日の美術館XⅧ

雨の日の美術館XⅨ

雨の日の美術館XX

シリーズ「雨の日の美術館」

シリーズ「北千住物語」


フランク・ロイドの作品ポータル

複数のシリーズでの投稿数が増えてきましたので、目次代わりに作成しました。


フランク・ロイド、pixivホーム

シリーズ「アニータ少尉のオキナワ作戦」

シリーズ「エレーナ少佐のサドガシマ作戦」

シリーズ「A piece of rum raisin - 第2ユニバース」

A piece of rum raisin - 第3ユニバース

シリーズ「フランク・ロイドのヰタ・セクスアリス-雅子編」

フランク・ロイドの随筆 Essay、バックデータ

弥呼と邪馬臺國、前史(BC19,000~BC.4C)


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