【介護キャリア】なぜ介護職がしんどいか
こんにちは、けいごです。
私は介護業界でのキャリアについてよく考えており、プライベートも含め、常に「将来のなりたい像」を描いています。
そんな私が最近転職活動をしていて、「介護職がしんどい」といわれる理由がやっとわかってきたので、まとめていきます。また、それに対する自分なりの解決策も書いていきます。※一考えなので、参考程度にしてみてください。
なぜ介護職がしんどいか
結論から伝えると、「介護職から抜け出せない構図になっているから」です。
この2つの条件が整い、介護士に就職するとその仕事からから抜け出せない構図が出来てしまいます。結果的にずっと介護の仕事をすることから離れられなくなってしまうのです。(→自分が感じたことです)
また介護職当時では主任という立場上、面接を担当することが時折あったのですが、介護職を転々とされている方をよく見ます。客観的に見ると「合わない点が傾向として出ているのに、それに気が付いていない方」もいます。
一時的なスキルや給料だけに囚われてしまうと、不健康になったり、後悔したりと、結果的に自分が苦しくなることもあります。もちろん私が見えていないプライベートの事情なども、あるのかもしれないので一概には言えません。
これ実はいうと「警察官」も同じ構図になっています。ITエンジニアでいうとスキルがあれば様々な業界から重宝されやすいため、この構図とは異なります。
①スキルの壁
介護職で身に着けたスキルは福祉業界、且つ直接支援業務にしか活かせないことが多く、その範囲内での転職か、未経験業種でもエッセンシャルワークになってしまいます。自分が好きでやっているなら誇るべきことですが、そうでないなら辛いループが出来上がります。
以前このような記事を書かせていただきました。
介護士には、「適材適所が自分で作れる」というメリットがあるということを記載しました。
介護業界は、現在IT導入も活発になってきています。仕事内容としては利用者さんの生活を支えることなので、ユーザーとしての立ち位置で、暮らしに密接に関わる仕事でもあります。例えば、日用品の使いやすさ等です。介護者的視点や介護される側の視点に立ち、日用品の使い勝手を考えることが出来ます。
つまりITや生活など、領域を幅広くとることが出来ます。しかし、それには自分の強みを把握して他職員との差別化をする必要があり。転職などを考えた時には、スキル構築をしていかなければ、他業界や多職種への転職は難しくなります。
介護の仕事を「介護の仕事だけ」として捉えるのではなく、「様々な領域に関わっているという意識」で考えることが重要です。
②給料の壁
介護士は夜勤がありますし、年功序列な法人が多いので、給料は探せば良いところはあります。社会福祉法人は他法人の介護職よりも高めに給料がもらえます。そのため、働く地域や法人を考えれば、平でもそこそこ良い給料をもらえるところはあります。
しかし、同じ介護業界でも、相談員やケアマネの方が給料が低い法人もあり、介護職から抜け出せない原因がそこにあるように考えます。
介護職が介護職以外に良い給料をもらえることがないことが、介護職がしんどいといわれる原因だと考えています。※実際のところは介護職に限らないことですが、、、
介護職から相談職になったりすると、夜勤が無くなったりするので給料が下がります。まさに天秤になってきます。
解決策
では、そのようなしんどい状況から、介護職がどのように抜け出すかを自分なりに考えてみました。
自分の強みを把握する
本記事の「①スキルの壁」でも説明したように、介護業界は発揮できる強みが幅広いです。そのため、スキルの壁を超えるには、自分の強みを把握して、その強みを伸ばして他職員との差別化をする必要があります。
スキル構築をするように日々仕事をしていくことで、他業界や多職種に行ける可能性が高くなります。自分は他職員よりどういった点が優れているか、どうやって利用者さんや他職員の役に立つか、こういった点を日々考えながら仕事をしていくと、職場内でのポジションと成果の出し方が見えてきます。
「強みの把握」については、私の自己紹介の記事を参考にしていただければと思います。
ライフピボット
私は以前、こんな記事を書きました。
人生100年時代、VUCA時代に対応するため、個々がキャリアを柔軟に変化させていく必要があります。
「ライフピボット」とは、そのような状況における、キャリア転換の考え方です。※現在私が最も参考にしているキャリア本です。「ライフシフト」の行動を具体化しているような本の内容になっているので、行動内容として落とし込みやすいです。
例えば、介護職から他業種に行きたいなら、一次的に給料を低くして、いきたい業種に行く方法以外に、自営業やアルバイトで行きたい業界のノウハウや経験を構築をしてしまうことが一つの手としてあります。小さくても実際に行動してみることは、何にも変えがたい価値になります。
介護職として働きながら、ライティングを勉強して実践したり、ボランティアでやりたい業種を直接的・間接的に経験してみることで、自分のスキルを構築していきます。すると、給料の低下のリスクを軽減して転職することが出来る可能性が高まります。直接的には難しくても、間接的になら携われることは探せば必ずあります。
また、本業としてではない状況で関わることで、「なんか違うような気がする」という、最悪の状況を回避することが出来ます。
「しんどい」なら他を知るという選択も
介護職として働いていてしんどいと感じる方は、一度未経験業界になんらかの形で挑戦して自分の感覚を知ることも大事なことだと考えます。
もしかしたら、実際に経験してみると「違うな」とか「つまらないな」と思い、介護職の方が「面白かった」と思うかもしれません。
私は逆に他業界から介護業界を経験したことで、主体的に人生を歩むことが出来るようになりました。楽しいを思える仕事は、探し続けた人にしか見つからないものです。私は現在、介護職の時に取得した社会福祉士の資格を使って、地域包括支援センターで生活支援コーディネーターとして働いています。給料とやりたいことのバランスを考えて、今挑戦しておいた方が現在のためにも、将来の為にもいいと感じたからです。
本当に合っている仕事は、周りが「しんどい」ということを、違和感なく、主体的に行うことが出来る仕事です。そして仮に「しんどい」という感情を抱いても、ポジティブに未来を想像して続けることが出来る仕事です。
参考にした本
■ライフピボット
人生100年時代の柔軟なキャリアの歩み方。
■ライフシフト
人生において、「自分の道」をみつける時期も作るべき
■キャリアづくりの教科書
キャリアに悩んだら、この本を読めば99%解決。あとは1%の自分の意思だけ。
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